電子カルテ更新

4月からは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-907.html" target="_blank" title="消費増税">消費増税</a>だけなく、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-813.html" target="_blank" title="診療報酬">診療報酬</a>が改定され、定期予防接種制度も少し変わりました。

それに伴って、任意予防接種などの料金を改定し、院内掲示物を作製し、ホームページも更新しました。

最大級のイベントは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-686.html" target="_blank" title="電子カルテ">電子カルテ</a>システムの更新作業です。

具体的には、サーバーと予備サーバーのシステム入れ替えと、クライアント機の確認作業などです。

これは3月の診療終了後から、4月の診療開始前までの間に、行う必要があります。

さいわいにして、本日4/1は火曜日。当院は休診日のため、更新作業はゆっくりと行うことができました。

診療報酬改定額は小幅(全体改定率 +0.1%)なので、受診者の窓口負担額に大きな変化はないはずです。

しかし考えてみてください。世の中では、ほとんどのモノが増税分だけ値上がりしています。

それなのに医療費は、ほとんど値上がりしません。これは、実質的な値下げです。

ところが妙なことに、厚労省が今回作製したポスターには、以下ようなオカシな一文が書かれています。

「厚生労働省が定める診療報酬や薬価等には、医療機関等が仕入れ時に負担する消費税が反映されています」

「消費税が反映されています」と、おっしゃいますけど、

(1)診療報酬改定率を「+0.1%」に抑えておきながら、いったい増税分はどこに反映してるんですか?

(2)社会政策的観点から非課税のはずの医療費に、そもそも消費税を反映させていいんですか?

朝のエアコン

冬の間は、クリニックのエアコンが早朝から作動するように、タイマーをセットしています。

朝の出勤後にエアコンのスイッチを入れたのでは、冷え切っているクリニックが、温まらないのです。

この数日、朝がとくに寒いので、休日当番医である今日は、午前4時にタイマーをセットしておきました。

さて、今朝4時半ごろのこと。自宅の電話が鳴りました。間違い電話やイタズラだと許されない時間帯です。

しかし電話の主は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-828.html" target="_blank" title="セコムの警備員">セコムの警備員</a>でした。「クリニックで異常警報が出たので、巡回に来ております」と。

当番医の準備で天井のテレビの下に貼ったポスターが、エアコンからの温風で揺れているのが原因でした。

ポスターの揺れを、どこかのセンサーが感知して、侵入者の警報が出たようなのです。

セコムの方にお願いして、エアコンを止めてもらいました。

だいぶ前にも似たようなことがありました。あの時は、テレビの下につるしたモビールの揺れが原因でした。

あるいはまた、閉め忘れた窓からの風で揺れた、観葉植物の葉が、侵入者と間違われたこともありました。

ていうか、窓を閉め忘れるのもどうかと思いますが。

そんなわけで、今日は早朝出勤してエアコン入れて、冷え切ったクリニックを猛ダッシュで温めたのでした。

朝の電話番

当院の診療予約は、毎朝8時から、インターネットと電話で受け付けています。

インターネットの方は、受付順に自動的に番号を振るシステムなので、ほとんど手間はかかりません。

問題は電話です。朝からけっこうバタバタします。電話回線は2つ。電話番は私と早番のスタッフの2名。

電話を受けながら、電子カルテで確認しつつメモをとるため、受話器は頭と肩の間に挟むことになります。

これはかなり、首が疲れる姿勢です。それでなくても、五十肩と肩こりに悩まされているのに。

ある日、テレビのCMを見てハッとしました。アレだ、と。さっそく近所の家電量販店に行って尋ねました。

「再春館製薬所のオペレーターみたいなマイク付きヘッドホンありますか」

少々幼稚な尋ね方でしたが、店員には一発で伝わりました。そして即答「置いてないです」。

電話だけでもバタバタするのに、朝8時頃、予約のために直接来院される患者さんもいらっしゃいます。

とても病状の重い方ならともかく、ただ順番を取るためだけなら、わざわざ来院されるには及びません。

それに窓口の応対をしながら電話には出られないので、電話回線をひとつ保留にしてつぶすことになります。

そうでなくても電話は、タイミングが悪いとつながりにくいものです。

いちばん良いのは、インターネット予約なのですが、これには敷居が高い方もいらっしゃるでしょう。

電話が話し中にならないようにするために、丁寧な電話応対をやめて、手短に済ませることにしています。

素っ気ない印象があるかもしれませんが、ご了承ください。朝の電話は、あくまで順番取りなので。

予約のジレンマ

今日は日曜日。<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-845.html" target="_blank" title="先週">先週</a>を上回る、厳しい状況となりました。診療終了は午後11時、帰宅は11時半でした。

昼の予防接種と健診が終わり、午後の診療開始は午後3時。この時点で、ほぼ80人待ちでした。

私の診療ペースは、1人6分、10人で1時間なので、80人待ちとは8時間を意味します。

お断りしておきますが、当院が大人気なのではありません。他の医療機関が診療していないだけなのです。

日曜日は、大津や植木や川尻など、遠隔地からも、当院を目指してはるばるやって来られます。

言ってみれば、当院は万年当番医なのです。

インフルエンザはさらに増えてきています。再診も加えると、今日だけで60人以上は受診されたでしょうか。

先週と同じ轍を踏むまいと、今日は「ほどほどのところ」で予約受付を打ち切ろうという計画でした。

ところがまさか、午後3時の時点ですでに、当院のキャパオーバーを暗示する予約数。

こういうのって、どうやって対処すればいいのでしょう。まさか、午前中のうちから予約を中止する?

ひどく重症の患者さんは、日赤をご紹介しましたが、その日赤もまた、今日はてんてこ舞いだったようです。

救急外来の担当医曰く「重症の方でも3時間はお待ちいただいていますので、ご了承ください」

結局いちばん忙しいのは、いつも勤務医の先生方ということになります。申し訳ないです。

半ドン問題

開院当初、一週間のうち金曜日が唯一の休診日で、火曜日は「半ドン」でした。

半ドンというのはもちろん「午前中だけ」という意味です。最近あまり使われなくなった言葉ですね。

しかし半ドンとはいっても、正午ちょうどに診療が終了するとは限りませんでした。

午前中は受付を制限することなく、すべての診察希望を受け入れていたからです。

なので正午に診療が終わることもありましたが、日によっては15時を過ぎることもありました。

現在は、火曜日と金曜日を全日休診しており、原則として半ドンの診療日はありません。

今年の正月、最初の診療日である昨日1/4(土)と今日1/5(日)の2日間は、訳あって半ドンにしました。

その結果、診療の終了時刻は、昨日が午後1時20分、今日は午後2時半と、おおむね予想した程度でした。

もちろん、診療が終わっても、集計作業や片付け等で、さらに30分以上の残務があります。

半ドンの何が難しいかって、予約を何人まで、あるいは、何時まで受け付けるか、でしょう。

12時に診療が終了する人数を見越して、あらかじめ早めに受付を終了するというやり方もあるでしょう。

しかしそれでは、医者がそこ(クリニック)にいるのに診療を拒否する、ということになります。

前にも書いたことがあるように、医師には<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-663.html" target="_blank" title="応召義務">応召義務</a>があります。

患者さんから診療を求められたら、正当な理由無く断ることはできません。

つまり、実際に診療が行われている時間帯に、受付だけ先に終了することは、原則としてできないのです。

私は変なところで融通が利かない性格なので、自分の首を絞める応召義務から、どうしても逃れられません。

だから半ドンがすごく苦手です。かつて半ドンだった<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-47.html" target="_blank" title="火曜日を休診日にした">火曜日を休診日にした</a>のは、そういういきさつです。

年末年始の休診日

多くの事業所は、12月29日から1月3日までを「年末年始」と称して、休業するようです。

これに土日の休業が加わると、12月28日(土)から1月5日(日)までの9連休となります。

病院では、病棟での診療がストップするわけにはいかないので、年末年始には特別の当番体勢が敷かれます。

勤務医の頃は、各診療科ごとのくじ引き等によって、年末年始の回診当番または当直が決められていました。

しかし私は、いつも病棟に重症患者を何人も抱えていたので、年末年始も休まず出勤するのが通例でした。

そのような年末年始の過ごし方を20年以上続けていると、正月が休みという感覚が薄れていきます。

なので2007年にクリニックを開業した当初は、年末年始に連続して休診することには抵抗がありました。

ほとんどの診療所や病院が外来を休診するときこそ、当院の出番だと、そのような気持ちでした。

そこで最初の年末年始には、ほとんどのスタッフを出勤させて、12月30日と1月3日に診療を行いました。

ところが、年末はまだしも、1月3日はほとんど開店休業状態でした。

やっぱり正月から医者にはかかりたくないのでしょうか。

翌年も懲りずに、正月は3日から診療を開始しましたが、やはり受診者は少ない。

そんな経験もあって、正月三が日は休診することにしました。年末の休みも含めると、今年も5連休です。

ご迷惑をおかけしますが、ご了承いただきますようお願い申し上げます。

年末大掃除

今日はクリニックの大掃除でした。毎年この時期の、恒例行事です。

スタッフの皆さんに休日(休診日)出勤していただき、院内全域を清掃します。

業者による床のワックスがけとエアコンの洗浄も、同時に行いました。

あいにくの雨天だったので、外回り(草取りなど)は割愛です。

例年通り私の担当は、診察机周りと、院長室と、院内全体のパソコンなどの電子機器全般です。

そのなかでも面倒くさいのが、パソコン周辺ですが、私はむしろ、その配線を一新する作業が好きです。

とくに<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-675.html" target="_blank" title="ネットワーク">ネットワーク</a>関係などは、複雑であればあるほど、頭の体操みたいで楽しい。

つなぎ間違いが無いように、以前は<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-795.html" target="_blank" title="ケーブル">ケーブル</a>にシールを貼ったりしてましたが、今はスマホで撮影ですね。

プラグの位置関係だけでなく、いろんな物品の元の位置を、私の代わりにスマホが覚えてくれます。

大掃除の途中、昼の休憩はみんなで集まって、オードブルなどをつまみ、自家製<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-453.html" target="_blank" title="ぜんざい">ぜんざい</a>を食べます。

このとき、ぜんざいを食べれない(食べられない)人が、必ず1人か2人います。もったいない人生です。

逆に私などは、大好物なので3杯食べました。

その後また、清掃作業に戻るのですが、食事を摂ると、一気に掃除のテンションが下がりますね。

血糖値と作業効率は逆相関しているようです。とくにぜんざいが影響したかもしれません。

開院6周年

つるはらクリニックは本日、開院6周年を迎えました。

地域の方々に愛され(多分)、スタッフに恵まれ(確実)、無事ここまでやってくることができました。

皆様には感謝申し上げます。

毎年言ってますが、当院の特徴は「土日祝日診療」と「ミニカルテ」です。もちろん今後も続けます。

幸いなことに、体調を崩して臨時休診にしたことは、これまでに一度もありません。

しかしそれは、単に運が良かっただけだと思わなければならないでしょう。体調管理は大切です。

慢性的な腱鞘炎や肩こり・腰痛は、四六時中キーボード入力をしているための職業病だと諦めています。

しかし、単純な入力作業はなるべくスタッフに任せて、私は診療に集中しようと思うようになりました。

いやいや決して、私が楽をしようというのではありませんよ。

なかでもミニカルテの作成は、とくに手間のかかる作業なのですが、最近は徐々に役割分担を始めました。

コメントの内容は私が作成・入力し、文章を配置して仕上げる作業は、受付に任せることにしたのです。

スタッフの仕事が増えましたが、私の作業時間が短くなった分、診療時間全体を短縮できたように思います。

これで私の腱鞘炎も少し改善するかもしれません。ただしスタッフの腱鞘炎が危惧されますが・・・

消費税増税という苦難が待ち受けていますが、7年目も当院のスタイルは変えず、全力投球でいきます。

連休中の診療

世間では昨日まで、土・日・祝の3連休でした。しかも2週連続。今日あたり、休みボケになっていませんか。

欧米に比べて日本は、有給休暇取得数が少なく、自由な長期休暇が取れないのが問題だといわれています。

そのかわり祝日は、欧米よりも断然多く、チョコチョコと全国一斉に休業するのが日本風。

となると、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-414.html" target="_blank" title="火曜と金曜だけを休診日">火曜と金曜だけを休診日</a>にしている私は、全国一斉休業の日本風流儀には反しているようです。

祝日の良さはまた、時々ご褒美のように出現するところにありますが、私はその恩恵を享受していません。

私の休みは祝日に無関係なので、良く言えば規則正しい歯車のような生活ですが、悪く言えば遊びがない。

あまり規則正しすぎると、どこかに歪みがたまって、いつか破断しやしないか。

これこそ「勤続疲労」だっ!(今日は、これが言いたかった)

この言葉を仕事中に思いついて、膝を打ったのですが、ググってみると、すでに使われている言葉でした。

「勤続疲労に克つ」(夏目誠著)なんて本まで出てる。

ただしこの意味は、十年単位の「勤続」による、心身の疲労蓄積を意味しているようです。

あえて細かい尺度で「勤続」を考えてみると、実は私は、あまり勤続していないことに気付きました。

火・金が休みなので、2日働いて休み、3日働いて休み、の繰り返し。

ところが一般の方は、月〜金までの5日間勤続しています。それを毎週毎週です。

時々やってくる祝日って、オアシスみたいなものでしょうね。

伝達ミス

診療現場に限りませんが、誰かに何かを頼んだとき、その依頼内容が間違って受け取られることがあります。

複雑な内容ならともかく、ごく単純なオーダーでも、取り違えが起きます。

たいていの場合、その原因は「思い込み」によるものです。

いつも慣れっこになっていることであればあるほど、あまり考えずに反射的に行動してしまいます。

「ダブルチェック」といって2人で確認しても、2人そろって、同じような思い込みをすることもあります。

そもそもダブルチェックは、集中力と責任が分散するので、私は必ずしも有効な方法とは思いません。

では、伝達ミスを防ぐための、効果的な方法はあるのでしょうか。

「よく気をつけましょう」「注意しましょう」「確認しましょう」という精神論は論外です。

最近私が考案した解決策は、反射的行動を防ぐために、あえて複雑な頼み方をすることです。

どゆこと? と思われるでしょうから、例を挙げてみます。

血液検査で、Aという項目をオーダーする場合、かつては「復唱による確認」を行っていました。

 私「Aお願いします」

 看「Aですね」

しかしこのようなオウム返しでは、確認になっていませんでした。大脳が働いていなかったのです。

現在のオーダー方法では、「変換作業を伴う確認」を行っています。

 私(Aは17番と決めてあるので)「17番お願いします」 

 看(17番とはAを意味するので)「Aですね」

変換作業の際に少し頭を使うので、オウム返しにならず、依頼内容が記憶に残る形で伝達されるわけです。

妙ちくりんなオーダー方法ですが、いまのところ、伝達ミスが起きそうな気配はなさそうです。