明けてみたら、予想通りインフル大爆発中

新年の初診療日でした。

予想通り、年末に警報レベルに達したインフルエンザの流行が、そのままの勢いでした。

おそらく明日の方がさらに激しいでしょうから、発熱外来に関しては明日書くことにします。

今日のような土曜日でも、あるいは日曜日でも、生活習慣病の方の定期的な受診がかなりあります。

平日に仕事をしている方には、土日の受診が便利だからです。

当院が土日祝日診療している理由のひとつは、そういった方へ診療機会を提供することでした。

しかし一方で、休日は診療している医療機関が少ないので、発熱などの急性疾患の方も当院などに集まります。

当院が毎週土日に診療していることを知っている方は、もう休日当番医は探さないのです。

このような方へ診療機会を提供するのも、開院当初からの私の目的でもあります。

というわけで休日には、生活習慣病の方と発熱外来受診者との、2つの患者層が受診することになります。

もちろん、動線や時間帯分離を徹底して院内感染を避けていますが、どうしてもニアミスは防げません。

予約無しで受付まで入って来る発熱者は、珍しくありません。入口に注意書きをしていても効果ありません。

診察中に、じつは昨日高熱が出た、いまはのどが痛い、などと言い始めたりする生活習慣病の方もいます。

待合室に80代や90代の高齢者がいるようなタイミングだと、ゾッとしますね。

2025年の抱負

新年 明けましておめでとうございます

今年、私は65歳。つまり「高齢者」になるわけです。

身体的な高齢化(老化)は、すでに何年も前から自覚していますが、近年それが加速しているように感じます。

運動不足なのに体重が維持できているのは、1日1食といういびつな食生活のせいです。基本的に不健全です。

なので今年はとにかく歩く。その準備段階として、ルームランナー周囲の邪魔物を年末に片付けました。

忘却力に関しては、磨きがかかってきています。もう諦めていますが、家庭内でのいざこざは絶えません。

昨年は「発熱外来からの脱却」と書きました。たしかにコロナは減りましたが、発熱外来は継続中です。

たまたまインフルエンザが流行しているのでそう感じているだけなのかもしれませんが、発熱者は多いのです。

結局のところ、発熱外来(という診療報酬体系)からの脱却に成功したのは厚労省、ということでしょう。

友人たちの多くが定年を迎えます。再就職するか、悠々自適の生活に入り込むか、それぞれに転機を迎えます。

個人事業をしている私たちのような者は、今後のことを自分で決められる、もしくは決めなければなりません。

今朝Clubhouse(まだやってる!)で、パラダイス山元氏がしみじみと語っていました。

会いたい人に会い、行きたい所に行く、この年になってすべきことはそれだと思うと。ほんと、そうですね。

今年の反省と来年への展望

大晦日の今日、年越し蕎麦を食べながら、過去数年間の大晦日のブログを少し読み返してみました。

コロナ禍直前(2019年末)までは、なんとも脳天気なものですが、2020年からは、内容が暗くなってます。

でも昨年は孫たちの話題を書いてるので、ウィズコロナに向かってる気分なのがわかります。

今年も反省しなければならない事がありました。詳しくは書きませんが、とても後悔していることもあります。

来年以降に生かす教訓としなければなりません。医療機関としても職場としても良い場所でありたいものです。

インフルエンザの予防接種の利用者アンケートでは、スタッフの対応の良さを評価する人が目立ちました。

とても嬉しく、ありがたいことです。ただ一方で、予約がどうしても取れなかったという方も多いですね。

当院のキャパは、時間的にも空間的にも限られています。同時に私の能力にも限りがあります。

一般診療と発熱外来と予防接種や健診を、どのような配分で何時までやるか、それが毎日毎日の課題です。

最近は土日に限らず平日でも、朝9時前には、夕方までの診療枠がすべて予約で埋まることが増えました。

これはコロナ禍以前にはなかったことで、発熱外来をしているが故の深刻な問題です。

コロナ禍全体で後悔していることは、生活習慣病の方の定期検査が全体的に手薄になってしまったことです。

そこで今月から、非常勤の超音波技師さんに来てもらっています。これで診療効率が確実に改善しました。

まあそれにしたって、診療報酬の改悪が続いているので、先行きはまったく不透明ですね。ま、頑張ろっと。

インフルが警報レベルとなり、年末年始に突入

インフルエンザの流行が、ついに全国的に<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4833.html" target="_blank" title="警報レベル">警報レベル</a>に達しました。

こうなることはわかっていましたが、感染拡大のスピードが私の予測を大きく上回っているので驚きます。

当院では今日、インフルエンザ陽性者が17人でした。単純計算では週5日で85人レベルです。

定点あたり報告数が82の大分県では、平均的な医療機関が、今日の当院ぐらいの状況だということですか。

この流行急拡大のタイミングで年末年始を迎え、国民は大移動し、しかも大人数があちこちに集まります。

感染者が急増しているというのに多くの医療機関が長期休診に突入するのは、まことに間の悪いことです。

かく言う当院も、本日が今年の最終診療日でした。明日から6日間、休診させていただきます。

年末年始は医療がひっ迫するかもしれません。そのことを危惧しながら休診するのは断腸の思いです。

正月明けて、1/4(土)と1/5(日)には通常通り診療します。どうかご理解を賜りますようお願い致します。

実はインフルエンザだけでなく、いまだにコロナ感染者もいて、あちこちに小規模なクラスターが出ています。

コロナは検査を希望する人が減っているので、その感染者数はインフルよりもかなり過小評価されています。

いずれにせよ、しばらくの間は、人混みの中ではマスクの着用をお勧めします。

ポストコロナの開放的な気分をいったん改めて、ここは久しぶりに「3密回避」を思い出しましょう。

ホームページをリニューアルしました

開院以来、17年以上ずっと同じだった当院のホームページを、このたびリニューアルしました。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4800.html" target="_blank" title="先月">先月</a>から業者との打合せと原稿の執筆を続けてきましたが、ついに新サイトのオープンにこぎ着けました。

当院のテーマカラーは緑(っぽい色)なので、緑を基調としたサイトに仕上がっています。

もちろん、PCでもスマホでもタブレットでも表示が最適化される、「レスポンシブデザイン」です。

以前はフリー素材の画像を使っていたトップページは、私の診察シーンの写真に変わりました。

いまのところ、生活習慣病と予防接種の項は、ある程度充実させましたが、それ以外がかなり手薄です。

今後徐々に、原稿を書いては埋めていくという作業を、地道に進めていきましょう。

これまで、ホームページの内容の更新よりも、当ブログの方ばかりを熱心に毎日投稿してきました。

せっかく毎日執筆しているのですから、同じ原稿を両方に使える様に、工夫をしていきたいと考えています。

例えば、医療に関連するブログを書いた日は、ホームページにリンクを張ってブログと連携しましょう。

さまざまな疾患等についての解説ページには、関連した記事のブログを「コラム」としてリンクしましょう。

と未来形で書いたように、まだまだ製作途上の船出です。躯体はできたので、だんだんと肉付けしていきます。

インフルエンザが久々の大流行か

全国的に、インフルエンザが大流行しつつあります。

定点あたり報告数を前の週と比べると、熊本市が7.20→19.68、熊本県は7.66→19.73と、いずれも激増です。

10で注意報レベル、30で警報レベルですから、来週は警報レベルに達している可能性もありそうですね。

同じ期間において、当院でのインフルエンザ陽性診断数は12→32と、すでに警報レベルに達しています。

日曜祝日診療をしていると、感染症の流行だけは、いつも先取りしてしまいます。

全国的には、とくに福岡の流行が報じられています。定点あたり報告数は、福岡県35.40、福岡市39.41です。

しかし熊本県内でも、有明保健所管轄では定点あたり報告数が57.38という、驚異的な大流行です。

インフルエンザは、急な発熱(高熱)の後、遅れて上気道炎症状、というのが従来は典型的な症状でした。

ところが今シーズンは、熱は必ずしも高くないし、咳や咽頭痛が熱に先行するケースも目立ちます。

咽頭痛が先行するのでコロナも疑うのですが、状況的に先にインフルエンザを検査すると陽性が出ます。

咽頭後壁のみならず軟口蓋まで広く赤く溶連菌感染も疑う場合でも、やはりインフルエンザが出ます。

コロナ禍のとばっちりで、インフルエンザウイルスもだいぶ変異したんじゃなかろうかと疑っています。

さていよいよ、臨戦態勢です。今シーズンは、過去5年間で最大の流行になりそうな気がします。

とりあえず、検査キットは年明けまで足りるほどの数を確保しておきました。いや、足りるのかちょっと心配。

書類提出は早めに、でも早すぎないこと

申請書や報告書や意見書などの書類仕事は、ため込むと大変。なので早めに処理することが大切です。

でも実際には滞りがちで、締切が近いモノからこなすことになります。あ、いや、締切が過ぎたモノが先か。

勤務医時代の私は、締切があるものは締切が迫らないとやる気が出ない、というのが基本的な態度でした。

また、似たような作業はまとめた方が効率が上がるから敢えてためるのだと、そんな屁理屈をこねていました。

ですがそのような考え方は、締切に遅れたり、忘れてしまうリスクさえもはらんでいます。これが怖い。

なので近年、とくに厚生局に出すような重要書類は、1日でも早く仕上げて、すぐに提出するという姿勢です。

なんなら一番乗りしようかというぐらいのノリで出そうと考えています(目標)。

仕事をためて、後でまとめてやると効率が良いという理屈は間違いです。時間もかかるし疲れて質も落ちます。

先送りせずにひとつずつ、その都度やっつける方が結局時間もかかりません。なにより精神衛生上良いですね。

先日、早々と書類を仕上げて厚生局に送ったら、後になって、添付書類が不要になったとの連絡が入りました。

形骸化したその書類は、チェックする側(お役所)も面倒だと思ってたんでしょうかね。

書類は早く提出すれば良いとは限らず、あまり迅速に対応しすぎると、かえって損をすることもあるのです。

注射がイヤならいったん中断してみる

注射の好きな子なんて、いません。たまに例外的なお子さんがいるので驚きますが、ホントに例外です。

必要があって点滴や採血をすることもありますが、いちばん機会が多い「注射」は予防接種です。

大人でも同じことですが、予防接種は予防医療であり、病気の治療ではありません。

なので、ひどく嫌がって大暴れする子どもに、無理矢理ワクチンを接種する際には、やや慎重になります。

つまり、その子のための医療であるならば、その子の気持ちを十分に考慮しなければならないからです。

乳幼児ならともかく、5,6歳以上のお子さんを、3,4人がかりで羽交い締めまでして接種するのは疑問です。

とくに、インフルエンザワクチン程度の(と言うと語弊がありますが)重要度だと、余計にそう思います。

最近私は、小学生以上の大きなお子さんが激しく接種を拒否するときは、接種を諦めることにしています。

もちろんこれはポーズです。「どうしてもイヤなら注射しないよ」と子どもに伝えて、私はその場を去ります。

実は子どもは子どもなりに、注射が必要であることは、漠然とわかっています。

なので親からの説得と、たぶんご褒美の提案などを受ければ、やがて子どもは接種に向き合ってくれます。

そして歯を食いしばって接種に耐え、それが終わるとホッとして、「痛くなかった」と強がったりします。

私たちが皆で褒めちぎります。子どもはとっても良い笑顔を見せてくれます。そうやって成長するのです。

時間はかかりますが、羽交い締めして接種するよりも、子どものためにはずっと良いやり方だと思います。

迷惑電話への「太陽」対応

仕事中にかかってくる迷惑電話の話は、これまでに何度も書いてきました。

相手の業種でいうなら、「不動産・投資」と、「電気・電話・通信」が、その双璧でしょう。

不動産関係の場合、饒舌な営業マンの機先を制して「この電話は勧誘ですか?」と尋ねることにしています。

「あ、勧誘ですね」と相手はトーンダウンするので、「勧誘であればお断りします」とたたみかけます。

それでも話を続けようとした場合には、「宅建業法に違反していませんか?」と言えば、話が終わります。

後日、また電話がかかってきたら、「再勧誘ですか?」と言えば、だいたいその業者とは縁が切れます。

と思っていたのですが、1年後とか2年後にもかかってきて、相手方もまあ根性がありますね。

「NTT」とか「九電」だと名乗る電話の場合、100%、NTTでも九電でもありませんね。

「代理店ですか」と尋ねると「代理店の○○です」と白状するので、「代理店はお断り」と電話を切ります。

ただ、どんな断り方をしても、相手を不愉快にさせる可能性はあり、逆ギレさせたら後々面倒ですよね。

また先日は、よく知らない業者からかかってきた大事な電話を、一度切ってしまったこともありました。

そんな経験から、最近は戦術を変えています。

今日もNTTと名乗るNTTではない業者からの電話が入り、受付から回ってきました。

「いま検査の真っ最中なんですが、お急ぎですかぁ」と言ったところ「いえ、ではまたご連絡します」だと。

この「検査中作戦」は相手を不快にさせず、しかもすぐ電話が切れるので、最近とても重宝しています。

ホームページをフルリニューアルへ

当院のホームページ(HP)を、このたび、フルリニューアルすることにしました。

マイナーチェンジしたことは1度ありますが、開院以来17年以上、当院のHPはほぼ同じ外見と内容です。

もちろん、中身の文章やお知らせなどは、こまめに更新しているつもりですが、枠組みは変わりません。

以前から、HPを新しくしませんかと、あちこちの業者が勧めてくるのですが、ずっと放置して来ました。

アドレスバーに「安全ではありあせん」と出ています。「HTTPS化」が必要であることは、わかっています。

その私がついに更新を決意したのは、スマホでHPを見た時の見た目(と操作性)の悪さを実感したからです。

私のHPは残念ながら、スマホ対応ではありません。なのでスマホで見るとすごく見づらいのです。

だって、当院が開院した2007年といえば、iPhoneが米国で発売された年。日本にはまだ存在しませんでした。

HPをスマホ対応にするなんて発想自体が、存在しなかった時代なのです。

いまiPhoneで当院のHPを見ると、バナー(ボタン)が小さすぎて、そのままでは指でタッチできません。

それ以前に、字が小さすぎて読めません。それに加えて、緑地のバナーに緑色の文字という配色が最悪です。

国がHPの「バリアフリー化」を進めている動きが、私を決断に至らせました。じゃあ見やすいHPを作ろうと。

最近のHPは、スマホで見てもタブレットで見ても、画面サイズと縦横比に応じて、表示が最適化されます。

これを「レスポンシブデザイン」と言って、いまや当たり前の仕組みなのですが、当院のいまのHPは未対応。

そういった点も含めて、読みやすくほのぼのするようなHPにしようと考えています。少々お待ちください。