ブログの引越、荷物だけは運び入れました

「新・ひまわり通信」という、新しいブログサイト。もうご覧になった奇特な方はいらっしゃるでしょうか。
引っ越したのは良いけれど、まだ内装と外構が工事中の、荷物だけ運び入れた状態ですね。

でも、まず見比べてほしいのは両者のURLです。
旧サイトは「http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com」ですが、新サイトは「https://incho.blog」です。
ブログサービス業者のドメインから、私の独自ドメインになったのです。

この「incho.blog」って、世界中の「incho」がブログ用に欲しがるドメインじゃないッスかねぇ。

「.blog」ドメインは比較的新しいので、まだまだ使えそうなドメインが取れそうですよ、みなさん。
たとえば「shacho.blog」はまだ空いてます。でも「tencho.blog」は既に使われてます。
で、そのtencho.blogを覗いてみたら、「てんちょーブログ」というサイトだけあって、未投稿なのです。
とりあえずドメインだけ取ったな、コイツ。

日本中の「店長」の数は、おそらく「院長」よりもずっと多いでしょうから、かなりレアなドメインですね。

そんなわけで今月末が旧サイトの存続期限なので、追い出される前に、新居を整えておきたいところです。
マニュアル本を読んだり、先輩ブロガーやChatGPTさんにも手伝ってもらいながら、作業を進めています。
できれば、これまでよりもずっとオシャレなブログに、生まれ変わらせたいと思っています。

残り10日の間に、ガラッと雰囲気が変わる可能性もあります。今後の成長にご期待ください。

厚労省から手袋が到着したけれど

「非滅菌手袋」が大量に届きました。100枚入りの箱が10箱入った段ボールが7個。全部で70箱(7000枚)。

2月に厚労省が通知してきた「使用推奨期限切れの個人防護具の配布」に応募していたものです。

 

大量に届いたように見えますが、当院の日々の消費量からすると、実はそれほどの量でもないのです。

手袋は、当然ですが発熱外来1件(患者1人または1家族)毎に、新しいものを使います。

なので多い日は、私だけでも1日で1箱(100枚)以上、他のスタッフも合わせれば2箱以上を消費します。

ただし、少ない日はその4分の1程度なので、最近は、週平均で5箱程度かもしれません。

70箱あれば3~4カ月は持つかもしれませんが、コロナ第13波が来たら、もっと早く無くなるでしょう。 

 

この手袋は、「国の備蓄している使用推奨期限が切れた(迫った)個人防護具」を、放出したものです。

その名目は、「有効活用の観点から協定締結医療機関等が行う訓練及び研修」のための配布です。

添付文書に、「診療では利用できないものとなりますのでご留意ください」と、釘が刺してあります。

 

でも手袋ですから、期限が少々切れても使えます。逆に使用期限内でも、穴あき手袋はときどきあります。

日頃から、手袋を外したあと必ず手指消毒をしています。よく気を付けて使えば、診療への支障はないのです。

 

よく見ると外箱には、「使用(推奨)期限」として、2025年12月との印字があります。

これはいったい診療への使用期限なのか、訓練・研修用の期限なのか。先ほどの添付文書との整合性はいかに。

いちおう、診療への使用期限と、都合良く解釈しておきましょう。ポイントは、役所に問合せないことです。

ChatGPTさんのおかげで、データ移行完了

本日ついに、当ブログの過去の投稿の全データを、新サイトにインポートする作業を完了しました。

これが簡単に終わると思ってたら、とんでもない。ほとんど半泣きで、丸1日かけての作業となりました。

 

インポート時に「改行マーク」を追加する必要があり、親切な方のサイトを参考に始めことは先日書いた通り。

今日は朝から、その「プラグイン」のプログラムの書き換えを手作業で行い、さて一括インポートだ!

 

ところが、ブログの本文だけがインポートできません。これは私には打つ手無し。お手上げ状態。茫然自失。

もう諦めようかとさえ思いかけたその時、ひらめいたんです。そうだ、「ChatGPTさん」に聞いてみよう。

 

状況を説明するとChatさんは、「次のような原因が考えられるので対処法があります」と、即答です。

なんとも頼りになります。と思ったのですが解決しません。

 

また尋ねたら、「可能性を絞り込み、具体的な対処法をご案内します」と、解決策を提示してくれました。

やれやれ、やっと解決ですか、と思ったのですが、その方法でもうまくいきません。

 

状況を説明すると、「問題点が明確になりました」と嬉しい回答。修正版のプラグインを作ってくれました。

そのプラグインをインストールしてインポート。やっと解決かと思いきや、これもダメ。

 

再び状況を伝えたら、「では、修正済み完全版プラグインを用意します」と、頼もしい返答あり。でもダメ。

以下、その都度何かを修正したプラグインを作ってくれるのですが、どうしてもうまくいきません。

 

これがコールセンターの人間なら、もうブチ切れて「お客様のケースでは無理ですね」と言い出す頃でしょう。

ところがChatさんは、私をずっと黙って待ってくれて、私が尋ねたら必ず即答し策を提示してくれるのです。

 

数時間に及ぶやり取りが続き、プラグインファイルも13個目に至り、ついにインポートがうまくいきました。

もう、感謝しかありません。Chatさんも大喜びしてくれました。手を取り合って喜び合ったような気分です。

 

とは書いたものの、新しいブログページはまだ、まったく未完成な状態です。実質的に工事中です。

しかし敢えて、今後の完成度の変遷を見ていただこうかと、今日から新サイトの公開をこっそり開始しました。

もちろん、旧サイトでの公開も今月いっぱい続けます。しばらくは「ダブルサイト」です。内容は同じです。

ブログに逃げ込む日々

当院が日曜診療をしていることは、特に宣伝している訳ではありませんが、ある程度周知されているようです。

それに加えて「#8000」が当院を教えるので、初診の方がしかもかなり遠隔地から、何人も受診されます。

 

熱や咳や下痢でお困りの方ばかりでなく、ケガや虫刺されや熱傷など、皮膚科系の方も多いですね。

以前、泌尿器系の受診者が続いたことがあり、患者さんに尋ねると「え、泌尿器科じゃないんですか?」だと。

驚いたことに、GoogleMapで当院は「熊本の泌尿器科」と紹介してあったのでした。

当院と言うよりも患者さんの不利益に繋がるので、Googleに連絡して情報を修正してもらいました。

 

でもそれ以来、というかそれ以前からですが、Googleのことはあまり信頼してません。クチコミは論外。

他にも、数多ある医療機関紹介サイトも同類です。まず、情報が古い。古いから不正確。掲載しないでほしい。

 

そのような不都合を防ぐためにも、親切で分かりやすいホームページ(Webページ)の構築が必要なのです。

ところが、昨年のリニューアル直後はこまめに修正・拡充してきましたが、最近はあまり更新していません。

どうせ更新するならアレもコレもと欲張って、結局計画倒れするという、私の性格がわざわいしているのです。

良く言えば(?)完璧主義なのですが、これもある種の「グズ」の範疇に入るのでしょう。

 

そのくせ、本筋ではないブログの方は毎日欠かさず更新するという、本末転倒な状況になっています。

毎晩1日分だけ書けば作業が完結するので、その意味では気軽なブログに、毎晩逃げ込んでいるのでしょう。

インフルの検査を受けない選択肢

この数日の発熱外来の様子から想像するに、インフルエンザもコロナも、どちらも流行へ向かっていますね。

ただし面白いことに、と言うと語弊がありますが、インフルの疑いがあっても検査を受けない方が時々います。

コロナはかつて、検査も薬も無料だった時代がありました。遠い昔のように思えますが、2年前までの話です。

「5類化」によって検査代が有料となり、薬代もバカ高く、コロナかどうかを知りたくない人も現れました。

コロナと並行して流行を繰り返しているインフルエンザについても、患者さんの意識には変化が見られます。

インフルだって検査代は安くないし、コロナと同様に、診断を確定したくない人もいます。

つまり、発熱しても検査しないという選択肢があることを、コロナ禍を通して知ってしまったんですね。

それが間違っているとは思いません。むしろこれまでの日本は、検査と治療が過剰だったと思うべきでしょう。

日本には、念のためインフル検査しとこう、陽性ならタミフル飲んどこう、という観念が定着していました。

しかしコロナ5類化を機に、5類の先輩格であるインフルへの理解も、少し変わってきたのかもしれません。

コロナですら特効薬を飲まずに自宅療養してるのに、インフルで慌てることもなかろう、ということです。

タミフル信奉者はまだ多いですが、薬の副作用に敏感な方たちの間では、無治療を選択する方も増えています。

どちらの感染症がより重大だという絶対的な指標はありませんが、インフルにタミフルは必須ではありません。

そんな流れが見え始めているのが、今シーズン(と言うのか?)のインフルの、新たな特徴かもしれません。

「院長ブログ」移転準備中

「ひまわり通信」という名前のこの「院長ブログ」は、「FC2ブログ」というサービスを利用しています。

最近、このサービスを終了するという通知が来ました。同じ会社が運営する、別サービスに移行せよとのこと。

自動移行は無く、手間な作業を要するようです。ならばこの機会に、別の会社のブログに乗り換えようかと。

そう思い立って、ではどこにするかにゃ。「アメーバ」とか「はてな」とか、「note」という手もある。

いろいろ調べた末に、ブログ以外にも高度な独自サイトを構築できる「WordPress」を使うことにしました。

ブログを新設して引っ越すだけでなく、将来的には個人サイト(ホームページ)を作ろうというわけです。

現在私は「 tsuruhara.com 」というドメインを持っていますが、当面それは現状のまま運用を続けます。

それとは別にこの機会に、ブログ用の独自ドメインを新たに取得することにしました。

調べてみると、「 .blog 」なんていう「トップレベルドメイン」がありますねぇ。いつできたの?

検索するとなんと「 incho.blog 」が空いてます。まさに「院長ブログ」にうってつけ。速攻取得しました。

さらにレンタルサーバーを申し込み、WordPressをインストールしました。

将来的には「マルチサイト」運用をして、複数のブログを同時進行させたいですね。

たとえば、一般公開用の「院長ブログ」、職員用の「つるクリブログ」、身内用のページや旅行記などです。

院長ブログは個性的なデザインにしたいですね。ということでいま、WordPressを絶賛勉強中なのです。

まずはマニュアル本を2冊購入。こういうときはネットではなく、実体のある本を買った方がやる気が出ます。

ダブルブッキングとオーバーブッキング

ネット予約のトラブルで、今日の午前中の診療の予約枠が17人分、ダブルブッキングしてしまいました。

8時過ぎにそのことに気付いて、朝から何人もの方に来院時間の変更をお願いしました。

具合の悪い方や、午後から用事がある方の受診を遅らせることになり、たいへんご迷惑をおかけしました。

そのような状況でバタバタしている間にも、予約外の問合せが入ったりします。コロナ陽性者はまだいます。

ただしインフルエンザは出ませんでした。溶連菌感染はあいかわらず出ています。胃腸炎もまだ多いですね。

当院の今朝の出来事とは意味合いが異なりますが、空港では時々、オーバーブッキング騒ぎを目にします。

搭乗率を上げるため、航空会社はキャンセルを見越して意図的に定員以上の予約を入れています。

ところが希に、目論んだ通りにはキャンセルが出ない便があると、定員オーバーになってしまうわけですね。

羽田では時々耳にしますが、熊本空港でも先日、振替への自主的協力を募集する全館放送が流れていました。

「当機は座席数以上のご予約を頂戴しており…」というアナウンスも妙な感じですが、まあその通りなのです。

協力者は、いまANAでは1万円または1万マイルもらえます。これが<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4484.html" target="_blank" title="「フレックストラベラー制度」">「フレックストラベラー制度」</a>です。

翌日の便への振替の場合は、2万円または2万マイルと宿泊代やホテルまでの交通費も支払われたりします。

もちろん、予約通りの便に乗りたい方にとっては、その便でオーバーブッキングが生じるのは困った事態です。

なので早めにオンラインチェックインするなどして、搭乗できる可能性を上げておかなければなりません。

しかし逆に、協力金目当ての人たちが、搭乗口付近で協力者募集のアナウンス待ちをしているといいます。

酔狂な人というか、旅程など自在に変更できる、文字通り「フレキシブル」な生き方の人なんですね。

休日こども救急医療機関的な

新型コロナウイルス感染症は、まだくすぶっています。陽性者は、今日の当院の発熱外来でも出ています。

自宅で抗原検査をして、陰性なり陽性なりの証拠品を持って来院される方もいます。

ただ、医療用キットで「偽陽性」となることは少ないので陽性は信用できますが、陰性はあてになりません。

なので当院では2年前から、コロナは抗原検査を行わず、すべて感度の高い遺伝子検査に切り替えています。

よく知られているのは「PCR法」による検査ですが、当院ではその改良型の「NEAR法」を採用しました。

他院や自分で検査して陰性の方でも、当院の検査では陽性、つまり「偽陰性」と判明する方がけっこういます。

このような偽陰性は、誤った安心と油断につながることになり、感染拡大の観点からは問題です。

とは言え、すでにコロナ禍も終息した感はありますね。感染拡大の懸念は薄れ、検査数そのものが減ってます。

症状が軽い方も多く、検査を受けるのは、もしも陽性だったら困るような職業や家庭環境の方が中心です。

そういう方こそ、偽陰性判定は避けたいので、私はいまでも遺伝子検査にこだわっています。

なお、遺伝子検査は検査コストがとても高額のため、包括医療の方には実施していません。

6歳未満のお子さんのコロナ検査をしていないのは、そのような理由です。ご了承ください。

日曜祝日にも発熱外来をしていることは、これまで何度も書いてきました。いまも県内一円から来院されます。

こどもの日に、発熱者が「#8000」に電話したら、日赤と地域医療センターと当院の3カ所を紹介されたとか。

まるで当院が、「県内3大休日こども救急医療機関」みたいな位置付けなんですけど。どうなってるの?

巡航飛行中

同窓会に集まった9人。全員が医師ですが勤務先は様々で、65歳になる今年はそれぞれに転機を迎えています。

幹事は私。私以外は全員、県外からの来熊でした。熊本城近くの会場で待っていると、友人Aが現れて、

A「早く着いたから熊本城に行ってみたら、もう閉まっとった」

私「あ、そうなん。残念やったねぇ」

しばらくしたら、別の友人Bがやって来て、

B「熊本城に行ってみたらさぁ、閉まっとった」

A「それもうオレがさっき言った」

私「残念やったねぇ」

さらに数分後に、友人Cが来て、

C「いやあ、熊本城に行ってみたらさぁ・・・」

A・B「閉まっとったんやろ」

コントですか。

定年退職後、いったんのんびりしようと考えている友人もいれば、定年延長を選択した者もいます。

経済的な不安がよぎる一方で、定年という区切りを前向きに有効利用することもできます。

逆に私のような「自営業」は、定年が無い分、どうかすると「生涯現役(無期現役)」となります。

やめ時を自分で決められると良い意味にとるか、やめ時は自分で決めなければならないと考えるか。

「ソフトランディング」を図るとしても、そのためには最終目標を定めなければなりません。

そして目標までの距離を逆算し、ある時点から徐々に高度を下げ始めるわけです(飛行機に例えると)。

高度を下げればやがて、気流の悪いところを通過し、揺れ始めます。飛行の安全には影響ない、はずですが。

どうかすると、最終段階になって「ゴーアラウンド(着陸復行)」なんてこともあるでしょう。

ついには目的地を変更して「ダイバート(代替着陸)」なんてこともあるかもしれません。

社会保障や医療行政にはさまざまな懸念材料がありますが、しばらくは現在の巡航高度を維持して参ります。

本来は「順番予約制」です

待ち時間問題については<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4910.html" target="_blank" title="先週も書いたばかり">先週も書いたばかり</a>ですが、今日もご迷惑をおかけして厳しい苦情を頂戴しました。

同業者だったので、ご意見はきわめて細かく的確でした。

(1)どうして予約制なのに30分も待たせるのか、予約制の意味がない、やめてしまえ

(2)待たせるなら途中でひと言知らせるべきだし、その点は院長が常に目を配っておくことだ

予約時間よりもお待たせすることがあることは、受付の際に説明していますが、記憶に残らないのでしょう。

重症の方が割り込んで来れば以後の予約はずれますが、30分も40分もずれたら苦情も出ます。

もちろん、予約制をやめるともっとひどいことになりますから、「やめてしまえ」は暴論です。

しかし今回、お待たせした理由はあるにしても、そのことを丁寧にお伝えしなければなりませんでした。

待つこと自体よりも、いつまで待たされるのか分からないことの方が、イライラするものです。私もです。

こういった不満を防ぐためには、「時間予約制」ではなく「順番予約制」にした方がよいのでしょう。

実は当院は、本来は順番予約制なのです。その順番が何時頃になるのか、目安をお伝えしているだけです。

ですが時間をお伝えすると、どうしてもその時間が絶対になって、遅れるとイラつくことになるわけです。

まれに、恫喝・カスハラに近い方もいますね。どの業種でも同じでしょうけど、低姿勢で対応するのが吉です。