韓流ドラマ

チャングムにはまっています。ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」(全54話)のことです。

以前NHKで放送されたときにもはまり、ストーリーは結末までしっかり覚えているのに、最近民放(熊本朝日放送)で始まったチャングムを留守録して観ています。

数年前にも感じた怒り、悔しさと、時折訪れるカタルシスを、今回も毎週体験中です。

新しい韓流ドラマなら、「イ・サン」(全77話)です。

NHK BS2で大河ドラマ「龍馬伝」の再放送の直前にやっているのをふと観てしまい、ツボにはまりました。

したがって私の日曜の夜のルーチンは、8時から「龍馬伝」を観て、あわてて風呂に入り、9時からは「イ・サン」、流れで10時から「龍馬伝・2」となるわけです。

ちなみに、「イ・サン」の主人公は朝鮮王朝の若き王様。来週5/30の放送(第42話)でやっと王位に就くことになりそうです。

汚れた朝廷政治を改革するその役を演じている俳優は、誰あろうその名も「イ・ソジン」。クリーンな政治が期待できそうです。

(蛇足)

「イ・ソジン」の心の支えとなるヒロイン役は、その名も「ハン・ジミン」。政治改革を助ける役としては適任です。1年前ならもっとしっくりきてましたが・・・

(追伸)

5/30の放送では、まだ王位には就けませんでした。なにしろ全77話の物語ですから・・・

お役所と新型インフル

本日入荷した新型インフルエンザ用ワクチンを手にして、私はとまどっています。

なぜなら、1mlのバイアル(薬瓶)が請求人数分だけ届くと思っていたら、県の配分によって、私の元には10mlの大きなバイアルで供給されたからです。

このバイアル、開封後は24時間以内に使うキマリです。使い切れなければ残薬は廃棄しなければなりません。

10mlといえば、大人なら20人、6歳未満のこどもなら約50人に接種できる量です。

同じ日に予約者を呼び集めて効率良く接種して薬を残さず使い切らなければ、残薬を廃棄することになります。ワクチン供給量は予約患者数ギリギリなので、廃棄すればその分だけ、接種可能な人数が減ります。

完璧な効率で無駄なく全予約者に接種するのは困難です。であれば、ワクチンを廃棄せずに有効利用する方法はあるのでしょうか。

その疑問を「お役所」にぶつけてみました。

市(保健所)では解決しなかったので、県(健康危機管理課096-333-2240)に問い合わせました。

私「うまく使い切れなかったワクチン残薬を、優先接種対象者でない人に接種できますか?」

県「子供など他の優先接種対象者へは前倒し流用可能ですが、優先でない者には接種できません。」

私「24時間でどうしても使い切れず、捨てるしかない状況なら、健常者に流用して接種できませんか?」

県「できません。捨てて下さい。国の取り決めです。」

ラチがあかないので、国(厚労省03-3501-9031)に問い合わせました。電話がつながるまでかなり苦労しました。

私「どうしても余ってしまって捨ててしまうほどなら、健常者に接種できますか?」

国「できません。捨てて下さい。」

私「健常者に接種して国全体の感染者を減らせるなら、優先接種対象者にも有益ではないですか?」

国「ご意見は上層部に伝えます。」

ワクチンの製造効率を上げて接種人数を増やすためには10mlバイアル量産もやむを得なかったと長妻厚労相は11/6の予算委員会で言っていますが、前述の役所の対応では、本末転倒と言わざるを得ません。

季節性 vs 新型

インフルエンザ(季節性)ワクチンの接種予約受付を始めたところ、あっというまに10月の接種枠は埋まりました。

今年はとくに予防意識の高まりを感じます。

ただ、問題は季節性ではなく新型です。すでにこどもたちの間で流行しつつあります。

新学期に入ると爆発的に広がる恐れがあります。

新型用ワクチンの供給開始は早くて2カ月後(10月下旬)と言われていますが、その2カ月後があまりに遠く感じます。しかも供給量不足。

国内メーカーによる、季節性から新型への、ワクチン製造の切り替えが遅かった。

人類にとって、どちらのウイルスに対する免疫獲得がいま重要なのか、その判断を厚労省ができなかったのです。

流行を国民の慢心のせいと言う大臣の発言は、まったく的外れと言わざるを得ません。

そんなことを思いながら、衆院選の期日前投票を済ませてきました。

統計

勤務医時代のある日、集中治療室(ICU)にいた5人の患者さんの平均年齢を計算してみました。

およそ30歳ぐらいでした。

30歳と言えば、体力が充実し活力に満ちた年齢のはず。

さては深夜の交通事故で負傷した若者たちが一度に担ぎ込まれたのか・・・と想像してみることもできます。

タネを明かすと、5人の内訳は乳児(0歳)3人と高齢者2人。

0+0+0+70+80を5で割って30といったところです。すべて心臓手術後の患者さんでした。

平均年齢30歳という統計値には、何の意味も無いどころか、間違った印象を与えることがよくわかる典型的な事例です。

テレビの報道番組や特集を見ていて、視聴者に誤解を与える(または誘導する)統計値をしばしば目にします。

縦軸の目盛りがゼロから始まっていない棒グラフを出すような番組を、私は信用しないことにしています。

植物と太陽

数年前から鉢植えのコーヒーの木を育てています。

いつか実をつけたら、泣きながら収穫して、焙煎して、じっくり味わうつもりです。涙の味しかしないかもしれませんが。

最近、めいっぱい日の当たる所に、鉢の置き場所を変えてやりました。

さて今日は、ヒマワリの生態について、一般にはあまり知られていない珍現象をお教えしましょう。

ヒマワリは太陽光を感知すると、植物ホルモンの作用によって茎が曲がり、花が太陽の方向に向きます(正の屈光性)。

これは、光エネルギーをもっとも効率よく受容するための合目的的な現象です。

太陽の動きにつれて茎の曲がり具合も刻々と変化するので、あたかも花が太陽を追いかけるように、東から南、南から西へと向きを変えていきます。

日が沈むとホルモン分泌は途絶え、ヒマワリも眠りに入ります。したがって花はみんな西向きで夜を過ごすのです。

ところが翌朝、東の空が明るくなると、花はあわてて東向きに急転回します。これは数分間、おそらくは数秒以内の現象でしょう。

花は西から南を経由して東向きに戻ります。もしも北回りだと、茎がよじれてしまうからです。

ヒマワリ畑で、この急転回の決定的瞬間を見てみたいものです。

おそらくザワザワと音をたてて大騒動になっていると思われますが、いまだに目撃者はいないようです。

今日の話、子供には教えないで下さい。事実とは少し異なりますので・・・

(正しい現象についてはまた後日)

スピーチ

当院の看護師長が先月めでたく結婚いたしました。私は新婦側の主賓として披露宴に招かれました。

その主賓スピーチをめぐるドタバタが、今回のお話です。

格調高い祝辞にするために、書店をまわってマニュアル本を購入。しかも3冊。しかし読まずに寝かせておく(イメージトレーニング)。

式の前日、異常なまでの集中力(焦りとも言う)をもって本を読破、ただちに原稿執筆開始。

祝辞にはひととおりの挨拶言葉が必須(社交辞令)。新婦を褒めるかと思えば、説教もたれる(アメとムチ)。

印象的なエピソードも3つぐらいは盛り込みたい(三点盛り)。

聴衆をホオッとうならせ、クスッと笑わせ、ホロッと泣かせて、あれもこれも・・・

あまり長いと途中で新婦のお色直しが入るかもしれません。

原稿を短くするのはホントに難しい作業です。

会場に向かう5分前に脱稿(人気作家並み)。念のため原稿を印刷。プリンタ設定がうまくいかず、異様に小さいフォントになったけど修復の余裕なし。

この日のためにヨネザワで新調したメガネ(遠近)は仕上がりが間に合わず。

車中で原稿を暗唱しようにも、意外に早く会場に到着。会場では知人に邪魔されて暗唱もままならず。

緊張を和らげるためのアルコール摂取は、尿意をもよおすばかりで逆効果。

テーブルに着いたらもはやまな板のコイ状態。

そして新郎新婦が入場。急に私は気が楽になりました。

「私の出番はたかだか3,4分間。この人達は2時間緊張の連続なのだ」と。

気がつくとスピーチは終了していました。

それを撮影したビデオを、私はまだ見ることができません。

開院1周年

振り返れば、あっという間の1年間でした。

支えてくださった多くの方に、心より感謝申し上げます。

診療内容・・・・いまだに、日々勉強です。

スタッフ・・・・開院当初からのメンバーがほとんど残っているのがうれしいです。

電子カルテ・・・大きなトラブルも無く、むしろ私はピッタリはまっています。

予約システム・・必須です。よりよい運用を研究中。

病診連携・・・・病院の先生方がホントに頼りになります。感謝です。とくに日赤小児科の先生方。

土日祝日診療・・「助かります」と言われることが喜びです。だから続けます。

ミニカルテ・・・手間をかけている甲斐はあると思います。これからも当院のウリです。

インフルエンザ・おかげさまで多くの予約をいただきました。おとといから接種始めてます。

ホームページ・・充実させるヒマがなくて・・・ブログも最近は更新が遅れてすいません。

医療制度・・・・改善の余地は大いにありますが、朝令暮改もいかがなものか。

自分の健康・・・幸い、体調不良で休診することはありませんでした。体重は数キロ増加!

経営状態・・・・言わないでおきましょう。

趣味・・・・・・電子カルテや診療関連システムの改良のために毎晩パソコンいじり。

こんなのが趣味では、ストレス解消にはならないかもしれませんが、とりあえず好きなことやろうかと思って・・・

これからもよろしくお願いいたします。

誕生日

患者さんのデータ整理していて、遅ればせながら年齢にまつわる変な「とりきめ」に気付きました。

ある年の3月31日に生まれた子と4月1日に生まれた子は同学年ですが、その次の日の4月2日に生まれた子は1学年下級生になります。なぜか4月1日と4月2日の間に境目があるのです。

なんか違和感ありますね。

何??と思われた方、詳細はまたいつか解説しますが、ひとことで言えば法律上の年齢解釈のためです。エイプリルフールとは無関係です。

平成14年に国会で民主党議員がこの違和感について質問していますが、当時の小泉総理は違和感なしと答弁しているようです。

ところで誕生日には、周囲が「おめでとう」と祝福し、本人は「ありがとう」と応えます。(あるいは「おめでたくもない」と眉間にシワを寄せてみせます。)

しかしよく考えてみると、自分がこの日に何かを成し遂げた訳でもなく、ただ年月が過ぎることを祝われることに、最近何かしらの違和感を感じていました。(また違和感です)

そして気づきました、「誕生日=出産日」であることに。

つまりこの日は、自分を産むという偉業を成し遂げてくれた母親に、感謝する日ではなかろうかと。

5月の第2日曜日よりはよっぽど意味のある「母の日」だと思います。

ちょうど誕生日を迎えた方、「ああ、もうこんな歳になって、おめでたくもなんともない」なんて言わずに、お母さんに感謝の一言をどうぞ。

くちパク

テレビでオリンピック中継を観る毎日です。

日本人選手を応援するのもひとつですが、国に関係なく、世界最高峰の競技に感動し、テレビに見入ってしまいます。

プロ・アマを問わず人類最高の肉体能力を見たいものです。

今日はトランポリンを観ていて思いました。

こういう競技にはサーカス関係の人がどんどん出場して、とんでもない大技を披露するわけにはいかないものでしょうか。

ピエロのかっこうをした選手が出てきて、しかも妙に上手かったりすると大ウケしそうです。

今回「雑伎」が正式種目だったら面白かったのに、と思いました。

新体操でボールやこん棒やリボンなどを使うように、「雑伎」では「つぼ」や「皿」や「イス」など、日用品を使った高度な演技が、観ていて楽しめそうです。

もちろん中国の圧勝でしょうけど。

歌声に合わせて正確にくちパクする競技は、すでにトリノオリンピックで採用されていたので、今回とくに目新しいとは思いませんでした。

自分の歌声に合わせたイタリア選手(パバロッティ)よりは、今回の中国選手の方が難易度は高かったと思われます。

その、くちパク開会式。中国での瞬間最高視聴率は98%だったとのこと。あとの2%が観ていた裏番組が何だったのか、それがいちばん気になります。

チャーリー

小児に、薬剤を用いる処置を行う際は、体重に応じて薬の量を変える必要があります。

私は便宜上A, B, C, D, Eの5つの区分をつくっています。それぞれが体重6, 10, 15, 20, 30キロに相当します。これは私のクリニックに限らず一般的に用いられている工夫です。

指示を受けたスタッフは、患者の体重に応じた量の薬剤を準備することになります。

ところが、BとDは聞き間違いが起きやすいのです。

「ビーでお願いします」「ディーですね」「ビーです」「デーですか」「ビィィー」という会話がかつて何度も繰り返されました。

あるとき私は一計を案じました。Bを「ブラボー」、Dを「デルタ」と呼ぶことにしようと。

戦争映画好きの方ならピンとくるはず。NATOの共通コードです。

もちろんAは「アルファ」、Cは「チャーリー」、Eは「エコー」。これなら聞き間違いなしです。

初めの頃はちょっと照れながら「ブラボーのBでお願いします」などと言っていましたが、慣れとは恐ろしいものです。最近は「チャーリーでよろしく」というだけで通じます。

ただし、いまだに気恥ずかしいですが。