「非滅菌手袋」が大量に届きました。100枚入りの箱が10箱入った段ボールが7個。全部で70箱(7000枚)。
2月に厚労省が通知してきた「使用推奨期限切れの個人防護具の配布」に応募していたものです。
大量に届いたように見えますが、当院の日々の消費量からすると、実はそれほどの量でもないのです。
手袋は、当然ですが発熱外来1件(患者1人または1家族)毎に、新しいものを使います。
なので多い日は、私だけでも1日で1箱(100枚)以上、他のスタッフも合わせれば2箱以上を消費します。
ただし、少ない日はその4分の1程度なので、最近は、週平均で5箱程度かもしれません。
70箱あれば3~4カ月は持つかもしれませんが、コロナ第13波が来たら、もっと早く無くなるでしょう。
この手袋は、「国の備蓄している使用推奨期限が切れた(迫った)個人防護具」を、放出したものです。
その名目は、「有効活用の観点から協定締結医療機関等が行う訓練及び研修」のための配布です。
添付文書に、「診療では利用できないものとなりますのでご留意ください」と、釘が刺してあります。
でも手袋ですから、期限が少々切れても使えます。逆に使用期限内でも、穴あき手袋はときどきあります。
日頃から、手袋を外したあと必ず手指消毒をしています。よく気を付けて使えば、診療への支障はないのです。
よく見ると外箱には、「使用(推奨)期限」として、2025年12月との印字があります。
これはいったい診療への使用期限なのか、訓練・研修用の期限なのか。先ほどの添付文書との整合性はいかに。
いちおう、診療への使用期限と、都合良く解釈しておきましょう。ポイントは、役所に問合せないことです。