「エア・インディア機」の墜落事故

エア・インディア機が2日前に、インド西部のアーメダバードを離陸直後に墜落しました。

乗員乗客のほとんどが死亡し、現場の住民も巻き添えになって死傷してしまいました。

さらに、事故機が世界中で活躍している「Boeing 787-8型機」であったことも、かなり衝撃的です。

私が先月、成田–メキシコ間を往復した時にも同型機でした。もっとも馴染みのある機材かもしれません。

国内線でも787-8は飛んでいて、昨年は国際線で2便、国内線では7便に搭乗しました。すべてANAです。

当該機(登録記号VT-ANB)が、事故の2日前にデリーと羽田の間を往復していたことも気になります。

もしも前々から何か機材に不具合があったとすれば、その問題を抱えて羽田を往復していたことになります。

その翌日、デリーとパリを往復し、事故当日の朝、デリーからアーメダバードに国内移動したばかりでした。

エア・インディア(AI)がデリー–羽田線を開設したのは、今年の3月末でした。

それまでの成田便を羽田に移管した形です。コロナ禍が明けたというのに国際線の「羽田化」が続いています。

Boeing 787型機は、787-8、787-9、787-10と、だんだん胴長化していますが、どれも現役です。

強いて言うなら、国際線で乗るなら787-9のシートの方が好きです。昨年シンガポール便で乗りました。

今回の事故で、787-8の一斉点検などが行われる事態になると、今後の機材繰りにかなり影響しそうです。

思い出すのは8年前、やはり787型機の総点検が行われたことがあり、搭乗機を振り替えたことがありました。

あの時は、ANAの機材で振替ができず、JAL便への無償振替になるという、かなり珍しい対応でした。

この20年間で私がJALに乗ったのは、じつはその1回のみなのです。