あちらこちらに富士がある

羽田経由で「稚内」に行って来ました。「北海道の北の突端に?」「そうや」

以前は、学会で札幌に行ったりすることも時々ありましたが、近年北海道に行くのはたいてい単なる旅行です。

しかも日帰りで「訪道」するとなれば、現地での滞在時間を削るしかありません。せいぜい何か食べるぐらい。

もったいないなどと言わないでください。おもに現地までの移動を楽しむ旅もあるのです。訪道の自由です。

で、今回の機内での楽しみは、遠くロシア方面を眺め思いを至らせながら飛んだこと、などです。

シベリアからの風当たりが強いのか、道北はよく揺れると聞いていましたが、今日は穏やかな空の旅でした。

このような航空旅行の場合はとくに、左右どちら側の座席を選ぶか、あらかじめ吟味しておく必要があります。

そのため、搭乗予定便のの飛行ルートと周囲の地理を調べてから、シートを指定することになります。

往路は左側です。東北地方から雲が切れ始め、鳥海山(出羽富士)と岩木山(津軽富士)がよく見えました。

北海道は、函館から支笏湖、洞爺湖、羊蹄山(蝦夷富士)を愛でつつ道東を北上しました。

しばらく進むと目の前に利尻島が現れましたが、曇ってて礼文島や樺太は見渡せませんでした。

復路は右側の席。離陸後に左旋回すると、目の前に利尻山(利尻富士)が綺麗に見えました。

島そのものが山なので、まるで海から突き出た富士のようで、今日いちばんの風景でした。

いつかこの梅雨の時期に、もう少しゆっくりと、梅雨のない北海道内の周遊旅行なんて計画したいですね。