パソコンのHDDを完全に初期化してOSをインストールすることを、「クリーンインストール」と言います。
かつて私は、所有するすべてのMacを毎年1回初期化し直して、OSをクリーンインストールしていました。
家に例えるなら、定期的に上物を取り壊して新しい家を建て直し、併せて家具調度を一新するようなものです。
物理的に初期化したまっさらなHDDには、まず最新のOSをインストールし、環境設定を行います。
続いて、ソフトウェアを1つずつインストールし、最後に、バックアップしていたデータを戻します。
これはおおむね1日仕事です。なので休診日を何日も潰して、この作業を複数のMacに行っていたのです。
しかし近年(この十数年?)、OSの更新はもっぱら、OSの指示に従ったアップデートを行っています。
これも1,2時間はかかりますが、環境設定がほぼ引き継がれるし、多くのソフトウェアがそのまま使えます。
家に例えるならリフォームですね。壁紙を変えて水回りを一新するような感じでしょうか。
家具や家電などはそのまま残し、新しく買い揃える物はあまりないので、違和感の無い新生活が始められます。
アップデート方式の問題は、使ってないソフトやその他諸々の「澱」のようなものが、そのまま残ることです。
逆に言うなら、クリーンインストールのメリットは、その澱の除去だったのです。
そんなわけで、最近クリーンインストールと同じ新鮮な気分になれるのは、新しいMacを買った時ですね。
今日はその作業を、Mac miniという「新築物件」で始めたところです。ではまずは、家具や家電の搬入から。