今年10月からのインフルエンザワクチンの話を書きます。実はもう、それほど先のことでもないのです。
現時点で、日本で薬事承認されているインフルエンザワクチンは、次の3つです。
【不活化インフルエンザHAワクチン】(KMB、ビケン、デンカの3社が、それぞれ別の製品を製造)
対象は0歳6カ月以上の全年齢。3歳未満は1回0.25ml、3歳以上は0.5ml。13歳未満は2回接種。
毎年10月から、任意接種と高齢者対象の定期接種が始まる、もっとも一般的なワクチンです。皮下接種。
【経鼻弱毒生インフルエンザワクチン】(第一三共)
対象は2歳〜18歳。点鼻なので痛くないですが、乳幼児は大泣きして鼻水ズルズルだと使いづらそう。
製剤の取扱い難さなどを嫌って、当院では昨シーズンの導入を見合わせました。今年は改めて検討します。
【高用量インフルエンザHAワクチン】(サノフィ)
対象は60歳以上。免疫力が低下して予防接種の効果が弱い高齢者用に、抗原量を倍増して強めたワクチンです。
高用量の分、痛そうですね。ファイザーのコロナワクチンの2倍を超える0.7mlという筋注量にもビビります。
商品名は「エフルエルダ」。今年の定期接種ワクチンとして採用されるでしょうか。あとワクチン高そう。