新型コロナウイルス感染症は、まだくすぶっています。陽性者は、今日の当院の発熱外来でも出ています。
自宅で抗原検査をして、陰性なり陽性なりの証拠品を持って来院される方もいます。
ただ、医療用キットで「偽陽性」となることは少ないので陽性は信用できますが、陰性はあてになりません。
なので当院では2年前から、コロナは抗原検査を行わず、すべて感度の高い遺伝子検査に切り替えています。
よく知られているのは「PCR法」による検査ですが、当院ではその改良型の「NEAR法」を採用しました。
他院や自分で検査して陰性の方でも、当院の検査では陽性、つまり「偽陰性」と判明する方がけっこういます。
このような偽陰性は、誤った安心と油断につながることになり、感染拡大の観点からは問題です。
とは言え、すでにコロナ禍も終息した感はありますね。感染拡大の懸念は薄れ、検査数そのものが減ってます。
症状が軽い方も多く、検査を受けるのは、もしも陽性だったら困るような職業や家庭環境の方が中心です。
そういう方こそ、偽陰性判定は避けたいので、私はいまでも遺伝子検査にこだわっています。
なお、遺伝子検査は検査コストがとても高額のため、包括医療の方には実施していません。
6歳未満のお子さんのコロナ検査をしていないのは、そのような理由です。ご了承ください。
日曜祝日にも発熱外来をしていることは、これまで何度も書いてきました。いまも県内一円から来院されます。
こどもの日に、発熱者が「#8000」に電話したら、日赤と地域医療センターと当院の3カ所を紹介されたとか。
まるで当院が、「県内3大休日こども救急医療機関」みたいな位置付けなんですけど。どうなってるの?