オボちゃんも冤罪か

TBSの日曜劇場『キャスター』を、時短のためCMの無いNetflixで観ています。(以下、ネタバレあります)

「iL細胞は存在します!美しき科学者の秘密を暴け!」というタイトルの第3話。

「STAP細胞騒動」を題材にしたストーリーでしょうから、視聴者も同様の展開を想像します。

科学雑誌の表紙が「Nature」ソックリ。こういうパロディは、徹底すればするほど面白いんですよね。

ただ、研究指導者が自殺を図った点までは、真似しなくてもよかったんじゃなかろうか。救命できたとしても。

研究論文を捏造する目的には、2種類あると思います。

(1)意図的に架空のデータを作り、虚偽の研究成果を発表する

(2)いちどは確認した実験結果をなかなか再現できず、ついに作ってしまう

STAP細胞では(1)でしたが(たぶん)、ドラマでは(2)。しかも捏造のままでは終わりませんでした。

こういう予想を裏切る結末が、このドラマの面白さかもしれません。第4話以降にも期待します。

「理論的にはIL細胞はあり得る」という、ノーベル賞受賞教授の柔軟なコメントが、私には刺さりました。

可能性があるなら、捏造説すらも疑ってみる、それが科学者のあるべきスタンスなのかもしれません。

もしかするとこのドラマ、「オボちゃん冤罪説」の議論を巻き起こす狙いがあったのかも(まさかね)。