飛行機ではいつも「窓際族」

飛行機では、旅行慣れした人やビジネスマンは、乗り降りの楽な通路側の座席を選ぶかもしれません。

でも私は、できるだけ窓側の席を選びます。そもちろん第一には、機窓の景色を眺めたいからです。

あるいは、パソコンの画面を隣からジロジロ見られたくなくて、画面をちょっと窓側に向けたいからです。

さらにもうひとつ、隣の乗客がトイレに立つ時、自分の膝の前を通られるのもイヤですね。

飛行時間の長い国際線の場合は、人によって考え方が分かれます。

(1)窓側派:自分が寝ている時、隣の乗客がトイレに立つために起こされるのがイヤ

(2)通路側派:自分がトイレに立つために、寝ている隣の乗客を起こしたくない

もちろん理想的には、自分の席が「窓側かつ通路側」であるような、上級クラスのシートに座りたいものです。

さて航空券を予約するとき、どの座席が空席かを示す「シートマップ」が予約画面に出てきますね。

ANAのサイトの場合、国際線だと、予約前にマップを見られるので、窓側が取れるかどうかが確かめられます。

ところが国内線では、予約後でなければマップが見られず、ありゃ窓側があいてない、なんてことになります。

もちろん、決済前にはマップを確認できるので、座席が不満なら解約して別便を予約することは可能です。

とは言え、それもまた不便。何度も解約して別便の予約を取り直すことも、時々ありました。

ところが5月29日からは、ANAのサイトが刷新され、国内線でも予約前の空席照会ができるようになるとか。

どうしてこれまでそれができなかったのか不思議ですが、ともかく、私のような「窓際族」には朗報です。

「帯状疱疹ワクチン」定期接種、始まってます

高齢者向けの「帯状疱疹ワクチン」の定期接種が、今月から始まっています。

思いのほか希望者がいないというか、高額だからか周知不足か、いまひとつ盛り上がりに欠けていますね。

このワクチンのテレビCMも最近見かけません。たぶんCMは、任意接種を想定していたものだからでしょう。

定期接種には生ワクチンの選択肢もあるので、不活化ワクチンのCMが流しにくくなったのかもしれません。

熊本市のサイトに、この定期接種制度についての記載が初めて登場したのは、4月3日のことでした。

そこには、対象となる方への勧奨ハガキの送付は6〜7月ごろを予定していると、記載してあります。

接種費用の自己負担額(裏を返せば市の負担額)が決まるのが遅くて、準備が遅れているのかもしれませんね。

とは言え、おかげで初年度の対象者は、勧奨を受けてからの接種可能期間が少し短くなります。

新しい制度や経過措置というのは得てして、初年度の対象者が割を食うものです。

今日は合志市在住の方が、勧奨手紙を持って来院されました。合志市からの案内は今月上旬には届いたとか。

こういう動きの速さって(逆に言うなら熊本市の動きの鈍さって)、何か役所の体制の違いなのでしょうか。

自己負担額も、合志市は熊本市よりも割安です。ちなみに私の居住地菊陽町も自己負担額は合志市と同額。

それらと比べると熊本市は高い。財政の問題だけかどうか知りませんが、もう少し頑張ってほしいです。

「米国車が日本で売れてない」

トランプ大統領は、日米の貿易不均衡を訴える中でしばしば、「米国車が日本で売れてない」と言います。

申し訳ないけど、米国車が日本で売れないのは、米国車に魅力が無いからですよ。単純な話です。

偏見かもしれませんが、アメ車って昔から「大味」で「乱暴」なイメージがあるんですよね。

例外的に、テスラは最近よく見かけるようになりました。

しかし性能はともかく安全性に不安があるし、なによりそののっぺりしたデザインを私は好きになれません。

車を選ぶ基準が、価格、性能、品質、デザイン、サービス、だとすれば、米国車に優位性は何もありません。

サイズが大きすぎるとか、ガソリン食うとか、そういう問題じゃなく、ただ欲しいと思わないのです。

日本車はすべてにおいて合格点。ただし性能とデザインをとくに重視するなら、ドイツ車の魅力も捨てがたい。

「ドイツの車はいっぱい走っている」と、石破首相が皮肉を込めて語りましたが、まさにその通りです。

一方でiPhoneは、米国以外で圧倒的に国内シェアが高いのは日本です。

性能、品質が良くて、デザインが気に入ったら、価格が高くても買うのです。日本人はそういう人種なのです。

日本人がスマホでiPhoneを選ぶように、車もドイツ車なら買うんです。

だからトランプさん、米国が本気で良いモノを作れば、ほっといても日本人は買いますって。

とり逃がした話

換気のためにドアを全開にしていた当院の裏口から、小鳥が院内に迷い込んできました。

「ツバメ」のような燕尾服姿ですが、「スズメ」のような飛び方なので、仮に「ツズメ」としておきます。

裏口から逃がそうとホウキなどで追うのですが、天井付近を飛び回るのでなかなか上手くいきません。

そうこうするうちにツズメは、出口とは逆に院内の奥の方に飛び、ついに待合室に入り込んでしまいました。

追い回されて疲れたのでしょうか、ソファーの方に飛んでいったので、スワロウとしたのかもしれません。

ツズメはソファーの上の窓枠にとまり、向こうのくまモンのぬいぐるみを見つめ、あまり動かなくなりました。

そこを狙って私は後ろからそっと近寄り、サッと紙袋をかぶせ、見事捕獲に成功したのでした(紙袋法)。

屋外に出て紙袋を開け、低木の上にそっと放ってやると、ツズメは私に目配せして、それから飛び立ちました。

まるで名残を惜しむかのように私の上を旋回した後、空に向かってツイーッと元気に羽ばたいていきました。

私はその一部始終を、涙ながらに撮影しました。青い空がとても綺麗でした。感動的な動画になったはずです。

で、録画停止ボタンを押したと思ったら、その時点から録画が始まったんですね。ありゃま、撮れてなかった。

こういう失敗って、私よくあります。

百日咳ワクチン

百日咳が流行していることから、その予防接種を希望する方がいるという話を聞きました。

当院でそのような相談を受けたことは今のところありませんが、今後に備えて、考え方をまとめておきます。

乳児が罹ると重症化しやすいので、いわゆる「ワクチンデビュー」の接種に百日咳ワクチンは含まれています。

いまは「5種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風、不活化ポリオ、ヒブ)ワクチン」として接種を開始します。

少し前までは、ヒブを除いた「4種混合」で、もう少し前までは不活化ポリオも含まない「3種混合」でした。

5種混合は、標準的には0歳の前半で初期接種を3回、1歳になってから追加接種(通算4回目)を行います。

その後、5回目の接種を行うのは、定期接種においては「2種混合」に含まれるジフテリアと破傷風だけです。

なので現状の定期接種制度では、とくに学童期以降の、百日咳とポリオの免疫切れが懸念されています。

小児科学会は、学童期の百日咳とポリオを予防するために、5〜6歳時に5回目の接種を提唱しています。

さらに11〜12歳時には、百日咳ワクチンの通算6回目の接種も推奨しています。

このうような接種スケジュールは、欧米ではすでに標準的ですが、日本ではどうしても導入が遅くなります。

日本人は有効性よりも安全性を重んじるので、何よりも副反応に厳しく、接種を増やすことには慎重なのです。

百日咳はしばしば、小中学生から青年期での集団感染があります。これは免疫切れの年齢層に一致します。

当院でもこのところ、中高生や成人の百日咳(の疑いを含む)患者が出ていますが、幸い重症者はいません。

ただこの病気は、乳児の感染を防ぐことが重要であり、乳児の感染源のほとんどが親や兄弟だとされています。

だからこそ、もっとも感染者の多い小中学生に、ワクチンを接種する必要と意義があるのです。

このことはずいぶん前から指摘されているのに、いまだに百日咳ワクチンの定期接種回数は4回のままです。

当院では、年長児と6年生に対して、百日咳予防のための3種混合ワクチンの接種を推奨していく方針です。

とくに、赤ちゃんが生まれる予定のご家庭では、その兄弟への接種を強くお勧めします。

ミャクミャク収集中

いわゆる「間の日」の今日、当ブログは連続投稿13年に到達。1日も欠かさず、13年間書き続けてきました。

(毎年同じ文ですみません)

さて今日は、大阪に行って来ました。所用です。なんなら日帰りです。残念ながら万博には行っていません。

ですが大阪伊丹空港に到着した途端、万博の雰囲気は感じました。ていうか、万博一色じゃないですか。

これから半年の間、開幕直後の今だけでなく連休とか夏休みにはさらに、大阪は万博で盛り上がるのでしょう。

以前は興味がなかったのですが、55年ぶりの万博体験をみすみす逃すのもどうかと、最近思います。

ならば、同じアホなら、というスタンスに切り替えて、なんなら2,3回は行こうかと思い始めています。

今日は手始めに、万博グッズ、ミャクミャクのステッカーとかお菓子などを、あれこれ買って帰りました。

じつはすでに当院の受付には、1年以上前からミャクミャクのぬいぐるみを置いています。

開幕に合わせて、頭の周りに被る(巻く?)ぬいぐるみも買って、先日は記念撮影などしたところです。

もちろん、記念写真を撮ったら、それをジブリ化するのもルーチンです。

大阪に行くと、いつも必ず「お好み焼き」を食べていたのですが、今日は時間がなくて「たこ焼き」です。

子どもの頃、父がたこ焼き器を買って帰り、当時は大喜びしたものですが、実際に焼いたのは1回か2回。

大人的には、すぐに飽きるのでしょうね。でも小さな子どもなら、きっと喜ぶはず。

今日はそのことに気付いたので、たこ焼き器(IHコンロに乗せて使えるやつ)をポチりました。

そうか、BBQのときだって使えますね。こりゃいい。

熊本地震から9年

熊本で、後に「前震」とされた震度7の大地震が起きたのは、9年前の今日でした。木曜日の夜でした。

翌日は休診日でしたが早朝からクリニックに行くと、パソコンなどの備品のほとんどが床に落下していました。

出勤してきてくれたスタッフと一緒に片付け、翌日にはなんとか通常通り診療できるようにしました。

ところがその夜「本震」が来て、ほとんど全ての家具が倒れ、ほとんど全ての物品が床にまた落下しました。

前日の片付け作業をすっかりムダにし、復旧の希望すら失わせるような、無慈悲で冷酷な仕打ちでした。

ひどい余震が続く中、当院のスタッフのほとんどが、避難所生活か車中泊を始めることになってしまいました。

心身の疲労が続きましたが、スタッフや身内に犠牲者やけが人が出なかったことを幸いと思うようにしました。

地震後も臨時休診せずに診療を続けたのは、かかりつけの患者さんの中に被災した方が多かったからです。

薬を紛失した方への処方も必要でした。保険証が無くても診療・処方ができる措置も取られていました。

クリニック隣のサンピアンは部分損壊して閉店し、その駐車場は車中泊の車で一杯になりました。

大災害を想定した避難所やトイレが、少なくとも熊本ではまったく整備できていないことを思い知りました。

交通路が分断され、水や食糧やさまざまな物資が枯渇しました。熊本にその蓄えができていませんでした。

私自身、職場でも自宅でも、水や食糧の備蓄を怠っていたことは大きな反省点でした。

その後、水を少々蓄えたりもしましたが、喉元を過ぎれば備蓄ゼロ状態に戻っています。いけませんね。

地震の日が来るたびに、このことを肝に銘じるのですが、なかなか具体的な行動には至りませんでした。

しかし今日は、先ほど災害用の備蓄セットをポチりました。使い古された言葉ですが、備えあれば憂いなし。

大阪・関西万博開幕

大阪・関西万博が開幕しました。

東京五輪のときとは異なり、予定通りの日程です。コロナ禍が終息したのかどうかなど、もう関係ありません。

ただし、工事その他が予定通りにいかず、未完成のパビリオンが目立つ中でのスタートでした。

「並ばない万博」はあくまで目標なので、これから試行錯誤しながら運営方式に修正を加えていくのでしょう。

「ペーパーレス」だとしても、通信障害やスマホのバッテリー切れに備えてチケットや地図の印刷は必須です。

荒天の中での大行列によって、雨風をしのげない万博会場という致命的欠陥も浮き彫りになりました。

梅雨の時期もそうだし、台風やゲリラ豪雨の時や、なによりも真夏の猛暑対策ってあるのでしょうか。

開幕直後の入場者は、単なる新しモノ好きではなく、あらゆる初期不良を覚悟した「イノベーター」です。

大型連休の時に行く計画の方は、初期不良の改善直後を狙った「アーリーアダプター」といえるでしょう。

MacやiPhoneなら私もそれらのいずれかですが、さすがに万博では「アーリーマジョリティ」ぐらいです。

連休中に露呈するであろう不具合が修復された後の、5月後半から梅雨入り前あたりが狙い目ですかね。

真夏の猛暑だけは絶対に避けたい。55年前の万博では、水飲み場に並んで待った記憶が鮮明に残っています。

屋外に水道の蛇口があって、金属製のコップが置いてあり、皆が順番待ちしてそのコップで水を飲みました。

前の人が使ったコップをササッとゆすいでから、1杯ではなく2杯ほど飲みました。

いまどきそんな「不潔な」水飲み場もないでしょうけど、あんな体験はもうイヤです。

大阪・関西万博開会式

「大阪・関西万博」は、明日の開幕を前に、本日開会式が行われました。

「並ばない万博」を謳っているので、入場やパビリオン利用などが細かい時間予約制になっています。

私も予約を取りましたが、入場の時刻やゲートまで指定しなければなりません。これも並ばないためです。

しかし先日の「テストラン」では、入場ゲートで大行列ができて待ち時間も長かったようですね。

セキュリティチェックに時間がかかったといいます。こういうものは、目論見通りにはいかないものです。

それで思うのは、空港の保安検査場です。不慣れな方やモタモタする人がいると、急に列が滞りますね。

それでも空港は、それなりに慣れた人も多い場所ですから、その程度で済むのでしょう。

ところが万博のゲートなんて、誰にとっても初めての場所。リピーター以外、全員が初心者ですよ。係員も。

紙チケットではなく、スマホで電子チケットを表示させる方式には、もともと一定のリスクがあるのです。

ましてカバンの中身をチェックするわけで、これを老若男女全員にやるなんて、そりゃ渋滞もするでしょう。

現場が色々と工夫しても行列が解消しないなら、並ばない万博など絵に描いた餅だったということです。

「キャッシュレス」や「ペーパーレス」に完全に対応できるような、先進的な来場客ばかりとは限りません。

マイナ保険証と同様、アナログ対応の余地を残しておくと良いのですけどね。さてさて、明日はどうなるやら。

ANAの特典航空券制度改定

ANAの<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4217.html" target="_blank" title="「特典航空券」">「特典航空券」</a>に関する制度が変わります。すみません。興味が無い方にはつまらないテーマです。

特典航空券というのは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4849.html" target="_blank" title="「マイル」">「マイル」</a>を航空券に「お得なレートで」換えられる仕組みです。

路線やシーズンにもよりますが、通常の航空運賃と比べると、1万マイルが数万〜十数万円の価値になります。

エコノミークラスはもちろんビジネスクラスでも、かなりの「お値打ちマイル」で取得可能圏内となるのです。

実際に私は、近年の海外旅行は全部、先月のシドニーも昨年のシンガポールもメキシコも、特典航空券でした。

今後計画する海外旅行も、すべて特典航空券で予約するつもりです(実は一部はすでに発券済です)。

ただし特典航空券というのは、良いことばかりではありません。デメリットを列挙してみると、

(1)なかなか予約が取れない:1便当たりの特典枠が少ないんですね。特典では航空会社が儲かりませんから。

(2)マイルを失う上に、燃油サーチャージなどを支払う必要がある:燃油サーチャージがけっこう高いです。

(3)ANAの場合、往復でしか特典予約ができない:往路・復路ともに予約枠が空いてなければ空席待ち扱い。

6月24日予約・発券分から、路線とシーズン毎の必要マイル数が引き上げられます。これは「改悪」です。

しかし一方で、片道の特典航空券が取れるようになります。これは朗報です。とても嬉しい「改善」です。

これによって、往路と復路をそれぞれ別々に予約できるので、これまでよりも柔軟に計画が立てられます。

そんなわけで今後も、時々ヘンテコな海外旅行をしますけど、どうか生暖かい目でお見守りください。