チャンギざんまい

シンガポール航空(SQ)に乗って、シンガポールに来ています。チャンギ空港(SIN)に来るのは4度目です。

今回は乗継です。乗継時間は5時間。入国せず空港から出ないまま、次の便を待っているところです。

以前は数時間でも外に出て、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4610.html" target="_blank" title="マーライオン">マーライオン</a>に会ったりしたのですが、今回は次の旅程も考慮して割愛しました。

風間くんなら短時間でもあちこち回って食べまくるのでしょうけど、そんな体力も胃腸力も私にはありません。

しかしずっとラウンジで過ごすのも不健全なので、巨大なチャンギのターミナル内をほっつき歩いています。

なにしろ広いです。しかも到着客と出発客が同じエリアに混在しているので、けっこう賑やかです。

ターミナル2(T2)とT3は平行に並び、その両端をT1が繋いで「コの字」型です。

ANA便で利用するのはT2ですが、今回のSQ便の場合、到着も乗継便の出発もT3です。

少し離れた所にT4があり、今年はさらにT5の建設が始まるとのこと。世界トップクラスの巨大空港です。

あちこちの店を冷やかしてテキトーな英会話を磨き、今日は初めてバタフライガーデンで蝶を眺めました。

ぶらぶら歩きなので有酸素運動にはなっていませんが、朝の羽田と合わせると歩数は7,600歩でした。

シンガポールの気温は33℃だったようです。空港内もかなり暑く、ポロシャツ姿でもだいぶ汗をかきました。

というわけでいまラウンジで、シャワーを浴びた後、さきほど消費したカロリーを消費量以上に挽回中です。

今年も弾丸旅行が始まります

熊本発の最終便で、先ほど羽田に着いたところです。明日からの旅に備えて、久々の「前泊」です。

こういうときに首都圏の人はいいですね。前泊が不要だし、なんなら金曜の深夜便で出発できますから。

さて、こんな私にも羽田には定宿があるのですが、少々飽きたので今日は新しいホテルに泊まってみました。

ちょっとお高いかと敬遠していたホテルですが、たまたまキャンペーン価格だったので飛びついた次第です。

もちろん素泊まりです。Wi-Fiだけあれば、狭い部屋でもかまいません。窓からの景色も不要です。

私がいちばんワクワクするのは、旅が始まる時です。つまり今です。だから前泊の宿が狭くてもいいのです。

いったん始まると、時間とともに残りの旅程がどんどん少なくなるので悲しい気持ちになってしまいます。

週末で例えるなら、興奮するのは金曜の夕方で、土曜になるとドンヨリしてきて、日曜は真っ暗になる感じ。

さて、多くの方には予測も理解もしがたい、奇妙奇天烈な「弾丸旅行」(もちろん1人旅)が始まります。

近年、オカシな航空旅行はときどきやってきましたが、今回もなかなかヤバいです。

そんな旅行なので、計画から準備の段階からすでにワクワクし続けてきて、ついに今日に至ったのです。

荷物の準備中にたいてい衣類のチョイスでバタバタしますが、ひとたび家を出発すれば、あとは楽しむのみ。

もちろん、初めての旅先なので、期待と不安が入り交じっていま、かなり高揚しています。

費用は最小限。今年高齢者(65歳)になるオッサンの、酔狂な趣味とでも思ってください。ではまた明日。

「完全予約制」もなかなか悩ましい

某医療系サイトで、医療機関の外来待ち時間短縮への取り組みについての、調査結果が報告されていました。

一般に「完全予約制」は、待ち時間を最小限にするために有効な手段と考えられています。

とくにコロナ禍の発熱外来では、動線や時間帯分離への配慮からも、完全予約制が必須でした。

当院では開院当初から、ネットと電話予約を併用し、その合間に予約外の方を挟む方式で受付してきました。

その意味では「不完全予約制」なのですが、コロナ禍に入ってからは、予約外の受付枠はごくわずかです。

メリットはともかく、完全予約制にはデメリットもたくさんあります。それが現場の悩みの種です。

「時間通りに来たのにこんなに待たせるのか、予約の意味がないだろ」というお怒りの言葉をよく頂戴します。

思いのほか時間がかかる患者さんがいたり、重病の方が続くと、予約はどんどん後ろ倒しになるのです。

そうならないように、予約を詰め込まないようにすると、こんどは診療できる人数が少なくなってしまいます。

「予約がすぐ満杯になるが、どういうことなのか」という苦情を受ける背景には、そういうこともあるのです。

遅刻してきた人の診療はどうすべきか、という問題も起きます。

他の業界なら、予約に遅れたらキャンセル扱いにするかもしれませんが、医療でそれはできません。

遅れた方はどこかへ割り込むことになり、その結果、以後すべての予約者の診察時間がずれていきます。

どうか、時間に余裕を持って来院していただくよう、お願い致します。

いつも傍には親切な物知りがいる

ChatGPT界隈の私です。これまでGoogle先生に訊いていたようなことを、いまはChatGPTに尋ねています。

私の中ではいま、ChatGPTは身近にいる物知りな人、Googleは百科事典、そんな位置づけです。

とくに漠然とした疑問については、Googleよりもずっと調べやすいですね。

以前はホラが多くて閉口していましたが、最近はだいぶ精度が上って、しかも親切丁寧でなかなかよろしい。

AIが高度になったのか、日本語もこなれてきて、まるで人間のコンシェルジュのようで好感が持てます。

そしてAIに対してそのような思いを抱いた時点で、もはや「不気味の谷」を通り越して実に人間的ですね。

適当に思いついたままを羅列的に尋ねても、まるで賢い人のように、こちらの意図を汲んで答えてくれます。

さっき質問したことだけでなく、昨日聞いたことも、全部覚えていて関連付けて答えてくれます。すばらしい。

人間との違いがあるとすれば、「返答が早すぎる」ことでしょうか。それが唯一の鑑別点かもしれません。

なのでAIがわざと時間をかけたり言いよどむように振る舞い始めたら、もう人間とは区別がつかないでしょう。

もちろん、ChatGPTの返答は鵜呑みにせず、現状ではまだ、たたき台ぐらいに考えています。

AIが言うことは必ず、その都度検証することにしています。回答を元にして、あらためて調べ直すわけです。

ただ、その作業ではたいていGoogle検索を使うので、結局、私はまだGoogleの掌の上なのかもしれません。

そしてその検証作業の過程で、新たな知見を得て勉強になることもよく経験します。検証って大事です。

「eSIM」導入

スマホが「eSIM」対応になって久しいですが、ようやく私もiPhoneにeSIMを入れましたので、その詳細など。

「イーシム?なにそれ?」って方に書きますので、熟知している方はテキトーに流してください。

スマホの横の穴に細いピンを差したら、トレイに乗って小さなICチップが出てきますね。「ナノSIM」です。

あの中に電話番号など携帯固有の情報が入っているので、機種変更の際には何らかの切替手続きが必要です。

SIMを差し替えれば、通話可能な携帯を切り替えられます。たとえばスマホが破損したときにも役立ちます。

旅行の時、私はいつも控えのiPhoneを携行しています。いつでもSIMを差し替えられるようにするためです。

ところで、海外旅行をしたとき、通話とデータ通信を維持するために、スマホでは特別な手続きを行いますね。

航空会社のチェックインとか、メールやSNSや、ネット検索や地図を見るためにも、ネット接続が必須です。

Wi-Fi環境があれば良いのですが、そういう場所ばかりではありません。

「国際ローミング」は、簡単なのでよく使って来ましたが、料金が高い上に速度がすぐに遅くなります。

「レンタルWi-Fiルーター」も、いちど使ったことがありますが、ルーターを借りるときの行列が大変でした。

「プリペイドSIM」は、現地キャリアの回線を使えて便利ですが、渡航先で購入してSIM差し替えの必要あり。

「eSIM」は、ナノSIMのような「物理SIM」の情報を、スマホ内蔵のチップに書き込んでしまう方式です。

日本国内の通話や通信の安定のために、物理SIMからeSIMへの切替が、いま推奨されているようです。

さらに、外国用のeSIMでも日本でインストールでき、SIMの差し替えも不要、海外渡航後にすぐ使えます。

スマホは、国内キャリア用のSIM以外に、たいてい複数のeSIMをインストールできるようになっています。

そこで今日は、やがて(?)海外旅行するときのために、某国で使えるeSIMを購入してインストールしました。

これがネットで数分で完了。超簡単。しかも安い。データ無制限。たぶん海外での通信速度も速い(はず)。

じゃあ、この機会に国内キャリア用のSIMもeSIMに変えたのかといえば、それは物理SIMのままなんですね。

だって、iPhoneが故障したときに、物理SIMは差し替えられるけど、eSIMではそれが不可能なのです。

ガジェットで体調を監視する

毎晩私は、Apple Watchを装着して寝ています。

それは睡眠中の不整脈、とくに心房細動を監視するためです。さいわい、いまのところ警告は出ていません。

そのまま一日中装着しているとバッテリーが切れるので、診療中には外して充電器に乗せています。

そのかわり日中の歩数等は、ポケットに入れたiPhoneがカウントしてくれています。

旅行中には、昼も夜も一日中Watchを装着しているので、ときどき外して充電しなければなりません。

腕時計の自動巻きみたいに、Apple Watchにも、腕を動かせば充電できる仕組みがあるといいんですけどね。

充電不要の生体監視デバイスもありますが、興味はありません。Apple Watchの他の機能も私には必要なので。

最近のApple Watchには呼吸状態を監視する機能が備わり、「睡眠時無呼吸」の兆候を検出してくれるとか。

ふ〜んと思ってたら、「Apple Watchで睡眠時無呼吸が検出された」と当院を受診した方が最近現れました。

さっそく、正式なポリグラフ検査を行ってみたところ、まさしく睡眠時無呼吸症候群(SAA)じゃないですか。

この事例を目の当たりにした私が、Apple Watchの検証を行う必要性を感じるのは、医師として当然のこと。

というわけでこのたび、長年使ってきたApple Watch Series5を、Series 10に買い替えることにしました。

まず自分が試さなければ、患者さんにWatchを勧められませんからね。(じつは自分の呼吸状態を知りたい)

行きたい国は山ほどある

「マダガスカル島に行って来た」という人がいました。この方、世界中で行ってない所の方が少ないのだとか。

さらに、次にお会いしたときに尋ねたら、こんどは南極クルーズをして来たと(上陸はしていない)。

考えてみると、世界の中で私が訪れた場所(国や都市や地域)なんて、ごくごく一部だけです。

中東や南米やアフリカはおろか、西欧諸国やアジアであっても、多くの国々が個人的には未踏の地です。

今後、少しでも多くの場所に行こうとすると、必要になるのは、資金と時間と気力と体力と家族の協力です。

なので順番としては、まずは体力を必要とする場所から攻めるべきかと。たとえばマチュピチュとか。

でもとりあえず、どこへでも気が向いた順に行ってみようかというスタンスで、今は旅しています。

半日程度でも市内観光等をして、いちおう行った気にはなっておく、そんな感じですかね。

マダガスカル島って、アフリカ沖のインド洋に浮かぶ、キツネザルとかバオバブで知られる島ですよね。

さすがにそこは上級編過ぎますが、セイロン島とかカリマンタン島とかには行ってみたいですね。

もちろん、今後コンゴに行く気などないし、北朝鮮に挑戦するつもりもありません。ロシアもパス。中国も?

いつか体力的に海外旅行が厳しくなったら、国内旅行に切り替えます。最初は遠いところから、徐々に近場へ。

熊本に住んで25年になりますが、まだ黒川温泉には一度も行ったことが無いのは、そういう意味です。

航空機事故と便名

昨日の盗撮話で出た、私の幼少期の愛唱歌『骨まで愛して』からのスピンオフです。

じつはこの歌が、航空機事故の犠牲者遺族の心情を感じて作った歌だったことを、大人になって知りました。

1966年に起きた、全日空機の羽田沖墜落事故です。当時としては過去最悪の航空機墜落事故となりました。

作詞した川内康範氏は、骨が露出するほど損壊した遺体を抱いて泣く遺族の姿を、安置所で見たそうです。

つまり「骨まで愛する」という表現の着想は、文字通り「骨を抱いていとおしむ」ことに由来してたんですね。

ところで羽田沖墜落事故といえば、記憶に新しいのは1982年の日航機(JAL350便)の方でしょう。

「逆噴射」とか「機長、やめてください」が流行語になったやつですね。  

当初、機長は実名・顔写真入りで何度も報じられましたが、後に精神障害が判明し、批判はJALに向きました。

66年の事故の「ANA60便」も、82年の「JAL350便」も、その後は欠番になっています。

もちろん、御巣鷹山に墜落した「JAL123便」も同様です。やはり事故機の便名は縁起が悪いですからね。

飛行機は安全な乗り物といわれますが、事故が起きれば被害は甚大。遭遇するのは不運というほかありません。

などと思いつつ、昨年正月に羽田で衝突炎上した「JAL516便」を調べたら、これはいまも運航してますね。

あの被害規模なのに、JAL機の乗員乗客は奇跡的に全員生還したので、逆にラッキーナンバー扱いなのかも。

骨だけ撮して欲しいのよ

放射線技師が盗撮、というニュースを聞いて、となると撮したのは骨や内臓じゃないんだな、と思ったりして。

この手の事件は無数に報じられていますが、こういう業務中の盗撮をされると、もう同業者全員が迷惑します。

全ての挙動が怪しまれ疑われ、担当者は必ず「同性」にしろ、なんていう面倒なことにもなりかねません。

被害者が好みのタイプだったと、件の技師は言ってるようですが、もしかしてストーカー対象だったのか?

ニュースを聞きながら、「骨まで愛したのかね」とつぶやいたら、「それ言うと思った」と家人。

幼少期、私が最初に覚えた歌謡曲が、城卓矢の『骨まで愛して』でした。年上の従兄弟から習ったのです。

「生きてる〜ぅ限りは〜 どこ〜ま〜で〜も〜 探し続ける 恋ねぐら〜」

意味不明な「恋ねぐら」という言葉のその音、響きが、当時の私には「刺さった」んでしょうね。

空港や機内で、私はよく写真を撮りますが、最近は空港内に「盗撮NG」のような掲示物が目立ちます。

Facebookなどを見ると、CAさんや地上係員が映り込んだ画像をよく見かけます。あれがダメなんですよね。

こういうのは、ご本人の承諾を得るだけでなく、喜んで一緒に映ってくれる場合に限り、撮影が可能です。

なんとなく断り切れずに被写体になる雰囲気があれば、撮さない方が良いですね。

顔だけ隠してSNSにあげたとしても、撮影者のコレクションには顔が残るわけで、それがすでにNGなのです。

放射線技師の盗撮は、女性の外見を撮ってしまったのが問題でした。骨だけ撮しときゃよかったのに。

「修行」としての海外旅行

『沸騰ワード10』というTV番組で時々、風間俊介さんの「ステータス修行」の様子が放送されてますね。

ここで「修行」とは、航空会社の「ステータスポイント」を貯めるためだけに、やたら飛行機に乗ることです。

今回(2/28放送分)は、シンガポールやサンフランシスコに行ってすぐ戻るという、修行の旅でした。

私もよく、海外に行ってすぐ戻るような<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4597.html" target="_blank" title="「弾丸旅行」">「弾丸旅行」</a>をしていますが、それは長期間休みが取れないからです。

誤解している方もいらっしゃるので、今回は風間くんと私の違い(風貌等ではなく)をご説明します。

航空会社の「ステータス」は、飛行機に乗った距離などから算出されたポイントを稼ぐことで獲得できます。

ポイントと「マイル」を混同している方がいますが、別物です。ポイントは、搭乗しなければ得られません。

一方でマイルは、搭乗だけでなく、提携クレジットカードで買い物したときなどにも貯まります。

つまりステータスは、その航空会社の便に実際にたくさん乗った「上顧客」の証なのです。

ただしステータスポイントは、金銭を支払って搭乗(=有償搭乗)した場合にしか獲得できません。

私の海外旅行は最近すべて、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4849.html" target="_blank" title="マイルを使った「特典航空券」">マイルを使った「特典航空券」</a>による搭乗なので、ポイントは付きません。

その意味で私の場合は、ステータスを取るために海外旅行するという風間くんの修行とは異なります。

ただし、海外に行って、ざっと見て、食べて、泊まらずにすぐ帰るのは同じ。体力的には修行でしょうね。

今年もまた、弾丸旅行を計画中です(予告)。