富士山はいつか大噴火する

富士山で大規模な噴火が起きた際の対応について、専門家の検討会の報告書が公表されました。

「宝永噴火」に相当するような噴火が起きると、東京ドーム400杯分の量の火山灰が噴出されのだそうです。

ていうか、わかりにくいですよ、東京ドーム。面積でも地方の人間にはよくわからんのに、体積(容積)って。

火山灰によって、東京や神奈川などの広い範囲で、鉄道や道路の交通に大きな影響が出ます。

鉄道は、レールに火山灰が0.5ミリ積もると運行できなくなり、道路も3cmで通行できなくなるそうですね。

また飛行機は、エンジンが火山灰を吸い込むと止まるので、安全のために付近の運航はストップするでしょう。

ちなみに、9万年前の阿蘇山噴火で噴出された火山灰(<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3671.html" target="_blank" title="よな">よな</a>)は、北海道でも最大10cm積もったといいます。

もしもその規模の噴火が富士山で起きたら、日本中の交通が止まりますね。交通だけの問題じゃないけど。

今回の報告書では、首都圏の火山灰被災地からは、一斉に地域外に避難するのは現実的ではないとしています。

避難所も足りないし、移動する際の混乱を懸念したもので、そのまま被災地で頑張って生活せよというのです。

富士山の噴火被害を予測しながら、しかし避難するなとは、まことに逆説的で皮肉な結論です。

結局、いちばん確実な対策は、首都圏に住むなということ。東京一極集中を避けることでしょう。

これは首都直下型地震でも同じです。なのに、危険性が予測されても、誰も東京から逃げ出そうとはしません。

最悪の事態(最悪すぎる事態)は、あまり突き詰めて考えない、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3453.html" target="_blank" title="そんな想定自体を忌み嫌う国民性">そんな想定自体を忌み嫌う国民性</a>なんですね。

睡眠と食事の「時差ぼけ」

海外旅行でいつも感じるのは、「時差ぼけ」です。先日のシドニー旅行でもそうでした。

え、日本とシドニーって、時差2時間でしょ。それでもボケたの?と思った方。違うんです。

旅行中の「睡眠と食事のタイミング」が旅行前とは異なるので、その「時差」に苦労する、という意味です。

少なくとも私の場合、睡眠と食事のリズムが大きく乱れ、その結果、寝不足と食べ過ぎにつながります。

移動中は、寝るべき時間帯に寝れないし寝ても短時間。おまけに空腹でもないのに食べ(させられ)てしまう。

しかも機内ではほとんど動かない。不摂生の極みですね。自宅でこんな生活したらダメなヤツです。

今回はシンガポール経由でシドニーまで往復したので、睡眠は細切れで、飲食の回数がやたら多くなりました。

往路は24時間。食事は6回、睡眠は2+3時間ぐらい。そして、少し眠くて満腹の状態でシドニー観光開始です。

シドニーでは2万歩ほど歩き回ったものの、たらふく食べてから空港に戻り、帰国の途に就きました。

帰路の26時間では、食事7回、睡眠は3+2+1時間程度。私の航空旅行はだいたいこんな感じです。

せっかくの航空旅行を寝て過ごすのが私にはもったいなくて、どうしても起きてゴソゴソしてしまうのです。

機内食が出てくるのなら食べないという選択肢はなく、ラウンジのご飯も無料なら腹一杯食べてしまいます。

上級旅行者は、深夜便の機内では食事も摂らずにずっと寝ているといいますが、私には無理。

羽田のサテライトが本館と接続しました

羽田空港の第2ターミナル(2タミ)が変わります。

2タミの北のはずれにあるサテライトは、昨日まではバスでのみたどり着ける離れ孤島のような場所でした。

コロナ禍の初期、中国・武漢からの邦人帰国者はこのサテライトから入国し、検疫やPCR検査等を受けました。

そういう使われ方をするには、うってつけのターミナルだったんですね。

それが今日から、全長430mの通路で2タミ本館とつながり、歩いて移動できるようになりました。

さらに接続通路の途中に5カ所ほど搭乗口が新設され、その代わり南側の66〜70番が国際線専用になります。

熊本行きの便の搭乗口はたいてい、良くて66番、どうかすると最果ての67〜70番なんてこともありました。

また、バスに乗ってサテライト(46〜48番)に行くこともしばしば。でもそれは嫌いじゃなかったですね。

サテライトは広々として開放的で滑走路がよく見えるし、何よりも待合室のイスの座り心地が良いんです。

それに私は、連絡バスが実は好きなのです。飛行機を間近から眺められて、空港ツアー気分になりますから。

たまに政府専用機とか珍しい飛行機を目にすると、あわてて撮影していました。

サテライトを利用すると千円分のクーポンをくれた時期があり、いつも千円前後のお土産を買っていました。

最寄りの保安検査場Aから旧サテライト先端までは700m。動く歩道を使っても歩く距離はかなり長いです。

ターミナル全体の通路の直線部分がすごく伸びたので、一目見て「うわっ長っ」と思うことになるでしょう。

もう、見ただけで疲労感が増しそうです。できればジグザグにして遠くが見えにくくして欲しかったですね。

と書きましたが、実は早く現地を見たくてウズウズしています。次に行ったら、端から端まで歩いてみます。

大人になったらなりたいもの

第一生命が実施した「大人になったらなりたいもの」のアンケート結果を、NHKが取り上げていました。

小学生男子では、初めて「野球選手」が「サッカー選手」を逆転したと、驚きを持って報じていました。

これも「大谷効果」だというわけです。が、よく見ると、その野球選手もランキングの第3位に過ぎません。

第2位は「Youtuber/動画投稿者」で、第1位は「会社員」じゃないですか。

Youtuberって、どんだけ憧れられてるのかと思いますが、しかし首位が会社員というのも泣けてきます。

小学生に限らず中高生でも、男子は5年連続で会社員が1位だそうですね。

子どもたちは単に現実的なのではなく、きっと父親のようになりたいと思っているのです(と思いたい)。

私は小学生の時、卒業文集に「大人になったらエンジニアになりたい」と書きました。

今エンジニアと言えば、SEかもしれないし、何か工業製品の設計・製作に携わる職業かもしれません。

しかし当時の私はなんとなく、機械をいじる仕事をイメージしていました。整備士みたいな感じでしょうか。

中学校の卒業文集には、「西ドイツに留学していることだろう」と書いています。「西ドイツ」ですからね。

当時のドイツは、日本をしのぐ科学技術の最先進国というイメージだったんでしょうね。

子どもの頃から私は、何かを分解して中身を調べるのが好きでした。でも、その後の組み立ては不得意でした。

ある夏、親戚で時計を分解して組み立てたらネジが1本余るという、絵に描いたようなヘマをやらかしました。

そしてその目覚まし時計は動かなくなりました。伯父さんに少し叱られました。私の父のお兄さんでした。

実はその父が幼少期に、同じように時計を分解して壊したことがあることを、偶然今日、母から聞きました。

「血は争えない」とは、こういうことなんですね。

「帯状疱疹ワクチン」の定期接種は4月開始

「帯状疱疹ワクチン」の定期接種が、予定通り来年度から始まります。4月1日からです。対象は65歳。

もちろん66歳以上の方も、経過措置として今後5年間、5の倍数の年齢の時に接種できます。

この接種対象の決め方はちょうど、「高齢者用肺炎球菌ワクチン」とよく似ています。でも、同じじゃない!

注意すべき点は、帯状疱疹ワクチンの接種対象が「満年齢」ではなく「年度年齢」で規定されていることです。

たとえば来月からの接種対象は、来年度中に65歳かそれ以上の5の倍数の年齢になる方です。

なんと私もです。私は今年9月に65歳の誕生日を迎えるので、栄えある「初年度の接種対象」なんですね。

奇しくも、「共通一次元年」の学年が、「帯状疱疹ワクチンの定期接種元年」の学年となるわけです。

このように年度年齢を採用したのは、接種を知らせる「勧奨ハガキ」を出しやすいからでしょうね。

肺炎球菌ワクチンも、経過措置期間中はそうでしたが、現在は満年齢の方に変わっています。

以前から行われているインフルエンザワクチンの定期接種も、対象は満年齢で65歳以上と規定されています。

つまり、満年齢で規定された高齢者用ワクチンが2つあるのに、年度年齢で規定したワクチンが始まるのです。

経過措置が終わったら、帯状疱疹ワクチンも満年齢規定になるのでしょうけど、しばらくは間違い注意です。

機内でモバイルバッテリーが発火

韓国で1月に起きたエアプサン機の火災は、乗客が機内に持ち込んだモバイルバッテリーが火元でした。

離陸前の出火だったので乗員乗客全員が脱出できましたが、これが巡行中だったらどんな惨事になったことか。

モバイルバッテリーはこれまでも、受託手荷物には入れられず、機内に持ち込まなければなりませんでした。

万一貨物室で発火した場合に、発見が遅れて大事に至るからです。

逆に言えば、万一客室で発火した場合には、すぐに発見して消火等が行えると考えているわけです。

現に、発火などの時に使う耐熱手袋と耐熱袋は、ANAやJAL機にも、もう何年も前から常備されています。

ですが実際に発火してしまうと、発見できりゃいいというもんじゃない、という論調に変わるのも道理。

なのでこのたびの事故を受けて、多くの航空会社は機内での使用を禁ずる、次のような対応を取り始めました。

「バッテリーの端子が短絡しないようにポリ袋等に入れ、座席上の物入れには入れず、手元で保管すること」

今回の事故の当事者(被害者)のエアプサンでさえ、まだ「持ち込み禁止」とはしていません。

モバイルバッテリーは、それほどまでの「必需品」なんでしょうね、多くの乗客にとっては。

ANAやJALに至っては、現時点ではまだ、モバイルバッテリーの機内での使用や充電を認めています。

粗悪バッテリーが持ち込まれる可能性もあるのに機内使用を禁止しない理由って、逆に何なのでしょうね。

機内では使用禁止でいいですから、全座席に電源(ACとUSB)を完備してほしいですね。

私はこの数年、モバイルバッテリーは使わなくなりました。機内に持ち込むのはACアダプタです。

だって、バッテリーとアダプタの両方を持ち歩くのは重すぎます。一方だけ選ぶならACアダプタでしょう。

本来は「順番予約制」です

待ち時間問題については<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4910.html" target="_blank" title="先週も書いたばかり">先週も書いたばかり</a>ですが、今日もご迷惑をおかけして厳しい苦情を頂戴しました。

同業者だったので、ご意見はきわめて細かく的確でした。

(1)どうして予約制なのに30分も待たせるのか、予約制の意味がない、やめてしまえ

(2)待たせるなら途中でひと言知らせるべきだし、その点は院長が常に目を配っておくことだ

予約時間よりもお待たせすることがあることは、受付の際に説明していますが、記憶に残らないのでしょう。

重症の方が割り込んで来れば以後の予約はずれますが、30分も40分もずれたら苦情も出ます。

もちろん、予約制をやめるともっとひどいことになりますから、「やめてしまえ」は暴論です。

しかし今回、お待たせした理由はあるにしても、そのことを丁寧にお伝えしなければなりませんでした。

待つこと自体よりも、いつまで待たされるのか分からないことの方が、イライラするものです。私もです。

こういった不満を防ぐためには、「時間予約制」ではなく「順番予約制」にした方がよいのでしょう。

実は当院は、本来は順番予約制なのです。その順番が何時頃になるのか、目安をお伝えしているだけです。

ですが時間をお伝えすると、どうしてもその時間が絶対になって、遅れるとイラつくことになるわけです。

まれに、恫喝・カスハラに近い方もいますね。どの業種でも同じでしょうけど、低姿勢で対応するのが吉です。

シドニーの車窓から

帰国しました。羽田3タミで手続きを終えて入国すると、千人規模の群衆が私を出迎えてくれていました。

え、私じゃない? あとで聞いたらドジャースでしたか。それ知ってたら、制限エリア内で待ってたのに。

でも選手たちは結局、一般の出口からは出てこなかったようですね。出待ちの方々には、残念でした。

さて、私の話いいですか。家を出発してから帰宅するまで74時間。シドニー旅行もなかなかの強行軍でした。

シドニーには、英国植民地時代の影響を残す、映画に出てきそうな格調高い建物がたくさんありました。

自動車が左側通行というのも馴染めます。日本車は東南アジアほど多くない。ランニングしてる人が多い。

歩行者用信号は青の時間が短く、約5秒ほどで赤になります。青を待っていた人だけが渡れるぐらいです。

これって、車の右左折を妨げないので良いと思います。日本はダラダラ渡るし、駆け込み横断が多いですよね。

で、昨日書いた「電車を寝過ごした」話。

オペラハウス最寄りの「サーキュラー・キー駅」から空港方面行きに乗ったんですね。で、眠りこけた。

乗務員の声で目覚めました。車輌の前と後ろから2人が同時に乗り込んできて「車内改札」をするようです。

長距離列車ならまだしも、街中の普通電車でやるなんて、もしかしてこの路線はキセルが多いんですかね。

2人が前後から挟み撃ちというのが、いかにも「逃がしませんよ」みたいで、本気度を感じました。

昔の改札と異なるのは、乗客が提示するのが、切符じゃなくてスマホかクレカ。これがいかにも現代風です。

私も、乗務員が差し出した携帯端末にクレカをタッチしたら、はいOK、みたいな顔でした。

エアポートリンクの車輌は2階建です。私はその2階席に座って、のんびりと車窓の風景をながめていました。

そのときハッと気付いたのです。こんな風景、今朝は見てない。のどかすぎる。さては乗り過ごしたかっ!

ちょうど電車は駅に停まっていました。がしかし、私は動きません。その次の駅で降りることにしたのです。

「あ、あの客は乗り過ごして慌てて降りたな」とバレるのを防ぐためです。誰が見てるかわかりませんからね。

私は次の駅で悠然と、「さて、着きましたか」のような顔で下車したのでした。

もちろん、慌てて反対側のホームに移動してはなりません。誰が見てるかわかりませんからね。

南半球は暑いです

「シドニー」に来てま〜す。オーストラリアです。人生初の南半球です。

シンガポール航空(SQ)の特典航空券が入手できたので、シンガポール経由で飛んできました。

もちろん、仕事への影響を最小限にすべく、現地滞在時間も最小限としました。なんなら日帰りです。

朝7時にシドニーに到着。まずはスーツケースを手荷物預かり所に預け、身軽になってから駅に向かいました。

電車「エアポートリンク」と、さらに路面電車にも乗って、街中からハーバー方面を見て回りました。

電車はいずれも「クレカのタッチ(VISAタッチなど)」で乗り降りできるので、旅行者はとても楽です。

路面電車の「改札機」はホームにあり、電車にはありません。乗降もスムーズで賢い方法だと思いました。

現地の半日ツアーに参加する手もあったのですが、受身の旅ではつまらないと思い、自分で動き回りました。

歴史的な街並みを見ようと、今日は昨日よりも歩きました。1万8千歩でした。足と背中が痛みます。

オペラハウス前のステーキレストランだけは、満席だったら困るので前もってランチ予約を入れておきました。

これによって、(1)オペラハウスを見る、(2)オージービーフ食べる、という2つの目的は完遂できました。

ただし、(3)コアラをだっこする、という部分は、時間的制約により割愛することになってしまいました。

オーストラリア英語はなまっていますが、日本人と知ってゆっくり話してくれるので、なんとかなります。

シドニーは残暑の時期なのか汗ばむ陽気でした。日差しが強いのに、街中をランニングする人が多いですね。

電車を寝過ごすというアクシデントを乗り越えて、いま空港に戻り、ラウンジでシャワーを浴びたところです。

ともかく一度、シドニーに来てみたかったけど、時間に制約があるので、こういう時短旅程となった次第。

もちろん、1人だからこそできる変態的強行軍です。またいつか、家人とゆっくりと来ますよ。知らんけど。