75歳以上の高齢者は、詐欺被害を防ぐため、ATMの利用上限額が1日30万円に制限されることになるとか。
それ以上の資金が必要になった高齢者は、窓口に行きなさいと、そういうことでしょう。
詐欺グループとしては、日を変えて小額を、何度も振り込ませる手口に切り替えることになるのでしょうか。
私の母は、80代後半になって初めてATMを使い始めました。それまではいつも、父がやっていたからです。
最初の頃は行員に教えてもらったようですが、だんだん慣れて、いまでは一人でへっちゃらのようです。
先日、母に頼まれて、私が銀行にお金をおろしに行くことになりました。
よく考えてみると、ATMに行くのは20年か30年ぶりでした。とくに、通帳を持っていくのは人生初でした。
いやいや、バカにしないでくださいよ。インターネットバンキングなら、自在にやってるんですから。
母から通帳を受け取り、必要かどうかが分からないけど念のためキャッシュカードも受け取りました。
印鑑が必要ないことは、わかってます。それから母が、暗証番号を書いたメモを手渡してくれました。
いやいや、そういうものは書かない方がいいでしょう。覚えていきますから大丈夫(たぶん)。
さて銀行のATMコーナーに行くと、さっそく通帳の差込口を探しました。すぐに見つかりました。
しかし、差し込む向きがわかりません。通帳を開いて入れるんでしょうけど、表裏と前後で4通りあります。
当てずっぽうで入れてみましたが、機械が吸い込んでくれません。別の向きに変えてもダメ。4パターン全滅。
これ以上手こずっていたら行員が出てきそうで、特殊詐欺に遭った老人扱いになってしまいます。
その時ふと、手前のタッチパネルに気付きました。まず、引き出すか振り込むかを選ぶんですね。なんだ。