HPVワクチンの接種機会を逃した方への救済措置として<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3733.html" target="_blank" title="「キャッチアップ接種」">「キャッチアップ接種」</a>が3年前から行われています。
今月いっぱいで終了する予定の時限措置でしたが、前にも書いたように、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4809.html" target="_blank" title="期限が来年度末まで延長">期限が来年度末まで延長</a>されました。
間に合わない人が続出したためです。勧奨が不十分だったことに加え、ワクチンの流通にも問題がありました。
そもそも、根拠に乏しい報道に踊らされて勧奨接種を止めた国が、救済に期限を設けることが間違っています。
しかも延長しておきながら、「今年度中に1回は接種しておくこと」というケチな条件まで付いています。
厚労省の意図はわかります。無条件にダラダラ延長したのでは切迫感がなく、接種が進まないかもしれません。
なのでとにかく接種を開始させるために、今すぐ打たないと金がかかるぞと、妙な脅しをかけているのです。
すなわち、1回目さえ間に合えば3回分すべて無料だけど、1回目が間に合わなければ全部有料(約8万円)。
しかしこのような条件を付けたら、駆け込み接種を生むであろうことは自明。結局、現場は混乱するのです。
今週は毎日6,7人接種しているような状況です。残り数日のために、明後日にはワクチンを30本入荷する予定。
接種費用を負担するのは自治体です。駆け込み接種が年度末に急増すると大変でしょう。
HPVワクチンの3回分の接種には、4〜6カ月ほどかかります。接種開始は春でも夏でも、秋口でも良いのです。
その意味でも、接種開始期限を半年ぐらい延長したらどうですかね。そのつもりなら、早く発表してください。