昨日の盗撮話で出た、私の幼少期の愛唱歌『骨まで愛して』からのスピンオフです。
じつはこの歌が、航空機事故の犠牲者遺族の心情を感じて作った歌だったことを、大人になって知りました。
1966年に起きた、全日空機の羽田沖墜落事故です。当時としては過去最悪の航空機墜落事故となりました。
作詞した川内康範氏は、骨が露出するほど損壊した遺体を抱いて泣く遺族の姿を、安置所で見たそうです。
つまり「骨まで愛する」という表現の着想は、文字通り「骨を抱いていとおしむ」ことに由来してたんですね。
ところで羽田沖墜落事故といえば、記憶に新しいのは1982年の日航機(JAL350便)の方でしょう。
「逆噴射」とか「機長、やめてください」が流行語になったやつですね。
当初、機長は実名・顔写真入りで何度も報じられましたが、後に精神障害が判明し、批判はJALに向きました。
66年の事故の「ANA60便」も、82年の「JAL350便」も、その後は欠番になっています。
もちろん、御巣鷹山に墜落した「JAL123便」も同様です。やはり事故機の便名は縁起が悪いですからね。
飛行機は安全な乗り物といわれますが、事故が起きれば被害は甚大。遭遇するのは不運というほかありません。
などと思いつつ、昨年正月に羽田で衝突炎上した「JAL516便」を調べたら、これはいまも運航してますね。
あの被害規模なのに、JAL機の乗員乗客は奇跡的に全員生還したので、逆にラッキーナンバー扱いなのかも。