「デッドヘッド」のCAさん

ハリウッド映画などを見ていると、旅客機にこっそり乗務している「航空保安官」が出てきますね。

拳銃を特別に所持しているので、ハイジャックが起きた時なんかに、機内でドンパチが始まることがあります。

そういう警官は、日本の航空機には乗っていないんですかね。少なくとも見た目にはわかりません。

乗務ではなく移動のために搭乗しているCAさんなら、たまに見かけますね。たいてい後ろの方に乗ってます。

そういうのを「デッドヘッド」といいます。頭数に数えないという意味で「デッド」です。

縁起でもない通称なので、少なくとも日本で「死頭」と訳されて使われることはないみたいですね。

デッドヘッドのCAさんたちは、制服は着ていますが、基本的には通常の機内サービスは何もやりません。

ただし緊急事態等では、仕事をすることになります。個人の判断ではなく、そういうルールになっています。

今日私が乗った那覇行きの往路便にも、デッドヘッドのCAさんが数名いました。

一般の乗客の搭乗の終わり頃に、全員がまとまって乗り込んできました。普通の制服姿です。

何かコトが起きれば、たとえば保安要員にもなるので、普段着というわけにはいかないのでしょうね。

デッドヘッドの方々はみな、乗務ではないので愛想は良くなく、まるで乗客のようにスンッとしていました。

ところが復路便でのこと。先ほどのCAさんたちがこんどは客室に乗務していたのです。みな満面の笑顔です。

「今朝もお見かけしましたね。日帰りなんですね」と声をかけられました。さすが、切り替えてますねぇ。

悪天候による空の便の乱れ

この冬最強の寒波が襲来、と2週間前に書いたのに、今週もっと最強の寒波が来るというじゃないですか。

まるで、前回のは前震で今回のが本震です、と言われてるみたいな感じです。

大雪や豪雨や台風などによって、空の便は容易に乱れます。

かつて私は、台風の影響で国際線に間に合わず、やっと確保した振替便にも間に合わなかったことがあります。

そんな、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2897.html" target="_blank" title="涙なしには語れない目">涙なしには語れない目</a>に遭ったことがあるので、搭乗予定便の運航の見通しはいつも気にしています。

ある便が遅れると、その機材を使う次の便も遅れ、以後、玉突き状に次々と遅延の輪が広がります。

大阪・伊丹や福岡のように門限が厳しい空港の発着便は、遅延が欠航に繋がってしまうこともよくあります。

明日は所用で那覇に日帰りします。その往路のANA1878便がちゃんと飛びそうか、もちろん確認済みです。

熊本を11時台に出発するその便には、その40分前に大阪・伊丹から飛んできた機材が使われます。

そしてそのBoeing 737は、じつは早朝7時台に熊本を出発して伊丹に飛んだ機材です。

つまり、朝いちばんに熊本から伊丹を往復した機材が、いつもその後で那覇に飛んでいるわけです。

さらにそのB737は、前夜伊丹から最終便で熊本に飛んできたものです。

なので、明日の那覇便が無事飛ぶかどうかは、今夜の伊丹便が熊本に到着しているかを見れば予測できます。

そしていま確認したら、そのANA529便は、さきほどほぼ定刻で熊本に到着していました。良かった。

こんな風に、あれこれ調べて余計な心配をするのも、航空旅行の楽しみのひとつなのです。

胃腸炎対策は手洗いです

コロナよりもインフルエンザよりも、いま胃腸炎がすごく多いですね。

今日の発熱外来では、コロナ陽性わずか2人、インフルエンザも3人と、急速に収束してきた感があります。

一方で、胃腸炎症状の方は11人。とくにノロウイルス感染が目立ちます。

成人の患者さんの場合、発症の2日前ぐらいに牡蠣(カキ)を生で食べている方が多いですね。実に多い。

その摂食歴が診断の決め手になるのですが、最初の問診では、なかなか生牡蠣の話が出ません。

なぜなら多くの方が、牡蠣を食べた晩に無事ならセーフ、と思ってらっしゃるからです。

数日以内に生牡蠣を食べてませんか、と尋ねると、ああ2日前なら食べましたけど、という展開になるのです。

それにしても皆さん、それほど生牡蠣が好きなんですか。ていうか好きなんでしょうね。

でも私は、生牡蠣は危険なので食べません。なので言わせてもらいますよ「牡蠣厳禁」だと(生だけね)。

小さいお子さんの場合、持参便の検査をしますが、このところ3回連続でノロウイルスが検出されました。

おかげで、便の性状(色合いと粘り気)を見ただけで、ある程度ノロが予測できるようになりました。

大事な事なので何度も書きますが、ノロなどの感染性胃腸炎のウイルスには、アルコールが効きません。

ところがコロナ禍で、どの家庭にもアルコール消毒液があるせいで、かえって感染が広がる危険があります。

お子さんの嘔吐物やオムツの処理をした後は、アルコール消毒で済ませず、必ずせっけんで手を洗いましょう。

いま「チンチン電車」が熱い

「キンキン」に冷えたビールを飲みながら、その対義語が「チンチン」とはよくできてると思いました。

このような「○ン○ン」界隈に、他にどんなのがありますかね。辞書の助けを借りつつ考えてみました。

「アンアン」と泣く。初めて知りましたが、雷鳴が「インイン(殷殷)」と轟く、なとど言うらしいですね。

「ウンウン」頷く「エンエン」泣くまたは続く「オンオン」泣く。ア行は、泣く表現が多いです。

「カンカン」怒るか照るか帽子かパンダ「キンキン」ビールか司会者

「クンクン」嗅ぐ犬「ケンケン」片足または犬「コンコン」咳か雪か狐

「サンサン」太陽「シンシン」雪または夜。「ズンズン」と同じ意味で「スンスン」と言うそうですね。

「センセン」恐恐、子子「ソンソン」

「タンタン」麺または虎視か狸「チンチン」熱いまたは電車など「ツンツン」無愛想またはつつく

「テンテン」各地を「トントン」叩くまたはパンダ

「ナンナン」と話す「ニンニン」でござるよ「ネンネン」ころりまたは歳々「ノンノン」チガイマスネ

え〜っと、まともな「ワンワン言葉」とはいえないものが多数混入し始めたことを、お詫びするでござるよ。

疲れたので今日はここまで。

チョコをちょこちょこ食べてます

こっそり飲み過ぎてもバレない日、「バレん多飲デー」というね。

小学生級のダジャレを繰り出したところで、今日はスタッフにもらった義理チョコを食べました。

いや、義理というのは申し訳ないですね。ギリギリ愛情のこめられたチョコでした。

実は今日に備えて、なおかつ月末の人間ドックにも備えて、このところデザートを控えてきたのです。

ご存じの通り、私は1日1食(夕食のみ)の生活です。それによってやっと、体重が維持できています。

念のため、ビタミン類の摂取が不足しないよう、毎朝「1日分の野菜」を飲んでいます。

夕食では、原則として主食(ご飯)を摂りません。例外はカレーとドリアとチャーハンです。

ビールは1本だけ。2本目からはノンアルで我慢します。ただし旅行のときは例外です。昼前からでも飲みます。

デザートは別腹です。和洋を問わず、甘い物はたいてい何でも好きで、毎晩かなり食べます。

でもそのデザートを最近は控えていたのですが、今日からしばらくの間、毎晩チョコを食べることになります。

などと書きましたが、今日みたいな休診日には、たまに昼食を摂ることもあります。今日はオニギリ1個。

どうしてですかね。仕事の日は朝昼抜きでも平気でやっていけるのに、休みの日は我慢できないのです。

ヘタに空き時間があるとお腹がすくんでしょうか。空き時間のお腹と書いて空腹。中学生級になりましたかね。

毎朝毎晩快便

食事中の方は、あとでお読みください。便通の話です。

高血圧症の方などでは、固い便になって力むようなことのないように、軟らかい便が出る薬を使います。

便に水分を多く含ませるようにする「緩下剤」で、酸化マグネシウムをよく処方します。

一方で、腸のぜん動運動を強めて便を排出させるための「刺激性下剤」を服用している方も多いですね。

このような下剤の話は奥が深く、しかし私の専門領域ではないので、今日はこれ以上掘り下げません。

さて私の場合、毎朝、毎晩、つまり1日2回平均の排便があり、性状も良好(ブリストルスケール4)です。

夜遅くになると、必ず便意を催します。これはおそらく、私が1日1食の生活をしているからだと思います。

1日に1回、夜にドカッと食べたタイミングでぜん動運動が亢進し、前の晩に食べたものが出るのでしょう。

都合の良いことに、夜はずっと時間が自由なので、いつでもトイレに行けて、排便のチャンスを失いません。

朝起きると同時に、必ず便意を催します。これはおそらく、夜間に水分を多く摂るからだろうと思います。

夜中の脱水を防ぐための飲水ですが、これが多量の尿となり、拡張した膀胱が直腸を刺激するのでしょう。

起床後最初のトイレで、排尿と排便を済ませることができ、時短にもなって好都合です。

運動不足だし、他の人にお勧めできるライフスタイルではないですが、私が快便なのはそういう理由です。

便の性状等については、健康上の重要事項なのでいつも家人に報告するのですが、なぜか家人は不機嫌です。

飛んでイスタンブール

ANAの「羽田–イスタンブール便」が開設され、初便が今朝8時過ぎに羽田を発ちました。

12月の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4814.html" target="_blank" title="ミラノ便">ミラノ便</a>、先月の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4873.html" target="_blank" title="ストックホルム便">ストックホルム便</a>に続く、ANA国際線の3つ目の新路線です。

往路(NH219便)は、飛行時間12時間40分、日本時間で21時5分にイスタンブール空港に到着したようです。

機材はB787−8 Dreamliner (JA813A)。184席の仕様で乗客は158人。初便にしては微妙な搭乗率ですかね。

この機材の折り返し(NH220)が復路の初便となり、日本時間で今夜0時10分に飛び立つことになります。

パラダイス山元氏ら「初便マニア」が何人も、いまイスタンブール空港にいるはずです。

彼らはたいてい往復の初便に搭乗するので、現地滞在時間はわずかに3時間の「タッチ」となります。

イスタンブール観光などしているヒマはありません。「初便タッチ」は、マニアには得がたい体験なのです。

初便の出発前には空港でセレモニーが行われ、社長挨拶のほかゲストが招かれ、記念品を配ったりもします。

この記念品がまた、マニア垂涎のレアグッズなんですよね。そのうちメルカリあたりに出品されるのでしょう。

ミラノ便の時のゲストはジローラモさんで、ストックホルム便ではスウェーデン出身のLiLiCoさんでした。

さて今回、皆が期待していたゲストは庄野真代さんでしたが・・・残念ながら招かれなかったようです。

(追記)庄野真代さんも、初便に搭乗していたことが判明。週末からイスタンブールで催しがあるのだとか。

『出張!なんでも鑑定団 in 菊陽』観覧

『出張!なんでも鑑定団 in 菊陽』の収録が行われたので、観覧してきました。

家人が応募したら当たったのです。競争率は7倍だったと、菊陽町長が言っていました。

「出張!・・・」はテレビ東京の番組『開運!なんでも鑑定団』の中の、15分位のコーナーの部分ですね。

実は私はこの番組を20年以上見ていなくて、最後に見たのはまだMCが島田紳助氏の頃でした。

でもどうやら、基本的なコンセプトやノリは、まったく変わっていないようですね。

「菊陽町図書館ホール」で開催されると聞いて、なんでそんな狭そうな所でやるの、と最初は思いました。

書棚に囲まれたスペースに、ステージを作って折りたたみイスを並べたようなモノを想像していたからです。

ところが行ってみたら、スロープのある客席が500席の、ちゃんとしたホールでした。ステージも広い。

どうして図書館内にこんな立派なホールがあるのか、逆に不思議です。

町長のほどよい挨拶の後、若い元気の良い女性スタッフによる「前説」が行われました。

拍手の練習を繰り返し、笑いやどよめきや落胆の練習もさせられるうちに、皆だんだんと「乗って」きます。

そのようにして客席が温まった挙げ句に、MCの原口あきまさ氏が登場して、客が一層盛り上がります。

彼が客を乗せるのが仕事なら、こちらはまんまと乗せられるのが正しい対応でしょう。

観客は、スマホをマナーモードにするのではなく、電源を切るように指示されました。

放送用機材への影響があるので、という説明に納得はしていませんが、でも電源は切りました。大人なので。

鑑定の依頼人は5人登場。意外にもどの方も、全国放送に耐え得るほどの「クセ強」キャラでした。

依頼人の予選段階ではたぶん、人物の面白さを重視して審査が行われているのでしょうね、お宝の価値よりも。

収録は正味2時間弱もありました。これを放送用の15分に圧縮するわけですか。なかなかプロの仕事ですね。

臨時休診して旅行に行く

勤務医時代は、おおむね年中無休で働いていました。当時は(今も?)多くの病院が「ブラック」でした。

それが普通だと思っていました。求められた医療は万難を排して行い、個人の都合など二の次であると。

ところがある時、「夏休みを交代で取ろう」と上司が言い出したのです。

外科医が3人だけの部署で、手術は常に3人で行うので、だれか1人欠けても手術ができないというのにです。

でも確かに、症例を選び他の科の医師に応援を頼めば、3人のチームを編成して手術を行うことは可能でした。

連休など諦めていたので戸惑いましたが、慌てて旅行を計画して、家族でディズニーランドに行きました。

当院の休診日は火曜と金曜です。日曜・祝日診療を続けているので、連休となるのは年末年始とお盆だけです。

しかし最近、どうしても連休がほしくなって、ときどき水曜と木曜を臨時休診して、4連休を作っています。

とくにこの1,2年、まるでコロナ禍の閉塞感からの脱出を図るかのように、私は時々海外旅行をしています。

できるだけ遠くへ、行けるうちに行っておこうという気分にもなるんですよね、この年になると。

そんなわけで今年もたまに、ごくたまに、臨時休診して連休を作って、旅に出ることがあろうかと思います。

日曜だけは休まないようにしますが、平日の臨時休診は、早めに告知しますので皆さまご了承ください。

ということで、十分に伏線は張りましたからね。その時「ああ、あれか」と思い出していただければ幸いです。

第何波かは知りませんが、コロナ流行中

ご存じでしょうか。いまはコロナの感染者の方が、インフルエンザよりも多いのです。

定点あたり報告数は、1週間遅れで集計・発表されますが、熊本市の最近の数値は以下の様になっています。

第1週(12/30〜1/5)インフルエンザ:41.96、コロナ2.04

第2週(1/6〜1/12) インフルエンザ:38.40、コロナ:4.88

第3週(1/13〜1/19) インフルエンザ:17.56、コロナ:4.40

第4週(1/20〜1/26) インフルエンザ:10.52 、コロナ:4.48

第5週(1/27〜2/2)  インフルエンザ:4.48 、コロナ:4.92

このところ、インフルエンザが毎週のように半減しているのに対して、コロナは不気味なほどに横ばいです。

いや、コロナはもしかすると今後増えるかもしれません。

現に当院の今日の発熱外来では、インフルA型3人、B型1人、コロナ6人と、コロナが逆転していました。

先月は、インフルエンザかと思ったらコロナだった、という方が多かったですが、今月は様相が異なります。

今日の陽性者6人のうち3人は、家族か会社か学校でコロナが出ている、という方でした。

つまり、学校や事業所などあちこちに、コロナのクラスターができているのです。

いまは3密対策やマスクが徹底しておらず、今後のコロナの流行拡大は避けられないでしょう。

それに加えてコロナは検査率も低いので、感染が拡大しても過小評価されがちです。

私の肌感覚では、定点あたり報告数を2〜3倍したぐらいの流行が起きているように思います。