大人になっても勉強があるのです

受験生時代の夢を、ときどき見ます。数日前にも見ました。

「共通一次」を翌日に控えた晩に、「あっ、日本史勉強するの忘れてたっ!」というもの。

いまでこそ大好きな日本史ですが、受験時代にはどうしても後回しにしがちな科目だったのです。

後回しにしてたら手を付けるのを忘れてしまい、それを試験前日になって思い出したというトンマな話です。

日本史の参考書を手にして、さて、明日までに読めるのか、読めるかいっ、ていうところで目が覚めました。

「よかった、受験は終わってた。大学入ったし、なんなら卒業もしたし、もう大人だし」と安堵しました。

で、その後でいつも思うのは、こういう夢って、いったい何を暗示してるんだろう、ということです。

たしかに日頃から、自分の勉強不足は痛感しています。また日常的に、何かの締切にも追われています。

生涯学習は医者に限りませんが、日々精進して、医学や医療の知識をアップデートしなければなりません。

でも本心では、いまさら弱点を補強するよりも、得意分野をもっと補強したい。好きなことを極めたいですね。

それは仕事(診療)に限らず、ていうかむしろ仕事以外で、精力を注ぎ没頭できるような何か。

期限が迫っているとすれば、それは自分の記憶力や思考力や体力の限界であり、つまり健康寿命です。

そんなことを近年考えているものだから、やり損ねた勉強に焦るような夢をよく見るのかもしれません。