「DX加算」はデラックスじゃない

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4695.html" target="_blank" title="「医療DX推進体制整備加算」">「医療DX推進体制整備加算」</a>についてのお知らせメールが、昨夜厚労省から届きました。

現場では「DX加算」とか「デラックス加算」とか言ってるやつです。

このDX加算は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4817.html" target="_blank" title="マイナ保険証の利用率">マイナ保険証の利用率</a>を上げるためのインセンティブで、初診料に上乗せできます。

マイナ保険証の利用率が高い医療機関にはご褒美をあげますよ、という一種のニンジンです。

メールでは、当院の昨年10〜12月のマイナ保険証利用率を、計算して見せてくれました。

この3カ月間のうちの最高値が30%以上であれば、前述した加算は最高値(加算1)を算定できるのです。

29%以下だと加算2,10〜19%なら加算3となります。当院は38%だったので、来月も加算1が取れます。

前に松竹梅だと書いたように、加算1・2・3の点数はそれぞれ、11・10・8点。円でいうならその10倍です。

「110円・100円・80円、運命の分かれ道」というほどの大差は無いですね、あらためて考えてみると。

そうでなくても、元々が小さなニンジンです。イチゴで言うならヘビイチゴ。デラックス感ゼロです。

さらに4月からは、点数が1点ぐらい上がるかわりに、利用率などの算定要件が厳しくなります。

この手のインセンティブは、どんどん複雑怪奇になっていきますね。なるべく取らせたくないのでしょう。