検査は厳しいけど、抜けてる

熊本空港が新ターミナルになってから、保安検査場には最近の検査機器が導入されています。

スーツケースやバッグから、パソコンやスマホやバッテリーなどを取り出す必要はありません。

飲みかけのペットボトルも、そのままカバンに入れておいて構いません。ハサミやカッターはダメですよ。

腕時計は装着したままでOK。Apple Watchでもです。コートやジャケットやブーツは脱ぎます。

最近、検査場や搭乗口での搭乗券のQRコードの読み取りが、ANAとJALで共通の機器に一本化されました。

ANAで以前、保安検査前に出ていた黄色い紙も、搭乗口で出ていたピンクの紙も、もう出ません。

いやたしかに、あの紙は不要だとは前から思っていましたけど。

ところで、スマホや紙搭乗券のQRコードだけで保安検査も搭乗口も通過できるって、どうなんでしょう。

持ち物を厳しく保安検査して搭乗口でも改札してるのに、本人確認はしないわけです。なんか抜けてませんか。

国際線はパスポートチェックが入りますが、国内線はなりすまし搭乗ができてしまいます。ヤバくないですか。

他人になりすますだけでなく、協力者に自分の名前で搭乗させて、アリバイ工作に利用することもできます。

伊丹や那覇のように出発客と到着客が入り交じる空港を使えば、さらに面白いトリックができそうですね。

これは「航空ミステリー」ネタの宝庫じゃないですか。

練乳好きのネイリスト

寝付きの悪い人には申し訳ありませんが、私は寝付きで苦労したことがありません。

布団に入るや否や意識レベルの急激な低下を感じ、あ、このまま寝入りそうだと思うことがけっこうあります。

そんな時はたぶん、秒で寝入っているはずです。いっぱしの「寝入りスト」と言ってもよいでしょう。

中学生の頃、英語で「○○する人」の意味の単語の語尾が、「ist」と「er」の2つあることを知りました。

前者は「名詞+ist」、後者は「動詞+er」なんだろうと思っていました。「pianist」と「singer」のように。

となると、マヨネーズ好きの「マヨラー」という言葉は、「マヨる」という動詞から来てるんでしょうかね。

ならば私の場合も「寝入ラー」というべきなのか。「ネイリスト」の方が面白いのですけど。

ふるさと納税の返礼品のイチゴが昨日届きました。自分では買わないような価格帯の高級品です。

夕食後にいただこうと思ったら、なんと冷蔵庫に<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3792.html" target="_blank" title="練乳">練乳</a>がない。あれほど「練乳を切らすな」と言ってきたのに。

飲酒してなければスーパーまで買いに行こうかと思ったぐらいで、つまり私は「レンニュラー」なのです。

ただし、一部の極端なヤカラのように、練乳を「チューブ吸い」するようなことまでは私はやりません。

昨夜はしょうがないので、牛乳+砂糖で代用しようかと思ったら、なんと牛乳も切れてるというガッデム。

結局、レンニュラーとしてはまことに不本意ながら、練乳なしでイチゴを食べました。とても美味かった。

Excelファイルの届出様式

医師や看護師は2年に一度、12月31日現在の状況等について、国や県へ届出する必要があります。

その「医師届」と「看護師業務従事者届」を、今回は初めて、ネットから提出しました。便利な時代です。

でも、「Excelファイルのダウンロード → 記入 → アップロード」というパターンは、好きになれませんね。

というのも、Windowsで作られたExcelファイルをMacで扱っていると、困ったことがよく起きるのです。

今回の医師届等はスムーズでしたが、他の届出で時々、Macでは文字や改行やマクロが乱れることがあります。

それを防ぐためにかつては、そのためだけにWindows版のExcelを使っていましたが、最近はもうやめました。

文字列が少々ずれていたり、やたら小さなフォントになっていたとしても、まあ読めれば良いでしょう。

マクロの不具合で重要なセルが空欄であることに気付かず、そのまま提出したこともありました。

必要なら後でお役所から問合せの電話が入るので、それに答えれば解決します。その程度のことなのです。

お役所の方におかれましては、もはや、届出様式でExcelファイルを使ってくれるなとは申しません。

ただ、あらかじめ、Macの標準表計算ソフト「Numbers」での動作確認をしておいてほしいのです。

たとえばスマホで入力できるお役所のサイトは、AndroidでもiPhoneでも使えるようにできているはずです。

それと同様、WindowsでもMacでも、作業が不具合無く行えるようにしてほしい。私の望みはそれだけです。

あてにならないマイナ保険証

「マイナ保険証」を医療機関の端末で読み取ると、画面に氏名や生年月日や保険者名などが表示されます。

それに加えて画面の最上段付近には、受診者の医療保険の資格が「有効」か「無効」かが明示されます。

「○ この資格は有効です。」と緑の帯で表示されたら、そのマイナ保険証は有効です。

「! この資格は無効です。新しい資格が存在するので確認してください。」と赤く出たら無効です。

これこそが、「オンライン資格確認」の真骨頂。いま有効か無効か、その最新情報キッパリと示してくれます。

なので患者さんは転職や結婚等で保険情報が変わっても、ただマイナカードを提示すれば済むのです。

となるはずなのですが、実際は異なります。

転職したばかりの方は、その事務処理が完了するまで、いつまでたっても有効表示が出ないことがあります。

以前、国家公務員で、異動後1カ月以上経っても無効表示が続いていた方がいました。

組織が大きいと、事務処理をまとめてやるから余計に時間がかかるのでしょうか。

その反対に最近、転職直後なのに有効表示が出たので確認したら、前の職場の情報が残っている方がいました。

前の職場の退職にともなう事務手続きが、まだ完了していなかったということです。

患者さんにしてみれば、事務処理の遅延など知るよしも無く、自信を持ってマイナ保険証を提示するわけです。

そして医療機関は、そのマイナ保険証が「有効」と表示されたら、それ以上何を疑えというのでしょう。

従来の保険証では、「保険証切替中」のために保険証を提示できない、一種の「無保険」期間がありました。

それによって医療機関も、いまは切替中だなと把握することができたのですが、マイナではできないのです。

DX(デジタルトランスフォーメーション)が叫ばれていますが、結局は、入力作業がネックなんですよね。

インフルが警報レベルを維持する中で

全国的に、そして熊本でも、インフルエンザはまだ警報レベルです。

今年当院は、1/4から診療を開始しました。今日でちょうど2週間経ったので、流行具合を振り返ってみます。

最初の週(1/4〜10)は、発熱外来受診者171人中、インフル陽性者77人、コロナ陽性者3人でした。

ところが次の週(1/11〜1/17)は、発熱外来178人中、インフル陽性57人に対し、コロナ陽性は13人。

インフルエンザは峠を越えた印象ですが、コロナはかなり増えています。

とくに昨日と一昨日の2日間は、インフル陽性10人、コロナ陽性6人と、明らかにコロナがヤバいです。

しかもこの、コロナ陽性の6人のうち4人は、もともとインフルエンザの検査だけを希望して来院した方でした。

いずれも熱よりも咽頭痛が目立つので、敢えてコロナとの同時検査をお勧めしたら、陽性と判明したものです。

世の中では、警報レベルのインフルエンザばかりを報じていますが、間違いなくコロナも激増しています。

ただ、検査代も高いしコロナの検査を希望しない発熱者がとても多く、コロナの実数はまったく不明です。

まあ、それも含めての「ウィズコロナ」なのでしょう。私も現状でやむを得ないとは思っています。

いつも心に太陽を

羽田空港でANAの女性職員を複数回にわたり平手打ちしてケガを負わせた医師が、逮捕されました。

こういうアホ医者がいると他の善良な医者が迷惑します。医師免許剥奪の上で牢屋に入れてもらいたい。

有名な「反ワク医師」だとか。もしも逆にワクチン推進で鳴らす人物だったら、反ワク勢力の思うつぼでした。

ていうか、反ワクかどうかは関係ありません。問題は彼の、暴行傷害事件にまで至った「カスハラ」体質です。

空港で職員にご意見を申し上げることは私でも時々ありますが、常に紳士的に振る舞うよう心がけています。

なぜなら、そこは通りすがりの街角ではなく、いつも自分がサービスを受けている大事な場所だからです。

しかも、航空券には私の個人情報が紐付けられていて、職員らはそれを熟知しています。

彼女らの閻魔帳(PCやiPad)には、顧客のあらゆる情報が詰まっている、という話をよく聞きます。

件の医師はもう、ANA機に搭乗することはできないでしょう。医師免許はともかく、マイルは剥奪です。

そこまでひどくなくても、カウンターで声を荒らげている残念な利用者の姿は、ときどき見かけます。

航空便の場合、遅れや欠航などがその人の予定に大きく影響するので、つい怒りがこみ上げてくるのでしょう。

しかし、飛行機というのはそういうものなのです。スケジュールか心に余裕が無い人は、乗ってはなりません。

たとえ航空会社に落ち度があったとしても、現場の職員に噛み付いたところで何も良い結果は得られません。

こういうときは「太陽政策」に限ります。声高に何かを要求するのではなく、穏やかにお願いするのです。

すると係員は上席に連絡を取り、では今回に限りと特別対応をしてくれることを、私は何度か経験しています。

機上の空論ではなかった

機窓(飛行機の窓)から島が見えると、それが何という島なのか、どうしても確認したくなりますよね。

そんな時のために、機内で私はいつも、スマホの「フライトレーダー24」というアプリを立ち上げています。

搭乗機の便名を入れておけば、現在地が刻々と地図上に表示され、飛行高度や速度などのデータも出ます。

これが可能なのは、機内Wi-Fiが使えるからです。大手航空会社の国内線では、多くの機材で無料で使えます。

ただフライトレーダー24は地図がやや貧弱なので、詳しく調べるためにGoogleマップも併用したりします。

機内でもGPSが普通に使えるので、Googleマップ上に現在地がおおむね正確に表示されます。

つまり地上と同様に機内でも、Wi-FiでつながったGoogleマップとGPSの情報が連動しているわけです。

この機内Wi-Fiは、機体上部のアンテナから静止衛星を介した通信によってネットに接続しています。

静止軌道は地上3万6千キロと高く、通信はしばしば不安定で画像の送受信も遅いし、動画は無理ですね。

と思ってきたのですが、「SpaceX」社の「Starlink」の導入で、機内Wi-Fiは劇的に改善するかもしれません。

Starlinkの衛星はすでに7千以上が低高度の軌道を周回しているとか。いつの間にそんなことしたんですか。

イーロン・マスク氏の野望は、全地球上で超高速・低遅延の通信環境を構築(支配)しようというものです。

衛星の数はさらに数万まで増やすと。これでもう、誰かに海底ケーブルを切断されても大丈夫ですね。

最近ユナイテッド航空が、Starlinkの全機導入・無料接続をぶち上げました。この機内は快適でしょう。

日本の航空会社も早く追随して欲しいですね。イーロン・マスクの軍門に降るのはもう、しょうがないとして。

タバコ1本で寿命が22分短縮

「タバコ1本吸うと、寿命が1分縮む」

昭和の時代はたしか、そのようなレートでした。1日20本を1年間吸えば、寿命が5日短縮する計算です。

この「1分」が後に「5分30秒」となり、20年ぐらい前からは「11分」ということになっていました。

ところが最近の研究では、「22分」にまで急増したようですね。毎日20本を1年吸えば、寿命100日短縮です。

こういう数値は、それ自体は根拠のある統計値でも、あくまで平均値。個々の喫煙者にとっては別問題です。

しかし寿命がこれほど短くなるなら、禁煙しようか(節煙しようか)、という動機付けにはなるでしょう。

というのも、かつての「1本で1分短縮」では、当時はあまり恐怖感や切迫感がなかったように思います。

「また寿命が1分縮んだ」と冗談のように言いながらたばこを吸う人が、私の周囲に昔は何人もいました。

喫煙者本人の健康被害は自己責任としても、周囲への影響についても、昔は甘かったですね。

「飛行機内では禁煙」と今なお言うのは、かつては機内で喫煙できていたからです。鉄道も同じです。

当時は、隣でタバコを吸われたら煙たくて迷惑でしたが、そんなものだと諦めて副流煙を吸っていました。

研修医の頃、某公立病院では、回診の合間にナースステーションで、医者が集まってタバコを吸っていました。

いや、私は吸いませんよ。私には喫煙歴はありません。プカプカ吸っていたのは部長など偉い先生方でした。

生活習慣病で通院中の方の中にも、喫煙者は一定数いますが、禁煙の希望について尋ねると両極端です。

「やめようと思ってるんですけどね」と苦笑いする方と、「やめるつもりは無いです」と真顔で言う方。

後者の方に2度3度と禁煙を勧めると、だんだんと不機嫌になることが多いので、3度を限度としています。

でも、せっかく血圧・脂質・糖質の治療をしてるのに、タバコ吸われちゃあねぇ、と心の中では思います。

インフル横ばい、コロナ増えたかも

「土日祝日」診療を謳う当院が真骨頂を発揮する(?)、新年怒涛の3連診(3連戦)でした。

3日間の発熱外来受診者は118人。うちインフルエンザ陽性者47人(すべてA型)、コロナ陽性は7人でした。

もちろんこの間、生活習慣病の方やその他の疾患の方も75名、動線と時間帯を分離して診療しました。

減り始めたかと思っていたインフルエンザがまだ多いことと、コロナが確実に増えつつあるのが気になります。

日曜祝日の発熱外来では、いつも予約希望者が殺到し、朝から電話回線がパンクします。

「電話がつながらない」という苦情が多く、「予約方法を見直して欲しい」という要望も聞きます。

当院の受診予約は、ネット予約と電話予約の2本立てで、それぞれに一定数の予約枠を設定しています。

ネット予約は、朝8時の受付開始の数秒後には、すべての予約枠が埋まります。

電話予約の受付は8時半から開始しますが、なにしろ電話ですから、繋がるかどうかは運次第の面があります。

私と受付職員の2人が2回線で対応しても、受付開始から30分で、夕方の予約枠まで埋まります。

もしも仮に、電話回線をたとえば4回線に増やして4人で対応したら、予約枠は15分で埋まるでしょう。

どのような受付方法にしたところで、当院のキャパは同じです。予約枠はすぐに全部埋まってしまうのです。

10年以上前までは、予約は途切れるまで断らない姿勢でした。

当時のインフルエンザシーズンには、夜10時過ぎまで延々と診療する日々が続きました。

ですが今は、私の体力や職員の働き方改革等を考慮して、診療時間の延長(残業)は最小限にしています。

これは、今後もずっと休日診療を維持するためにも必要な事なのです。どうか、ご理解のほどを。

グリーンランド買収

「グリーンランドを買収する」「メキシコ湾の名称をアメリカ湾にする」「パナマ運河を米国が管理する」

いやはや、トランプ氏は言いたい放題ですね。

小学校の頃「世界最大の島」だと習ったグリーンランドですが、さほど関心のある場所ではありませんでした。

メルカトル図法で見るとアフリカ大陸よりも巨大なのに、なぜ「島」なんだろうと思った程度です。

地図では真っ白に塗られていて、いったい上空から見たらどんな景色なんだろうとも思いました。

今回の報道で初めて、それがデンマークの自治領だと知りました。少なくとも三井鉱山の所有ではなかった。

日本から欧州に向かう航空便は、そのグリーンランド上空を飛んでいます。いわゆる「北回り」ルートです。

一方で欧州から日本へは、ヒマラヤのジェット気流を追風に中央アジア上空を飛ぶ「南回り」ルートです。

ロシアによるウクライナの軍事侵攻後、ロシア上空を避けるかなりの大回りのルートになってしまいました。

しかし3年前の迂回開始当初は、JALは往復とも北回り、ANAは往復とも南回りを飛んでいました。

いま、羽田–ロンドン間を飛んでいるのは、ANAとJALとブリティッシュ・エアウェイズ(BA)です。

3つの航空会社すべて、ロンドン行きは北回り、羽田行きは南回りで、いまは飛んでいます。

ただ、日本の航空会社とBAでは、同じ北回りでも飛行ルートがかなり異なりますね。

ANAもJALも、ベーリング海峡を経てアラスカを少しかすめ、やや大回りでグリーンランドに向かいます。

ところがBAは、アラスカのど真ん中を横切り、カナダ上空を飛び、最短ルートでグリーンランドに至ります。

BAだけがカナダ上空を飛び、日本の航空会社は飛ばない(飛べない?)というのは、なんだか残念です。

いつか北回りルートで欧州に飛ぶ機会があったら、グリーンランドのど真ん中を上空から見てみたいものです。