甘さを控えないぜんざい

「ぜんざいを切らすな!」

かつて、これがわが家の合い言葉であり家訓でしたが、いまはたいてい、切らしています。

まあこの歳になると、チョコモナカジャンボとぜんざいを毎晩食べるわけにもいきませんからね。

でも実は、ぜんざいはわが家の自慢料理(?)のひとつなのです。

そしてその、自慢したくなるほど美味いぜんざいの秘密は、まったく甘さを控えていないことです。

巷ではしばしば、「甘さ控えめ」のスイーツを売ってますが、バカじゃないの。

糖質の摂取量が心配なら、食べる量を減らせばよいことで、質を落としてどうしますか。

わが家では手抜きはしません。適量の砂糖を躊躇無く入れます。いくら煮詰まっても絶対に薄めません。

アンコになりそうなぐらいに粘ってきても、薄めません。ま、たいていその前に食べきってしまいますが。

以前、来客に出すために準備していたぜんざいが煮詰まりすぎたので、家人が薄めてしまったことがあります。

でも、薄めると不味くなるんですよね。ひどく水っぽくて、まったくダメになるのです。残念なことでした。

その意味で私は、おしるこが嫌いです。逆に煮豆が好きです。正月の黒豆も大好物です。

外食で美味しいぜんざいに出会ったことが、私はほとんどありません。どこも甘くないか薄いかその両方。

なので将来リタイアしたら、ぜんざいの店をやろうかと思うぐらいです。私は味見担当ということで。