NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』は、なかなか面白いじゃないですか。
実は最初は心配していました。こういった文化人を描いた大河は、ヘタをするとコケるんじゃないかと。
なにしろまず、主人公の「蔦屋重三郎(蔦重)」の存在を、私は聞いたこともありませんでしたからね。
ところが戦国とか幕末モノとは異なり、初めて知るような江戸の風俗がとても興味深くてためになります。
枕営業的な話も出てきて、これはまさに現代のメディア界にも通じる、タイムリーなドラマじゃないですか。
「江戸のメディア王」ですか、蔦重。だれもが「蔦屋書店・TSUTAYA」のルーツかと推測しますよね。
残念ながら、TSUTAYAの創業者が「全く血族ではないと思います」と否定しています。
ただし、「蔦屋重三郎」にちなんで屋号を付けた可能性までは否定していません。うん、多分ちなんでますよ。
文化を描きながらも同時に、将軍家や幕閣が絡んでくるところが「大河」らしくて安心できます。
今回は敢えて、ネットやガイド本などで予習したりせず、新鮮な気持ちで毎週視聴していきたいですね。
分かっているのは、蔦重がこれから、さまざまな創意工夫でメディア王にのし上がっていくということです。
そのサクセスストーリーが、今からとても楽しみです。以下、今後の物語を勝手に想像してみましょう。
おそらく、商売を拡大して「文化便利倶楽部」みたいな組織を作り、一世を風靡することになるのでしょう。
でもいつか、「尼崎存兵衛」みたいな新参者が現れ、世代交代する日が来るのです。