ついに頭取まで登り詰めたか、と驚きましたうそ。
「三菱UFJ銀行の貸金庫窃取事件」について会見に臨んだ頭取の名前が、半沢氏だったもので。
貸金庫って、私は現物を一度も見たことがないですが、映画やドラマではよく見かけるので馴染みはあります。
顧客と銀行員がそれぞれの鍵を同時に差して回し、ボックスを引き出す、というのが私のイメージでした。
まるで、潜水艦の核弾頭ミサイルの発射キーを、艦長と副艦長が同時に回す、みたいな。
でも実際は、貸金個室に入るのに銀行側の鍵が必要だけど、貸金庫そのものは顧客用の鍵だけで開くんですね。
犯人は、その顧客用の鍵のスペアキーを管理する責任者だったそうで、つまり典型的な「中の人」の犯行です。
中の人の犯行は大規模な犯罪にもつながりかねず、絶対に防げる仕組みにしておかなければなりません。
今回のような個人的な犯行よりも、別の誰かに脅されてやむを得ず犯行に及ぶ可能性の方が問題です。
だって、犯罪組織やテロリストはだいたい、そういう手口でしょ?(映画では)
なのでいくら脅されても、部門責任者どころか支店長や頭取ですら犯行不可能なシステムであるべきです。
ところで貸金庫には、皆さんいったい何を入れてるんでしょうね。貴金属とか権利書とか思い出の品ですかね。
あるいは映画みたいに、偽造パスポートとか拳銃とか極秘情報の入ったUSBメモリでしょうか。
犯罪組織の方々はいま、貸金庫の違法なブツをその元行員に見られたんじゃないかと、気が気じゃないはず。
元行員の今後の無事を祈ります。でもそれより、その元行員は脅されて実行犯となった可能性はないですかね。