大河ドラマ『光る君へ』は、明日が最終回ですね。感想はたぶん明日書きます。
この時代を描くのはチャレンジだったでしょうけど、脚本と音楽と俳優が良かったので、成功したと思います。
でもその前に、放送回数48回、12月15日で最終回というのは、あまりにも短くないですか。
私が子どもの頃の大河ドラマの放送回数は必ず、堂々の52回でした。だって1年は52週ですからね。
何が何でも52回放送する覚悟が、NHKにはありました。おそらく、当時の日本人がそれを求めたのでしょう。
調べてみると、きっちり52回放送されたのは、1977年の『花神』までなんですね(一部例外あり)。
中村梅之助が大村益次郎を演じたこの幕末劇は、郷土山口が舞台の、実は私がいちばん好きな大河です。
その第1回は1月2日、最終回は12月25日でした。1月2日開始というのは、今では考えにくい日程ですね。
でもその翌年は曜日の巡り合わせが悪く、第1日曜が元日、最終日曜が大晦日という、極端な年でした。
『黄金の日々』(これも好きだった)は、1月8日スタート1月24日最終回の、全51回となってしまいました。
この前例でNHKは呪縛から逃れられたのか、以後の大河では日程がどうであれ、52回放送はなくなりました。
それどころか、事ある毎に放送が休止され、それを見越してか放送回数は短めに設定されるようになりました。
新1万円札でおなじみの『青天を衝け』(2021年)は、2月開始で全41回という極めて異例の放送でした。
前年の『麒麟がくる』が越年した上に、コロナ禍+東京五輪の「ダブルパンチ」だったからです。
ああ、そういう年もありましたね。東京五輪が、なぜかもうだいぶ前の事のように思えてしまいます。