危険な「ヒートショック」

中山美穂さんが亡くなられました。ご冥福をお祈りいたします。

さてその急死の原因は「ヒートショック」ではないかといわれています。

ヒートショックは、環境温度の急激な変化によって血圧などが大きく変動し、体調に異変をもたらす現象です。

脳や心臓などの循環障害(梗塞を含む)や、そうでなくても意識障害(失神)を起こす場合があります。

いちばん多いのが冬場の入浴時です。寒い脱衣室や浴室と温かい浴槽との温度差が問題となります。

このことは<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2768.html" target="_blank" title="以前も書きました">以前も書きました</a>が、日本での溺水は、海や川の事故よりも、多くが入浴時に起きています。

ヒートショックによる一瞬の意識消失が、浴槽においては溺死の原因となり得ます。

その対策としては、

(1)温度差を減らす

風呂のフタ開けっ放し&シャワー出しっ放しも有効ですが、節約の観点からはなかなか徹底しにくいですね。

電気代が気になり今年はまだ浴室暖房を使っていませんでしたが、今夜帰宅したらスイッチが入っていました。

今回の事故を受けて、ヒートショックの怖さを思い知った家人にもスイッチが入ったようです。

(2)血圧が下がり過ぎないようにする

熱い湯に長くつからないことが推奨されていますが、熱い湯が好きな私には、ちょっと無理な対策ですね。

湯船から出るときは慎重第一。私は必ず浴槽内でいったんしゃがみ、ゆっくり立ち上がるようにしています。

飲食後には血圧が下がります。とくに飲酒後の入浴は危険なので、私はできる限り避けています。

(3)救助されやすいような配慮も?

異変に気付いてもらうために、家族に一声掛けてから入浴しましょう、などとよく言われます。

でも、なかなか風呂からあがってこないからと様子を見に来てくれた時点で、心肺蘇生が間に合うのかどうか。

そもそも、私が入浴している時間帯に家人はいつも、花ちゃんと散歩に出かけています。