瓜売りが瓜売りに来て瓜売れ残り売り売り帰る瓜売りの声」(諸説あります)
報道番組を見ていて久しぶりに、このフレーズを思い出しました。
中国共産党の元実力者で失脚した「薄熙来(はくきらい)」氏の息子が、台湾人と結婚したニュースです。
サラッと報じられたので、ふ〜んで終わるところですが、私はこの息子の名前が以前から気になっていました。
その名も「薄瓜瓜(はくかか)」氏。それから連想して、瓜売りフレーズを思い出したわけですうりうり。
中国共産党政治局に妙に興味がある時期が、かつて私にはありました。誰でもありますよね、そういうのって。
ネット情報に飽き足らず、遠藤誉氏の著書とかを買い込んで読みあさったりしました。
人口十何億人の巨大な国家を、たった数人が、激しく順位争いをしながら支配するという仕組みが怖過ぎます。
2011〜2012年に起きた「薄熙来事件」は、まるで映画のような展開でした。次のような感じでしょうか。
冒頭、薄氏の腹心(重慶市の副市長)が、女装姿で米国領事館に駆け込みますが、最終的に亡命に失敗します。
薄氏の不正蓄財のマネロンを担当していた英国人を薄氏の妻が毒殺した、その証拠などを携えての亡命でした。
この、重要人物が女装して決死の覚悟で行動するという手口は、古今東西いろんな場面で出てきますね。
こうして、強大な権力と莫大な資産で隆盛を極めた薄氏は、習近平の汚職狩りの象徴として起訴され失脚。
ところが、薄夫妻が無期懲役で収監されて物語は終了と思いきや、息子が台湾人と結婚するという新展開。
「両親は人民と大局の犠牲のため、身をもって屈辱を忍んで重責を担っている」と、瓜瓜氏は挨拶しました。
反体制組織の支援を受けた薄氏の復讐劇が、いま始まろうとしています(個人のうりうりな妄想です)。