「ふてほど」がピンとこない

「ふてほど」ですか。

「新語・流行語大賞」の年間大賞に選ばれたのは、ドラマ『不適切にもほどがある!』の略称でした。

このドラマ自体は、たしかに面白かった。ですが、この略し方は私にはピンときませんね。まあ、いいけど。

「もうええでしょう」にも違和感あり。ノミネートされた中から、トップテンに選ばれた言葉のひとつです。

ドラマ『地面師たち』の中で、ピエール瀧が演じる地面師がしばしば口にしたフレーズですね。

これも好きなドラマだったので、そのセリフはよく覚えてますが、でもこんな言葉が流行語になるんですか。

私が世間からズレているのか、流行語大賞の年間大賞って、いつも私にはしっくりこないものが多いです。

今年を象徴するような言葉が、大人の事情で選考やノミネートから除外されているのも一因でしょうか。

「もういいでしょう」ならば、助さん格さんの大立ち回りを終わらせるときの、水戸黄門のセリフですね。

そこで格さんが「え~い、静まれ、静まれ!」と声を出すと、悪人たちもなぜか皆、大人しく静まるのです。

続いて決まり文句「この紋所が目に入らぬか!」ですね。このフレーズこそ「永世流行語大賞」でしょう。

さらに「こちらにおわすお方をどなたと心得る。恐れ多くも先の副将軍、水戸光圀公にあらせられるぞ」と。

そして「え~い頭が高い。控えおろう!」とたたみかける。すると皆がひれ伏すわけです(たまに反抗する)。

いやいや水戸黄門って、大賞級フレーズの宝庫じゃないですか。ていうか番組自体が国宝級ですね。