今年の反省と来年への展望

大晦日の今日、年越し蕎麦を食べながら、過去数年間の大晦日のブログを少し読み返してみました。

コロナ禍直前(2019年末)までは、なんとも脳天気なものですが、2020年からは、内容が暗くなってます。

でも昨年は孫たちの話題を書いてるので、ウィズコロナに向かってる気分なのがわかります。

今年も反省しなければならない事がありました。詳しくは書きませんが、とても後悔していることもあります。

来年以降に生かす教訓としなければなりません。医療機関としても職場としても良い場所でありたいものです。

インフルエンザの予防接種の利用者アンケートでは、スタッフの対応の良さを評価する人が目立ちました。

とても嬉しく、ありがたいことです。ただ一方で、予約がどうしても取れなかったという方も多いですね。

当院のキャパは、時間的にも空間的にも限られています。同時に私の能力にも限りがあります。

一般診療と発熱外来と予防接種や健診を、どのような配分で何時までやるか、それが毎日毎日の課題です。

最近は土日に限らず平日でも、朝9時前には、夕方までの診療枠がすべて予約で埋まることが増えました。

これはコロナ禍以前にはなかったことで、発熱外来をしているが故の深刻な問題です。

コロナ禍全体で後悔していることは、生活習慣病の方の定期検査が全体的に手薄になってしまったことです。

そこで今月から、非常勤の超音波技師さんに来てもらっています。これで診療効率が確実に改善しました。

まあそれにしたって、診療報酬の改悪が続いているので、先行きはまったく不透明ですね。ま、頑張ろっと。

片付けと断捨離は別モノと心得よ

書斎の片付けをしました。奇しくも、昨年書斎を片付けたのも12月30日でした。そういう時機なのです。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4474.html" target="_blank" title="「とりあえず、物を別室に持って行く作戦」">「とりあえず、物を別室に持って行く作戦」</a>について昨年書きましたが、まだ作戦は完了していませんでした。

別室(寝室)への大がかりな物品移動のためには、新たな収納家具が必要だからです。

その収納棚の組み立てを、本日ようやく完了しました。だいぶ時間がかかりました。

片付きつつある書斎の奥の壁の上の方に、バッハの肖像画を設置しました。音楽室にあるようなヤツです。

だいぶ前に買ったポスターですが、今日はパネルに貼って壁に固定したので、本格的な雰囲気になりました。

いま書斎に入ると、まず、バッハににらまれることになります。

ベートーヴェンやモーツアルトを貼るつもりはありません。そんなことしたらホントに音楽室じゃないですか。

さて、前述した棚は、高さ2メートル幅2.4メートルあり、正方形の区画が縦5段、横6列あります。

寝室に初めて棚を置いたのですが、地震でベッドの方に倒れてくる危険を考慮しなければなりません。

壁への固定金具を、早いうちに取り付けようと思っています。それまでの間に地震が来ないことを祈ります。

たとえ棚が倒れなくても、地震の時には収納された物品が飛び出してきます。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2150.html" target="_blank" title="熊本地震の時">熊本地震の時</a>、院長室の作り付けの壁面収納の中身がすべて飛び出して、棚には何も残っていませんでした。

なので棚の上の方には軽い物を置き、書籍類は低い位置に収納して、万一の大地震に備えなければなりません。

今日は時間切れになったので、物品の本格的な移動は明日の仕事になります。

こういうときの秘訣は、「何も考えずサッサと全部運ぶ」こと。かつて院長室の片付けで成功した手法です。

並行して断捨離しようなどと思ってはなりません。私の場合、断捨離し始めたら絶対終わらなくなりますから。

「年賀状じまい」はしないけど

年賀状って、皆さん、まだ書いてますか。

私は今年も書きました。2日前に投函しました。でも今回は、出す相手をだいぶ減らしました。

よく言われることですが、日頃いつも会うような人には、賀状は出さなくてもよいかもしれませんね。

そう思って今年は、正月からすぐに顔を合わせる当院のスタッフには出して(投函して)いません。

例年、「年賀状は出さなくていいよ」とスタッフには言いながら、しかし私からは一方的に出していました。

でもそれでは余計な気を遣わせるだけなので、今回は投函は控えています。でも実は、印刷はしているのです。

もしも誰かから届いたら、その人にはすぐ返信できるように、準備だけはしています。でも出してない。

一方で年賀状だけの付き合いの人には、それが唯一の「音信」だと考えて、これまでずっと出して来ました。

しかし、もう20年、30年以上も会ってない方との、形ばかりのやり取りを続けるのって、どうなんでしょう。

その手間が互いの負担なら、とくに相手の負担と思えるなら、どこかのタイミングでやめたいことろです。

喪中でもないのに賀状が来なかった方には、その意を察して、翌年は出さないでおくべきなんでしょうね。

そう思って出さなかったら、翌年は相手から届いて慌てて返信する羽目になったりするので、難しいのです。

「年賀状じまい」を宣言して、翌年からは誰にも出さないのが、いちばんスッキリするのでしょう。

けれども、目上の方に対してその宣言をするのも失礼ではなかろうかと思い、躊躇してしまいます。

なので結局私は、年々ジワジワと減らしていく「漸減作戦」です。それに85円は高すぎでしょう。

インフルが警報レベルとなり、年末年始に突入

インフルエンザの流行が、ついに全国的に<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4833.html" target="_blank" title="警報レベル">警報レベル</a>に達しました。

こうなることはわかっていましたが、感染拡大のスピードが私の予測を大きく上回っているので驚きます。

当院では今日、インフルエンザ陽性者が17人でした。単純計算では週5日で85人レベルです。

定点あたり報告数が82の大分県では、平均的な医療機関が、今日の当院ぐらいの状況だということですか。

この流行急拡大のタイミングで年末年始を迎え、国民は大移動し、しかも大人数があちこちに集まります。

感染者が急増しているというのに多くの医療機関が長期休診に突入するのは、まことに間の悪いことです。

かく言う当院も、本日が今年の最終診療日でした。明日から6日間、休診させていただきます。

年末年始は医療がひっ迫するかもしれません。そのことを危惧しながら休診するのは断腸の思いです。

正月明けて、1/4(土)と1/5(日)には通常通り診療します。どうかご理解を賜りますようお願い致します。

実はインフルエンザだけでなく、いまだにコロナ感染者もいて、あちこちに小規模なクラスターが出ています。

コロナは検査を希望する人が減っているので、その感染者数はインフルよりもかなり過小評価されています。

いずれにせよ、しばらくの間は、人混みの中ではマスクの着用をお勧めします。

ポストコロナの開放的な気分をいったん改めて、ここは久しぶりに「3密回避」を思い出しましょう。

ホームページをリニューアルしました

開院以来、17年以上ずっと同じだった当院のホームページを、このたびリニューアルしました。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4800.html" target="_blank" title="先月">先月</a>から業者との打合せと原稿の執筆を続けてきましたが、ついに新サイトのオープンにこぎ着けました。

当院のテーマカラーは緑(っぽい色)なので、緑を基調としたサイトに仕上がっています。

もちろん、PCでもスマホでもタブレットでも表示が最適化される、「レスポンシブデザイン」です。

以前はフリー素材の画像を使っていたトップページは、私の診察シーンの写真に変わりました。

いまのところ、生活習慣病と予防接種の項は、ある程度充実させましたが、それ以外がかなり手薄です。

今後徐々に、原稿を書いては埋めていくという作業を、地道に進めていきましょう。

これまで、ホームページの内容の更新よりも、当ブログの方ばかりを熱心に毎日投稿してきました。

せっかく毎日執筆しているのですから、同じ原稿を両方に使える様に、工夫をしていきたいと考えています。

例えば、医療に関連するブログを書いた日は、ホームページにリンクを張ってブログと連携しましょう。

さまざまな疾患等についての解説ページには、関連した記事のブログを「コラム」としてリンクしましょう。

と未来形で書いたように、まだまだ製作途上の船出です。躯体はできたので、だんだんと肉付けしていきます。

真冬のEVの悲哀

愛車(EV)のバッテリー問題については何度も書いてきましたが、ここに来て大問題に直面しています。

春頃には、職場との往復10kmでバッテリーを全容量の3%弱、2.7kWhほど消費する程度でした。

深夜電気料金だと32円の電気代です。これはガソリン代換算で、リッター50キロを超える「電費」でした。

ところがいま、暖房をふんだんに使うようになって、10km走るとバッテリーが10%減る始末です。

ヒートショックが心配で、朝も晩も乗る前からタイマー暖房しているので、なおさら電力消耗が激しいのです。

おまけに先日、バッテリーのリコールが来ました。滿充電すると何か危険な事が起きかねないのだそうです。

現時点では修復のメドが立たず、安全のため80%以上には充電できないように基板を改修するとのこと。

もともと私はスマホと同じようにバッテリー保護を考えて、日頃から80%までしか充電してませんでした。

しかし今後は絶対に80%以上に充電できないとなれば、私の車の航続可能距離が2割減るということです。

バッテリー容量と航続距離はEVのもっとも重要な基本性能であり、それが大きく損なわれることになります。

前述したように、毎日10%のバッテリーを消耗しているいま、私の車は無充電では80kmしか走れません。

バッテリー充電容量を20%以下にもしたくないので、実質的に60km、職場と6往復しかできません。

なので愛車は毎日充電する習慣になりました。まるで毎晩スマホを充電器に乗せて寝るみたいな感覚です。

もう真冬は、ほとんど遠出は不可能と考えるしかありません。EVの弱点には、あらためて衝撃を受けました。

充電インフラの拡充だけで無く、バッテリーの基本性能の飛躍的進歩が、今後どうしても必要ですね。

片付けが苦手なら壁面(全面)収納

クリニックは年末大掃除の日でした。

午後休診とさせていただき、スタッフ総出で、清掃業者の方も入って、院内の大掃除をしました。

大掃除はしましたが、明日は朝から通常通り診療します。年内の診療は土曜日までです。

このままできるだけ汚さないように気をつけて、ピカピカのまま新年を迎えたいものです。

「片付けは不得意だけど片付いた状態は好き」と書いたのは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4471.html" target="_blank" title="1年前の大掃除の日(12/27)">1年前の大掃除の日(12/27)</a>のことでした。

その時も含め、いまなお院長室はスッキリ片付いています。これは奇跡的なことです。

つまり、片付けるのは苦手だけど、片付いた状態はなんとか維持できているということです。

とは言え、室内のエントロピーは増えるのが必定。それに対抗するために、収納家具がいつくか増えました。

これによって、物品(要不要を問わず)の量は増えたのだけど、部屋は一見整然としています。

院長室はもともと、窓のある面を除く他の3つの壁の内の1つに、作り付けの収納棚が作ってありました。

床から天井まで壁面全体が棚なので、収納力は無限大かと、最初は思いました。

ところがそれではまったく足りず、後付けの書棚や棚がだんだん増えてきて、残る壁面をほぼ埋めています。

これが美しくないのです。どうしても形や色が不揃いだし、サイズにムダがあるし、なにより<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1659.html" target="_blank" title="地震で倒れます">地震で倒れます</a>。

もしもこれから院長室や書斎を作るなら、壁3面、なんなら4面全部を、作り付けの壁面収納にしたいですね、

Googleの牙城も、そろそろ崩れる時が来たのか

Googleが独占禁止法に違反したとして、公正取引委員会が排除措置命令を出す方針だと報じられました。

米国でも一足先に反トラスト法訴訟が起き、Google検索の独占的立場の是正措置が求められています。

ついにGoogleの牙城が崩れれるのでしょうか。こういうのは動き出すと早いですからね。

漠然とした疑問についてはChatGPTの方が調べやすくて、私は個人的にも、Google離れしつつあります。

ただChatGPTの回答は「ホラ」も多いので、鵜呑みにせず、たたき台ぐらいに考えておくのがよいでしょう。

念のため検証する必要がありますが、その検証作業の方が役立つ(ためになる)こともよく経験します。

そして検証作業にはたいていGoogle検索を使うので、結局、私はまだGoogleの掌の上なのかもしれません。

そうやって検索を繰り返し続けるうちに、ひょんなサイトを見つけて興味が移ったりします。

ネット検索のみならず、昔やっていた百科事典を使った調べ物でも、私の興味はすぐ脇道にそれていました。

どういうわけか私は、最初の目的ではないことに興味を引かれ、時間を忘れて読みふけったりするのです。

書類仕事の締切が迫っているときに限って、日頃やらない片付けに身が入ったりするのと同じです。

すると整理棚が必要だと気づき、ニトリに行ったりします。こういう時のフットワークは実に軽いのです。

さらに組み立て用の工具が必要だと感じたら、今度はダイキかハンズマンを目指すことになります。

これらの過程で、別の色んな物品が目にとまるので、もはや当初の目的など雲散霧消するというわけです。

今日のブログもそんな感じの、当初のテーマを見失った展開です。

インフルエンザワクチン、まだ接種できます

インフルエンザが大流行しつつあることは何度も書いていますが、検出されるのはほとんど「A型」です。

国立感染症研究所が公表している「ウイルス分離・検出報告数」を見ると、過去数年の流行型がよくわります。

今期のウイルスは、ほとんどが「A(H1)pdm09」型。2009年に登場した、旧「新型インフル」ですね。

コロナ禍の最初の2年間、インフルエンザはまったく流行しませんでした。

感染対策が徹底しているからとか、ウイルス干渉だとか、そんな理由が説明され、ある程度納得していました。

ところが2023年からは、コロナとインフルが両方とも、断続的に流行するようになってしまいました。

コロナ禍前年の2019/20シーズンの、インフルエンザ流行株は「A(H1)pdm09」でした。

2年間の空白期間を経て、2022/23シーズンは「A(H3)」株の流行でインフルシーズンが再開しました。

その翌年、2023/24シーズンは、「A(H3)」に「A(H1)pdm09」が加わり、最後はB型に置き換わりました。

そして今シーズン。現時点では圧倒的に「A(H1)pdm09」のようですが、今後どうなるかはわかりません。

A型に罹った方でも、その後同じシーズン中にB型に罹ることもよくあります。

さらに時々、A型に「2度罹り」する人もいます。「A(H3)」と「A(H1)pdm09」の両方に感染したわけです。

これらすべての型に対する免疫を付けるのが、インフルエンザワクチンです。

感染を確実に防ぐほどの効力はありませんが、それなりの感染防止と重症化防止効果はあります。

今期未接種の方は、いまからでも接種を検討してみてください。まだ間に合います。

当院のインフルワクチンのネット予約は、本日をもって終了しましたが、ワクチンの在庫はまだ十分あります。

やっぱ打っとこう、と思われたら、いつでも電話でご予約ください。

「定点あたり報告数」は、全体の感染状況を正確に反映するのか

今年一番の勢いで、今日は発熱外来の予約が殺到しました。夕方までの枠が、朝9時過ぎには埋まりました。

電話でのご予約は、その病状の内容を厳選した上で、多くをお断りすることになってしまいました。

この1週間(12/16〜23)の、当院におけるインフルエンザ陽性診断数は47と、先週より大幅に増えました。

過去の経験から、当院の数値は熊本市の定点あたり報告数のおよそ1.5倍ぐらいのことが多いようです。

なのでおそらく今週の熊本市では、定点あたりの報告数が30を少し超え、警報レベルに到達しそうです。

ところで、熊本市の「定点医療機関」の数は、インフルエンザとコロナの場合25、他の感染症では16です。

その医療機関を選んだ基準や理由は知りませんが、定点として適切かどうかは時々検証しているのでしょうか。

というのも、極端に報告数が多い、または少ない医療機関が含まれていると、統計学的な信頼性に欠けます。

そのような、全体的な分布と比べて飛び抜けた数値を「外れ値」といいますが、集計からは除外すべきです。

試しに、どこかの1週間を決めて、全医療機関が全数報告をすることにしてみてはどうでしょう。

そして、定点あたり報告数が全体の感染者数の正確な指標となるように、定点医療機関を入れ替えるのです。

そうすれば、定点あたり報告数に一定の「定数」をかければ、感染者総数を推測すること可能になります。

もうひとついうなら、既存の定点医療機関からの報告数の「生データ」が、いつも見られるといいですね。

当院の数値が、定点医療機関の報告数の分布と比べて外れ値に相当しないかどうかを、ぜひ知りたいのです。