「ワクチンデビュー」とは、赤ちゃんが生まれて初めてワクチンを接種する、大事な節目の行事です。
新ワクチンが登場して規則が変わり、接種スケジュールやワクチンの種類が<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1694.html" target="_blank" title="以前">以前</a>とはだいぶ変わっています。
そこで今日は、赤ちゃんの予防接種をおさらいしておきましょう。
子どもが接種を受けることが法で規定されているのが「定期予防接種」で、通常は生後2カ月から始めます。
いま、ワクチンデビューで接種しているのは、次の4つのワクチン。注射が3本と飲むワクチンが1本です。
<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4465.html" target="_blank" title="【5種混合ワクチン】">【5種混合ワクチン】</a> 4週間間隔で3回接種+1歳になってから追加接種(計4回)
今年4月から接種が始まった、「ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ・ヒブ」の5つが含まれているワクチン。
3月までは、「4種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ)」と「ヒブ」は、別々に接種していました。
その「4種混合」が定期接種になったのは2012年のこと。それまでは「3種混合」と「ポリオ」は別々でした。
このように混合ワクチンができることで、医療側は手間と過誤リスクが減り、赤ちゃんは痛みが減るのです。
【肺炎球菌ワクチン】 4週間間隔で3回接種+1歳になってから追加接種(計4回)
欧米から大幅に遅れて2011年、ヒブワクチンとHPVワクチンと同時に、新たに定期予防接種に加わりました。
当初は、7つの型の肺炎球菌に効く「7価」ワクチンだったのが、2013年からは「13価」となりました。
さらに今年4月からは「15価」、10月には「20価」が登場し、両方ともいまの定期接種に使われています。
ヒブや肺炎球菌は乳児期の重症髄膜炎を起こし、百日咳も低月齢で罹患すると重症です。必ず予防しましょう。
【B型肝炎ワクチン】 4週間間隔で2回接種+その4か月後頃に3回目(計3回)
将来の肝臓がんを予防するためのワクチンなので、他のワクチンとは少し意味合いが異なります。
その意味では、子宮頸がんを予防する「HPVワクチン」と似ています。
【ロタウイルスワクチン】 2回または3回接種
これだけが飲むワクチン。早めに開始しなければ副反応が起きやすくなるので、生後2カ月での開始がお勧め。
ロタウイルス感染による胃腸炎は、すべての乳幼児がたいてい罹ります。免疫があれば重症化を防げます。
ワクチンの種類と回数が多いですが、接種スケジュールはわりと単純で規則的です。早めにご予約ください。