現行の健康保険証の新規発行は来月2日で終了し、以後の保険証は原則、マイナ保険証だけになります。
もちろんしばらくは、窓口は従来保険証メインの状況でしょうけど、やがてマイナになっていくんでしょうね。
マイナ保険証への移行を促すために、医療機関には厚労省からいろんな郵便物が届きます。
最近届いたのは、ポスターや説明リーフレットなどです。その内容は、
「患者の皆さま、マイナンバーカードで受付してください」(施設入口用の大きなポスター)
「マイナンバーカードで受付」(カードリーダーのそばに貼るポップ)
「マイナンバーカードを次回からご利用ください」(今回は利用しなかった人向け)
「マイナンバーカードは持ち歩いても大丈夫」
マイナ保険証の利用が進まない理由の1つが、もしかすると最後のポスターに表れているかもしれません。
ほんの数年前までは、マイナンバーカードは他人に見せてはならないと、国民はさんざん脅かされました。
事業所には厳格な管理が求められ、従業員の個人番号が記載された書類は、原則として保管できませんでした。
個人番号の記入が必要な書類は、本人に記入してもらってすぐ封筒に入れるぐらいの配慮が必要でした。
マイナカードは個人情報の塊なので持ち歩くなどもってのほかと、自宅で大切に保管するものだったのです。
それが手のひらを返したように、持ち歩いても大丈夫、持ち歩かないと医者にもかかれませんよ、となった。
最初っから、大事なのはICの情報であって、番号は見られてもへっちゃらですよと言っとけば良かったのに。
その初期の無意味な脅しがトラウマとなり、普及低迷の一因になったんじゃないかと思います。