「Boeing」のストライキ継続中

米航空機メーカー「Boeing」のストライキが6週間に及び、主力小型機「737MAX」の生産停止が続きます。

737MAXは「737シリーズ」の最新(第4)世代ですが、日頃私がお世話になっているのは第3世代です。

その第3世代のうち「737−800」は通称「738」と呼ばれ、ANA国内線で私がいちばんよく乗る機材です。

ANAでは、ANA本体とANA Wingsの両者が738を運航していましたが、今月からWingsに一元化されました。

さて、期待の新世代737MAXですが、世界中でトラブルが相次いでいます。

2018年と2019年に、乗員乗客全員が死亡する墜落事故があり、全世界で運航が一時差し止められました。

昨年は、2月に機器の誤作動で緊急着陸、4月に火災報知器トラブル、11月にエンジン故障と続きました。

そして今年1月、離陸直後に非常ドア設置予定部の壁が吹き飛ぶという、映画みたいな事故が起きました。

その構造上の欠陥を内部告発した従業員2名が、それぞれ突然変死しました。現実は映画よりも怖いです。

米国連邦航空局の専門家は「Boeingは至る所に手抜きがあり、きちんとした仕事ができてない」と言います。

そしてこのような手抜きが横行する原因が「納入期限の遵守」だといいます。どこかで聞いたような話です。

ノルマを達成できそうにないとき、諦めてペナルティを受け入れるか、手抜きや捏造をして切り抜けるか。

会社は、後者のような事態を生まないような生産計画を立て、健全な企業風土を育まなければなりません。

航空機は、離着陸時や巡航時に重大な不具合が発生すると、数百人の命にかかわる一大事に直結します。

Boeingはもっと誠実で風通しの良い企業になってほしいですね。とりあえず今私は「Airbus」推しです。