「microRNAと遺伝子調節における役割の解明」でノーベル賞

今期のインフルエンザワクチンは先々週から接種を始めていますが、コロナワクチンは今日が初接種でした。

当院では今後のコロナワクチンは、原則として、65歳以上の方への「定期接種」のみを行う方針です。

定期接種の場合、熊本市では一部の方を除き3,260円の自己負担がかかります。

64歳以下の方への任意接種は、じつはまだ料金すら決めていません。早い内に決めとこうとは思いますけど。

熊本市のサイトには、「1万5千〜2万円程度で受けることが可能」だと書いてありますね。ふ〜ん。

おそらく多くの医療機関が、キリの良い1万5千円という料金設定にするのでしょう。うちもそうするかぁ?

新型コロナワクチンは、「mRNAワクチン」という画期的なワクチンの臨床応用に先鞭をつけました。

パンデミック自体が突然の出来事でしたが、ワクチンの開発も異例のスピードで成し遂げられました。

昨年のノーベル生理学・医学賞を受賞した2人は、このmRNAワクチンの開発に貢献した科学者でした。

遺伝情報の原本である「DNA」のコピーが「mRNA」。これを元に、生体に必要なタンパクが作られます。

人工的に合成したmRNAを注射して、体内で目的の物質を合成させようというのがmRNAワクチンです。

さて、本日発表された今年のノーベル生理学・医学賞は、「microRNA (miRNA)」の研究者が受賞しました。

miRNAとは、mRNAに結合してその働きを制御する、さらに小さなRNA分子のことです。

ここで受け売りを書き続けてもしょうがないので、興味のある方は自分で調べてください。

私などは、miRNAの字面から即座に「ミルナ(見るな)」と口走った程度のアカデミックレベルですから。