インフルワクチン、せっせと接種中

インフルエンザワクチンの接種を、診療日には毎日行っています。その被接種者の方々を予約別に分けると、

(1)ネット予約:専用のサイトからの予約

(2)電話予約:他の定期予防接種と同時接種する方など

(3)窓口予約:生活習慣病等で定期的に通院している方など(高齢者が多い)

(4)集団予約:近隣の事業所の方

ネット予約の方にはインフルエンザワクチンのみを接種し、他のワクチンの同時接種は行っていません。

連続50人以上の接種を行う場合もあり、効率良く、しかも間違い接種を防ぐため、同時接種を避けています。

以前は、インフル接種時に母子手帳をチェックして、不足している定期接種を同時接種することがありました。

しかしそうすると、予診票を新たに書いてもらったりワクチンを準備したりで、予定時間がずれてしまいます。

なので最近は、同時接種するワクチンがある方は電話予約にして、特定の時間帯に集まっていただいています。

高齢者のインフルエンザワクチンの定期接種は、自治体によって自己負担額が異なり、窓口は少々面倒です。

熊本市は1,500円、合志・菊陽・大津1,400円、益城1,000円、玉名1,610円の端数はなんとかしてください。

菊陽町はTSMCで潤っているかと思いきや、むしろ益城町の方が太っ腹じゃないですか。

高齢者の中には、インフルエンザとコロナワクチンを同時接種する方もいます。今日も4人ほどいました。

今後、この2つのワクチンは、高齢者においては年に1回この時期に同時接種する流れになりそうですね。

HPVワクチン集団接種

熊本市医師会が、「HPVワクチン キャッチアップ集団接種」を、11月以降の日曜日に計画しています。

公費での接種期限が来年3月に迫る中で、日曜日に接種機会を設けて接種の便宜を図ろうというものです。

対象者が17歳〜27歳ぐらいなのでで、皆さん忙しくて平日には接種しにくいという面を考慮したのでしょう。

接種日は、11/17(日)と12/22(日)と来年3/23(日)の3回。時間は午前10時から正午。定員は各日50名。

過去にHPVワクチンの接種を3回完了していない方が対象なので、2回目3回目からの集団接種もあるでしょう。

しかし途中まで接種をした方よりも、まったく未接種の方をおもに救済する機会であってほしいですね。

前にも書いたように、3月までに3回の接種を終わらせるためには、11月中に接種を始めなければなりません。

1回目と2回目の接種は最低1カ月、2回目と3回目は最低3カ月ほどの接種間隔をあける必要があります。

それを踏まえての日程でしょうけど、11/17に1回目を接種して12/22は都合の悪い方はどうするのでしょう。

翌12/23に接種出来なければ、3回目を3/23に接種することもできなくなります。なかなか難しい日程です。

そんな接種日の設定がギリギリ過ぎる上に、たった50人しか接種できないというのもケチすぎませんか。

泣いても笑っても3月までなのだから、もう今後すべての日曜日を集団接種日にしてもいいぐらいですよ。

当院は、HPVワクチンに限っては、日曜・祝日を含むすべての診療日に接種の予約を受け入れています。

ただ、ワクチンが品薄で思うように入手できません。もしかすると医師会も、そこがネックなのでしょうか。

マイコプラズマ流行拡大中

マイコプラズマの定点あたり報告数が2.0となり、過去最多を4週連続で更新したと報じられています。

過去一週間の、マイコプラズマ感染者が平均2人だということですが、当院の場合、現在これが5人です。

休日診療をしていると発熱患者の受診が定点医療機関よりも多く、当院は流行を常に先取りしているのです。

潜伏期がコロナやインフルに比べて長いので、いま周囲にマイコプラズマがいなくても油断できません。

咳がかなり長引いて熱が上がったり下がったり、そんなお子さんの中にマイコプラズマ感染者がかなりいます。

「肺炎マイコプラズマ」というのが病原体の正式な名称なのですが、必ずしも「肺炎」になるとは限りません。

むしろ「気管支炎」のことが多く、言うなれば「肺炎マイコプラズマ気管支炎」という病状です。

重症化することもあるので、診断が付けば私は、マイコプラズマに効く抗生剤を処方することが多いです。

扁桃炎や中耳炎でよく使う抗生剤はあまり効かないので、マイコと判明したら薬を変える場合があります。

一方で、最近は耐性菌も増えているので、病状が軽いケースでは抗生剤は使わないこともあります。

コロナやインフルよりも長い間感染力が続きます。登園・登校の基準は日数ではなく病状次第かもしれません。

当院では精密な迅速検査を行っていますが、検査機器が1台しかなく、流行期のいま少々てんてこ舞いです。

自民党大敗、からの…

自民党が衆院選で歴史的な大敗を喫しました。このような結果を、石破首相は予想していたのでしょうか。

裏金議員への党の公認を外し、比例への重複立候補を禁ずるなどの荒療治を行って選挙に臨んだわけです。

その結果、裏金議員の多くが選挙区でで落選するという、想定以上の「治療効果」がもたらされました。

地元有権者の手を借りて、自民党が「自浄作用」を発揮したわけであり、首相が望んだ結果かもしれません。

なので私は、意図したかどうかはともかく、「掃除屋」としての石破首相の功績は大きいと思います。

それが政権交代につながったとしたら、党益よりも国益にかなったという意味では首相の功績でしょう。

からくも自民党政権が存続できた場合、それは石破氏が本領を発揮する時機の到来です。諦めてはなりません。

自民党総裁選で石破氏が逆転勝利したのも、彼に党の浄化を期待した議員が大勢いたからこそでしょう。

なお一方で、石破氏の宿敵ともいえる高市氏は、選挙戦での精力的な応援演説がたびたび報じられていました。

石破政権が短命に終わることを見越して、次の総裁への地固めをしていたのだとしたら、抜け目ないですね。

自民党の大物が続々と落選中

「衆院選開票速報」を見ながら書いています。不毛な番組だなぁと小声で批判しながらも、結局見ています。

自民党が大きく議席を失い、立憲民主党が大躍進しています。とくに大都市部でその傾向が顕著ですね。

一方で熊本県は、4議席すべてで自民党候補者が当選しました。そんな保守県でしたっけ?

自民党の大物が続々と落選しています。今回のように誰かが「落選するかどうか」が注目される選挙も珍しい。

裏金議員ら自身が蒔いた種であり、「国民の信を問う」ための解散総選挙は、その目的が達成されたわけです。

開票はまだ続いていますが、夜中過ぎまで速報を見続けるつもりはありませんよ。明日も5時45分起きですし。

今日の発熱外来では、コロナもインフルエンザも、溶連菌もマイコプラズマも、すべて陽性者が出ました。

そこへ、手足口病と突発性発疹も加わり、なかなかバラエティに富んだ感染症に接することになりました。

近隣に、インフルで学級閉鎖の学校や、コロナのクラスターの事業所や、手足口病大流行の保育園があります。

その流行が、他の学校や事業所や保育園に広がる可能性は高いので、つねに戦々恐々とすることになります。

さて明日の朝、開票結果はどうなってるんでしょうね。まさか政権交代に繋がることはないでしょうね。

自民党政権下の医療政策には色々と不満がありますが、野党連立政権にちゃぶ台返しされるのも面倒ですね。

「Boeing」のストライキ継続中

米航空機メーカー「Boeing」のストライキが6週間に及び、主力小型機「737MAX」の生産停止が続きます。

737MAXは「737シリーズ」の最新(第4)世代ですが、日頃私がお世話になっているのは第3世代です。

その第3世代のうち「737−800」は通称「738」と呼ばれ、ANA国内線で私がいちばんよく乗る機材です。

ANAでは、ANA本体とANA Wingsの両者が738を運航していましたが、今月からWingsに一元化されました。

さて、期待の新世代737MAXですが、世界中でトラブルが相次いでいます。

2018年と2019年に、乗員乗客全員が死亡する墜落事故があり、全世界で運航が一時差し止められました。

昨年は、2月に機器の誤作動で緊急着陸、4月に火災報知器トラブル、11月にエンジン故障と続きました。

そして今年1月、離陸直後に非常ドア設置予定部の壁が吹き飛ぶという、映画みたいな事故が起きました。

その構造上の欠陥を内部告発した従業員2名が、それぞれ突然変死しました。現実は映画よりも怖いです。

米国連邦航空局の専門家は「Boeingは至る所に手抜きがあり、きちんとした仕事ができてない」と言います。

そしてこのような手抜きが横行する原因が「納入期限の遵守」だといいます。どこかで聞いたような話です。

ノルマを達成できそうにないとき、諦めてペナルティを受け入れるか、手抜きや捏造をして切り抜けるか。

会社は、後者のような事態を生まないような生産計画を立て、健全な企業風土を育まなければなりません。

航空機は、離着陸時や巡航時に重大な不具合が発生すると、数百人の命にかかわる一大事に直結します。

Boeingはもっと誠実で風通しの良い企業になってほしいですね。とりあえず今私は「Airbus」推しです。

肉を焼く時は温度が命

朝は少し肌寒いぐらいに涼しく、昼はちょうど良いぐらいに暖かく晴れた今日、つるクリBBQを開催しました。

今日の天気をずっと気にしていましたが、当初は曇り、その後は雨、昨日には晴れ予報に変わっていました。

いつものように、野菜→鶏(手羽先)→豚(バックリブ)→牛(<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3164.html" target="_blank" title="トマホーク">トマホーク</a>)→焼き芋、という流れです。

その合間に、オニギリとかソーセージとか、今日はチャーハンとか、もちろんフルーツポンチも加わります。

これまでにも書いてきたように、わが家で行うBBQでは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1389.html" target="_blank" title="ウェーバーのコンロ">ウェーバーのコンロ</a>で大きな食材を焼きます。

以前は、焼肉店で出てくるサイズの肉を焼いていましたが、最近は大きな肉を豪快に焼くのが流儀です。

せっかく屋外で、しかも大型のコンロで炭焼きするのですから、食材も大きくなければ意味がありません。

さて、過去数十回ものBBQ経験を踏まえて、鉄則らしいことを1つ言うなら、肉は温度が命、ですかね。

たとえば冷凍肉は、十分過ぎるほど解凍しておくこと。解凍不十分だと、焼きムラだらけになり失敗します。

2cm以下の薄い肉はすぐ火が通るので、それこそ冷凍のまま焼いても、意外と上手く(美味く)焼けます。

しかし、トマホークのように5,6cmぐらいの厚い肉は、解凍に時間がかかります。今回は48時間かけました。

解凍後は肉を完全に室温にしておかなければなりません。これも時間がかかります。今回は3時間かけました。

そして、肉の中心温度が室温になっていることを確認してから焼き始めれば、たいてい上手く焼けます。

もちろん言うまでも無く、焼いている途中で何度も中心温度をチェックします。温度計は必需品です。

マイル欲しさに「リボ払い」に手を出すのか

クレジットカード会社から「『あとリボ』ご利用キャンペーン」のダイレクトメールが届きました。

一定期間中に、一括払いの利用をリボ払いに変更すると、その金額に応じてポイントをプレゼントすると。

私はこれまでに「リボ払い」をしたことがありません。だって、支払額が増えて損をすると思ってましたから。

ところが今回は、50万円分をリボ払いに変更すると4万ポイントもらえるという話。いったいコレは得なのか。

自分では分からないので、カード会社に電話してシミュレーションしてもらうと、驚くべき回答がありました。

50万円分をあとリボにすると、支払期間107カ月、支払総額73万6千円だと。これは卒倒しそうになりますね。

どうやら、14.9%という手数料率(実質年率)と、「残高スライド方式」というのがクセモノのようです。

よくよく尋ねると、キャンペーンポイント付与の直後に、残高を一括返済するという裏技を教えてくれました。

ポイント付与は3月なので、リボ払いは5カ月間で終了し、手数料は約2万5千円を支払うだけになるようです。

つまり、上手にやれば、2万5千円の手数料で4万ポイントもらえるキャンペーン、と考えることもできます。

このポイントを有効に生かせば、たとえば航空会社のマイルにすれば、かなりトクすることになりそうです。

というのも、マイルで「特典航空券」を入手すると、1万マイルが5万円や10万円以上の価値を生むからです。

「ポイントを貯め、マイルに替えて飛ぶ」というのが趣味なので、ポイントに結びつくことには貪欲な私です。

あらためて「医師の偏在」問題

「医師の偏在」からくる医師不足の問題を、今夜のNHK「クローズアップ現代」が取り上げていました。

以前からよく言われているように、「地域による偏在」と「診療科による偏在」の2つの偏在があります。

医師は「経験値」を積まなければならない職業。症例の多い都市部と比べて、地方勤務はどうしても不利です。

単に数だけでなく、数が集まれば質も高くなり、経験の幅も広がります。都市部では指導者にも恵まれます。

とは言え、医者も人の子。若いうちはともかく、拘束時間の長い激務を20年も30年も続けるのはつらいです。

医師研修制度によって医師の将来が見通せるようになり、外科系が避けられるようになってきたのでしょう。

医師の働き方改革も、とくに忙しい診療可については例外扱い。ならばせめて、報酬を増やしてあげませんか。

過酷な労働もしっかり報われるのであれば人も集まり、人が増えれば1人当たりの労働時間も減らせます。

長時間勤務の過酷な診療科と、そうでもない診療科とで、基本給を変える仕組みを作らなければなりません。

ここで私はもうひとつの「偏在」を提唱します。「曜日による偏在」です。休日診療の担い手が少ないのです。

何か有効なインセンティブさえあれば、休日の医療態勢はもう少し充実するのに、現実は逆です。

たとえば、当院のように自主的に休日診療をしている医療機関は、現制度では休日加算が算定できません。

「好きで休日診療してるんでしょ」という判断なんですね。国は、休日医療にてこ入れする気が無いわけです。

「好きで外科医になったんでしょ」という考え方も同じ。こんな発想では、外科医が増えるはずがありません。

「e-tax」と「eLTAX」

「e-Tax(イータックス)」と「eLTAX(エルタックス)」はご利用でしょうか。

前者は「国税電子申告・納税システム」、後者は「地方税ポータルシステム」のことですね。

その呼称の微妙な違い、ハイフンの有無とか大文字の使い方も異なりますが、なるべく気にしません。

私が毎月納付しているのは、源泉所得税と住民税(特別徴収)です。前者は国税で後者は地方税。

年に1回か2回納税するのは、法人税や消費税などの国税と、法人住民税や自動車税、固定資産税などの地方税。

国税はすべて、e-Taxを経由もしくは経由すらせず、「クレジットカードお支払サイト」で納付しています。

自動車税と固定資産税は、 去年から「eLTAX for Payment 地方税お支払サイト」でカード納付しています。

残る法人住民税と住民税(特徴)だけは、不本意ながら、納付書を使って銀行等で現金納付してきたわけです。

ところが、これら2つもeLTAX経由でカード納付できるんですね。私としたことが今日初めて知りました。

知ったからには、今月分の住民税と、来月中間納税する法人地方税は、なんとしてもカード納付しなければ。

eLTAXのサイトを見ると、まず「利用届出」をして「利用者ID」を取得するわけですか。

この手のサイトは、得てしてWindows限定でガッカリすることがありますが、どうやらMacもOKの様子。

ところが、署名に必要な「証明書選択」で手こずります。「公的認証サービス」による手続きが必要なのです

まず、マイナカードをMacに接続しなければなりませんが、手持ちのカードリーダーが古いのか作動しません。

ただちに、雨の中を近所のエディオンに走りました(車で)。もちろん、買ったのはSONYの「パソリ」です。

パッケージを見たら、「e-Tax, eLTAX,対応」と明記してあります。なに、もうそういう時代だったのですか。

パソリにマイナカードをセットしてUSBケーブルでMacに繋いだだけで、あっさり手続きは完了しました。

数年前マイナカードを作った際に設定した「署名用電子証明書用暗証番号」って、こういう時に使うんですね。