「こみなてぃ すぱいくばっくす だいちろな ぬばきそびっど こすたいべ(かな)」
コロナ退散の呪文ですうそ。来月から国内で使われることになる、5つの新型コロナワクチンの販売名です。
メーカーは順に、ファイザー、モデルナ、第一三共、武田薬品、Meiji Seikaファルマ。
このうち「ヌバキソビッド」だけが「組換えタンパク」ワクチンで、他はみな「mRNA」ワクチンです。
組換えタンパクワクチンは不活化ワクチンの一種なので、mRNAワクチンに抵抗ある方の選択肢となります。
日本では武田薬品が製造していますが、開発したのは米ノババックス社。
「コスタイベ」だけが、来月から新たに供給される新開発のワクチンで、しかも臨床導入は日本が世界初。
他のmRNAワクチンとは異なり、「レプリコンワクチン」と呼ばれる自己増殖型のmRNAワクチンです。
少量の接種でも体内で増殖して十分な抗体が持続的に作られますが、逆にそれを懸念する考え方もあります。
製造販売するのはMeiji Seikaファルマですが、開発したのは米アークトゥルス・セラピューティクス社。
「ダイチロナ」だけが、第一三共が開発した「純国産」のワクチンです。
「Daiichi-Sankyo Corona vaccine」から「Dai-chi-rona」と命名したのも国産ゆえ。ダサいですが許します。
先行するコミナティなどとは異なり、スパイク蛋白の受容体結合部位のみをコードしたmRNAワクチンです。
mRNAが小さい(短い)ので、製造管理が容易で変異株への対応も早いという特徴があります。
「コミナティ」と「スパイクバックス」は経験済のワクチンなので、接種する側としても安心感があります。
なので当院では、今回は慣れたワクチン(コミナティ)で臨むことにしております。冒険心がない?