9月の発熱外来

台風からの熱帯低気圧の影響で、東日本各地ではまだ大雨が降っていますが、熊本は気持ちの良い晴天でした。

久しぶりの日差しが心地よく、暑いけど蒸し暑くない、秋の気配を感じる一日でした。今日から9月です。

などと呑気なことを言ってる場合じゃありませんね。今日も発熱外来の受診者はそこそこいました。

その中には、溶連菌感染や手足口病なども、相変わらずくすぶっています。

コロナの検査を行ったのはわずかに10人。陽性者は4人。陽性率40%。先月よりもだいぶ落ち着いてきました。

陽性者のうち2人は、元々コロナの検査は希望していなかった大人の方でした。

しかし咽頭所見があまりにも「コロナ的」だったため、コロナの可能性を説明して検査を受けて頂きました。

前にも書いたように、軟口蓋・硬口蓋はまったく赤くなく、後壁のみが赤く腫れているのがその所見です。

扁桃はそれほど腫れていないくせに、発赤だけは強いのも特徴的。のどの痛みの程度はさまざまです。

今日のケースではありませんが、検査して陽性だった方の中には、検査したことを後悔する方もいます。

「陰性証明になると思って検査をしたが、陽性なら検査しなけりゃ良かった」ということです。

発症してから検査を受けるまでの2,3日の間、普通に出勤している方もいます。

多くの方が、発症初日ごろに抗原検査をして陰性だったので、風邪だろうと思ってしまうようです。

そのような「後の祭り」みたいな結果を知るための検査をすることに、意味があるのか。悩ましいところです。

10月からはワクチンの接種が始まります。時間的制約もあるので、発熱外来は縮小することになるでしょうね。