雨雲レーダーを見ながらの発熱外来

久しぶりに、雷雨に見舞われた発熱外来でした。

昼までは晴天猛暑だったのに、14時ごろ突然雷鳴が聞こえ始め、薄暗くなったかと思ったらいきなりの雷雨。

雨雲レーダーで見ると、当院は緑〜黄のエリア、もうじき赤い豪雨エリアに飲み込まれようとしていました。

陰圧隔離診察室は1室しかなく、感染力が低そうな感染症の方を別室で診察しても、まだ部屋が足りません。

そこで駐車場で検査等を行うことになるわけで、土砂降りの中でずぶ濡れになりながらの診療となりました。

傘を差しても濡れます。左手で傘を差し、右手でペンライトと綿棒を持ち、咽頭を観察後に綿棒を鼻に挿入。

場合によっては綿棒を2本、角度を付けて持ち、順次鼻孔に挿入したりするので、手がつりそうになります。

そしてそんな瞬間に限って、まるで私を妨害するように、激しい雷鳴が轟いて雨脚が極端に強くなるのです。

少しでも風雨を避けるために、雨雲レーダーで雲の動きを見て、頃合いを見計らって駐車場へ「出動」します。

5分10分後の雨雲の動きが予測できるのは良いのですが、そのデータも刻々と更新されて変化します。

幸い豪雨は1時間と続かず、やがて晴れてきました。気温も少し下がり、ツクツクボウシが鳴き始めました。

コロナ陽性者は、このところだんだんと減ってきています。お盆が明けてから増えてきた印象はありません。

一方で今日は、インフルエンザ陽性者が2人(いずれもA型)出たのが予想外でした。

この真夏に、また増え始めるのでしょうか。コロナ禍を経て、インフルがすっかり「季節性」を失ってますね。