窓側が好き

飛行機は、可能な限り窓側の座席にします。機窓の景色を眺めるのが好きだからです。

タキシング中から離陸、巡航中から着陸に至るまで、滑走路や川や島や雲のビデオや写真を何枚も撮ります。

それと並行して編集作業も行わなければならず、機内では機長の次に忙しいことは前にも書いた通りです。

さて、機窓の美しい風景を撮るためには、窓側席は当然として、適切な「列」を選ぶ必要があります。

それは単に、翼に邪魔されない位置、というだけではなく、窓との位置関係が重要だからです。

皆様お気付きのように、飛行機の座席の間隔は窓の間隔より広く、しかし窓2つ分の間隔よりは狭いです。

そのため、ひとくちに窓側席と言っても、窓が2つある席と、窓が1つしかない席が存在することになります。

前者では座席の真横と前方に窓があり、シートベルトを装着したままでも眺望良好で撮影にも適しています。

しかし後者では窓が斜め前方に1つしかなく、撮影の際は身を乗り出す必要があり、とくに動画では疲れます。

座席と窓の位置関係を「窓割り」と呼び、機材ごとにまったく異なるため、座席指定の際には注意が必要です。

そんなとき、実際の窓割りを自ら調べて公表している、ヲタクな人たちの情報が役に立ちます。

彼らは飛行機最後部に搭乗して、降機の際にすべての座席と窓を撮影しているのです。ヲタク、恐れ入ります。