「バランスボール」で快便

長い間、腰痛に悩まされてきたTさん(医師、63歳)。

そんなとき出会ったのが「バランスボール」だったのです…

Amazonから届いたその65cmのバランスボールに空気を入れ、ダイニングの私のイスと置き換えました。

以来、朝1時間・夜4時間ほどの、毎日5時間の「球上生活」が始まったのでした。

当初は、姿勢を良くして腰回りの筋力を増強し、基礎代謝を増やして減量してしまおうというもくろみでした。

ところが、そのような生活を始めたところ、ある明瞭な、肉体上の変化が起きました。

(1)あちこちの、これまでは感じたことのなかった筋肉痛

これはきっと、筋肉に適度な負荷をかけている証拠。続ければきっとイイコトがあるはず。

(2)便通改善というか、異常に快便

バランスボールに座ると、ついビヨンビヨンしてしまうんです。それで腸管蠕動が促進されるのでしょうか。

入浴後から就寝直前まで、食事中も含めてビヨンビヨンしているわけで、ちょっと過剰運動かもしれません。

寝るときにベッドに横になると、腰の緊張が一気に和らいで、とっても爽快な気分になります。

たぶん、毎日数時間のバランスボールは、ちょっとやり過ぎなんだろうと思います。

しかしそれでもひと言。慢性便秘でお困りの方は、騙されたと思ってバランスボールを試してみてください。

嘘のように出ますよ。(個人の意見です)

待合室と駐車場、次はこうしたい

「歴代最強クラスの台風」から「常識と異なる台風」に変貌した台風10号。まだ四国北部をウロウロしてます。

さいわい(と言ってよいものか)、熊本の風雨はほとんどやみました。

自宅近所に小児科のクリニックが新たにオープンするので、今日はその「完成見学会」に行って来ました。

まず第一印象「かわいい」。明るく柔らかい色調と楽しい壁紙、窓が広くて待合室があちこちにある!

一般患者でも感染症用でもない、第3の、予防接種専用の出入り口と待合室。これもいいなぁ。しかも広い。

コロナ禍、とくに発熱外来を経験して、当院の設計には不備な点がたくさんあることを思い知りました。

こういうのって、最初からは気付かないんですよね。だからより良い「2軒目」を建てたくもなるのです。

もしもいま、私がクリニックを改築または新築するとしたら、次のようなアイデアを実現したいですね。

(1)一般の待合室の他に、感染症患者用の小さな「待合室兼診察室」をたくさん(5〜6部屋)作る。

発熱者がすべて異なる感染症だとすれば、互いに接触させないように全員を個別に隔離するのが理想なので。

(2)駐車場は「ドライブスルー会計」ができる構造にする。なんなら「ドライブスルー検査」も。

さらに「ドライブスルー受付」ができれば、発熱者の「マイナ顔認証」が容易になるんですけどね。

ノロノロ台風にもほどがある

「歴代最強クラス」の台風だというので、今日の診療は午前中で打ち切り、午後は臨時休診としました。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3261.html" target="_blank" title="2020年の台風10号の時">2020年の台風10号の時</a>も、朝から臨時休診にしたのですが、その日の午後はすっかり天気が回復しました。

一方で今日は、診療していた午前中の方が風が強いというか、帰宅途中がMAXだったような気がします。

もちろん、全国各地で被害が出ていますから、「なんちゃって台風」なんて言いませんよ(言ってるけど)。

明日の大阪行きは、台風が太平洋へUターンする可能性を考慮して、キャンセルせず様子を見ていまいした。

しかし残念ながら、今日の14時前になって、ANAから欠航の連絡メールが届きました。

この航空券は、ユナイテッド航空の特典航空券だったので、ANAのサイトからは払戻手続きができません。

さらに、ユナイテッド航空のサイトでは欠航便の予約情報自体が消えており、手続きをしたくてもできません。

さいわい、ユナイテッド航空のサービスセンターに電話して、払戻手続きをすることができました。

何カ所か電話して探し、最終的につながった部署で、親身な電話対応(日本語)をしていただけました。

とは言っても、困ったときの顧客対応は、ANA/JALの「日本品質」に勝るものはありませんね。

さて、ノロノロ&クネクネ(またはカクカク)進んできた台風10号はいま、有明海付近でほぼ停滞しています。

その辺りの居心地が良いんですかね、ほとんど動かずじっとしています。いいかげん、どこか行ってください。

自然災害と医療態勢

自然災害の報道等では最近、「自分と大切な人を守るための行動をとりましょう」のような言い方をしますね。

たぶん以前は、「自分と大切な人」ではなく、「自分と家族」だったような気がします。

「守るべきは家族とは限らんだろう」という意見が出たのか、「家族」が「大切な人」に置き換わりました。

となると今後、「守るべきは大切な人とは限らんだろう」という意見が出たら、どうするのでしょう。

「自分と大切な人と、大切でもない人も守りましょう」という言い方になるのか。

「じゃあ、ペットは守らなくてもいいのか」という意見も、当然出ますね。

「自分と大切な人や大切でもない人、さらにペットも守りましょう」と言えば良いのか。

「自分と大切な人や大切でもない人、さらにペットを含む動物たちも守りましょう」にしておくべきか。

「植物はどうする」「建造物はどうする」考え出すとキリがないので、「万物を守りましょう」で行くか。

くだらないことばかり考えてます。

自宅付近ではまだ雨は降っていませんが、風が強いです。

庭の物品の多くは玄関またはガレージに入れ、残りは隅の方に移動させてテープで固定しました。

明日は朝から暴風雨かもしれませんが、少なくとも午前中の診療は行う予定です。午後は休診するかも。

さすがに駐車場での診療は無理ですね。発熱外来は隔離室だけで行うため、大した人数の診療はできません。

明日・明後日は、他院も臨時休診するところが多いでしょうから、医療態勢がひっ迫するかもしれません。

自然災害時の医療態勢をどのように確保するかは、休日よりもずっと難しい問題ですね。

刻々と変わる「台風進路予想図」に見入る

「人間ドック」に行って来ました。3月以来の、約半年ぶりのドック入りです。

前回は異常なしでしたが、今日は想定外の異常を指摘されてしまい、かなり落ち込んでいるところです。

さて、気持ちを切り替えて、台風の話題に行きましょうか。進路がどんどん変わって油断ならんヤツですね。

「上陸する台風としては歴代最強クラスに近いレベル」などと、まことに恐ろしいことが言われています。

そしてその「上陸地点」が、ほぼ熊本県で確定的なんですけどね。久しぶりに激ヤバです。

ところで、気象庁の「台風進路予想図」を見ると、デフォルトではその「中心線」が表示されていません。

表示すると、あたかもその線に沿って台風が進むように見えてしまうので、誤解を避けるためかもしれません。

でもボタンをクリックすれば、中心線を表示させることができます。問題はその線の描き方でしょうね。

24時間毎の台風の推定位置を、ただ直線で結んだだけなんですよね。これでは本当に誤解しますよ。

米軍が真珠湾基地に設置した、JTWC (Joint Typhoon Warning Center) の予測図も私はよく見ています。

気象庁の情報よりも「当たる」ことがあって、なによりも進路が曲線で描かれているのが良いですね。

過去の経路の時間毎のポイントが描かれているのも嬉しい。時刻表示がZulu(GMT)なので、9時間足します。

地図上の地名表示が、九州ではSaseboだけ、中国四国はIwakuniだけですが、そこはまあ許しましょう。

台風が来るのに飛行機に乗るのか

「台風がまた近づいています。このところ東日本に被害をもたらすものが多いですね。進路が気がかりです」

と書いたのは2日前。すみません。他人事だったんです。どうせ関東直撃だろうと、タカをくくってたのです。

ところが、何の力が働いたのか知りませんけど、気付けば「クマチョク」(熊本直撃)コースじゃないですか。

台風の進路はクマチョク後に東にカーブして、瀬戸内海を進んで関西を直撃し、さらに本州を縦断しそうです。

実は私、金曜日に大阪に行く用事があって、往復の飛行機はすでに予約済なのです。

その私の飛行予定ルートが、台風10号の予測進路に「完全に一致」してるじゃないですか。

ANAから、「ご搭乗予定の便は、台風により運航への影響が懸念されます」というメッセージが届きました。

このような場合は手数料無しで「払い戻し」できるのですが、私はまだ変更も解約もしていません。

その理由は、台風が急に東に進路を変える可能性に期待しているからです。あり得ると思うんですよ。

予定便の機材はプロペラ機なので、もしも欠航とならずに飛んだ場合、かなり揺れると思われます。

「大きく揺れましても飛行の安全には影響ございません」はずなので、安心して揺れを堪能できそうです。

それはともかく、懸念するのは、往路は飛んでも復路が飛ばず、大阪から戻って来られないという事態です。

新幹線も計画運休する可能性があり、最悪の場合、金曜は大阪泊となり、土曜日の診療に遅刻してしまいます。

なので<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4712.html" target="_blank" title="先日も書いたように">先日も書いたように</a>裏技として、復路の予定便の次の便を、さきほど重複予約したところです。

これは欠航便の振替が思い通りにいかず、路頭に迷うことを防ぐための「リスクヘッジ」です。

とはいえ、あまり褒められた手法とは言えませんので、ここに書くのをためらいましたが書きました。

雨雲レーダーを見ながらの発熱外来

久しぶりに、雷雨に見舞われた発熱外来でした。

昼までは晴天猛暑だったのに、14時ごろ突然雷鳴が聞こえ始め、薄暗くなったかと思ったらいきなりの雷雨。

雨雲レーダーで見ると、当院は緑〜黄のエリア、もうじき赤い豪雨エリアに飲み込まれようとしていました。

陰圧隔離診察室は1室しかなく、感染力が低そうな感染症の方を別室で診察しても、まだ部屋が足りません。

そこで駐車場で検査等を行うことになるわけで、土砂降りの中でずぶ濡れになりながらの診療となりました。

傘を差しても濡れます。左手で傘を差し、右手でペンライトと綿棒を持ち、咽頭を観察後に綿棒を鼻に挿入。

場合によっては綿棒を2本、角度を付けて持ち、順次鼻孔に挿入したりするので、手がつりそうになります。

そしてそんな瞬間に限って、まるで私を妨害するように、激しい雷鳴が轟いて雨脚が極端に強くなるのです。

少しでも風雨を避けるために、雨雲レーダーで雲の動きを見て、頃合いを見計らって駐車場へ「出動」します。

5分10分後の雨雲の動きが予測できるのは良いのですが、そのデータも刻々と更新されて変化します。

幸い豪雨は1時間と続かず、やがて晴れてきました。気温も少し下がり、ツクツクボウシが鳴き始めました。

コロナ陽性者は、このところだんだんと減ってきています。お盆が明けてから増えてきた印象はありません。

一方で今日は、インフルエンザ陽性者が2人(いずれもA型)出たのが予想外でした。

この真夏に、また増え始めるのでしょうか。コロナ禍を経て、インフルがすっかり「季節性」を失ってますね。

振替便の確保は先手必勝

先週から、ツクツクボウシの声を聞くようになりました。アカトンボは、すでに先々週ごろから目にします。

そして今日は、庭でピョンピョン跳ねるコオロギを見つけました。

昼間に照りつける日差しの熱さは、最盛期の2割引きぐらいでしょうか。朝からの暑さも少し違います。

発熱外来の時間帯はしかし、屋外に出るとモワッと暑く、ジリジリと皮膚が焦げる感覚もまだありますね。

台風がまた近づいています。このところ東日本に被害をもたらすものが多いですね。進路が気がかりです。

航空会社や鉄道会社は、とくに近年は早めに「計画運休」を決めることが増えました。

台風による被害や混乱を未然に防ぐための配慮ですが、計画運休自体が混乱を誘発する面もあります。

とくに台風の影響が予想よりも小さかったとき、早々と欠航を決めたことに難癖をつける人が必ずいます。

「飛ばなかったおかげで予定が台無しになった」という、まあクレーマーですね。どこの世界にもいます。

欠航すれば機会損失が出るし補償経費もかかります。航空会社も好きでやってるんじゃないんですけどね。

利用する側は、とくに台風接近時には、急な欠航に備えて「プランB」を想定しておかなければなりません。

遅延を嘆いている暇はありません。誰よりも早く(←これ大事)、振替や宿泊の算段をつけましょう。

とくに欠航しそうな時は迅速に、航空会社に頼むのではなく、自力で振替便を確保することが肝要です。

いったん、予定便と振替便の重複予約状態になりますが、振替便が確保できない事態よりもずっとマシです。

「わさんたらんか」で「スリメキ」

和水町の「肥後民家村」にある、「わさんたらんか」という、スリランカ/メキシコ料理店に行きました。

店主はスリランカ出身のワサンタさん。「ワサンタ from スリランカ」を短縮して、わさんたらんか、ですか。

東京のメキシコ料理店で修行されたようで、スリランカ/メキシコ料理店なのです。

でも、タイ/ベトナム料理店、ていうのなら分かるけど、スリランカとメキシコですからね。

地球儀で見るとあっちとこっちなんですけど、その組み合わせが面白いというか、意外に違和感がないのです。

ひなびた場所に古民家風の家屋。店内は土間で客席は小学校の机とイス。不思議に和みます(和水町だけに)。

親しみのある店主が1人で調理するので、キャパが限られ、予約無しでは1時間ぐらい待たされます。

今日はいろんな料理を味わってやろうと思っていたら、「スリメキ」というメニューを見つけました。

スリメキって名前に独特の雰囲気を感じたのですが、じつは「スリランカ+メキシコ」を短縮した言葉でした。

スリランカ料理とメキシコ料理が合わせて10種類、盛合せになっている、オトクなワンプレートです。

スリランカ料理では「チキンカレー」と「テルダーラ」などが含まれていて、どれもアジア風味がありました。

「ラッシー」を飲み、「タンドリーチキン」は持ち帰りました。インド料理店のものとは少し違う味ですね。

メキシコ料理では、私がいちばん食べたかった「モーレ」が含まれていて、私の目的は十二分に叶いました。

ただし「タコス」の取扱いが無くて、「ケサディーヤ」も食べ損ねました。

国内外を問わず、どんな国や地域の料理でも、できれば現地でオリジナルを味わいたいですよね。

なので近年、各地に渡航してメジャーな現地料理を食べることが、私の最大のミッションなのです。

コロナワクチン接種の実施登録申請

「新型コロナウイルス感染症予防接種実施登録について」というFAXが届いたので、早速登録を申請しました。

実際の運用(予約〜接種)は当院の裁量でしょうから、忘れないうちに登録だけはしておこうというわけです。

定期接種の対象は、65歳以上の方と、心・腎・呼吸器・免疫機能の障害を持つ60歳以上の方だけです。

実施機関は、10月1日〜来年3月31日、となっています。3月で終わるのは要注意ポイントかもしれません。

接種料金(窓口負担)は3,260円。前にも書いたように、当初予想よりもだいぶお安くなっています。

医療機関への接種委託額は未定。報酬は決めてないけど接種登録してね、ていう募集って、どうなの。

定期接種用のコロナワクチンは今回から、各医療機関が薬品卸に発注して買い取り、接種に用います。

しかしその納入価格が異常に高額なので、市の接種委託額次第では「やってらんねぇ」ということになります。

値段はともかく、コロナワクチン製剤そのものは、温度管理や接種操作がとても楽になりました。

希釈不要の1人用のシリンジ製剤(針を装着してそのまま使える)が出たので、準備作業がほとんど不要です。

被接種者の数だけを室温に戻して使うことができるので、かつてのように残薬を廃棄することがありません。

室温で12時間、キャップを外しても4時間は使用可能とのこと。大丈夫か?と思うほど温度管理が楽です。

いま、当院かかりつけの65歳以上の方の接種希望調査をしているところですが、考え中の方が多いですね。

前回、接種を途中でやめた方や、7回接種してもコロナに罹った方が、次は有料でも接種するとは思えません。

接種希望者数を正確に把握し、ワクチンは少なめに入荷して接種する。今回はそんな運用になりそうです。