日本の人口が15年連続で減っています。
この人口減少は、いま20〜40代の方の生活環境や社会情勢や価値観などに、その要因がありそうです。
なぜ子どもを産まないのか・産んでも少ないのか、なぜ晩婚・未婚なのか、それを挽回する方法はあるのか。
日本は結婚・出産・育児にもっと予算を充てるべきです。子どもたちはそれ以上の国益をもたらすはずなので。
小児の医療に携わっていて気付くのは、親御さんが病児の保育でとても苦労していることです。
日曜診療をしている当院には、「病児・病後児連絡票」や「登園許可証」を求める初診の方がよく来ます。
月曜からはなんとしてでも出勤したい保護者は、日曜のうちに書類を入手しておきたいのです。
見ず知らずの、病状経過を何も知らないお子さんの、連絡票や許可証を書くことには若干の抵抗はあります。
ですが私が書かなければ、月曜にかかりつけ医に書いてもらうことになり、保護者の職場復帰が1日遅れます。
なので私はあえて固いことは言わず、柔軟に対応し、なるべく書類は書くようにしています。
たいていの感染症に、登園許可証は必要ありません。感染症ごとに、一定の登園基準があるはずです。
それに加えて最初に診た医師が、どのような状況になれば登園できますよと、伝えておけば良いだけのこと。
ところが一部の園は、いまだに許可証を求めています。まずはそういうところから、改善が必要です。