「肩こりは、腕立て伏せを毎日10回やれば治る」
最近そんな耳寄り情報を目にしたので、なんだそれで治るのかと安心して、まだ腕立ては始めていない私です。
五十肩はとっくに治りましたが、とにかく肩こりがひどくて、いや私の場合、背中全体が凝り固まっています。
肩甲骨は完全に背部に埋もれていて、その出っ張りは確認できないようです(家人談)。
他人からはいつも左肩が下がっていると指摘されますが、「右肩上がり」なのだとうそぶいて済ませています。
たまにぶら下がり健康器にぶら下がると、肩から背中から腰までがギシギシ音を立てます。いやホントに。
米国などの空港の保安検査場では、透明な円筒形の装置に入れられて、全身スキャンを受けることになります。
足元の絵に合わせて立ち、イラストに示された通りに両手を開いて両腕を頭上に掲げるのですが、これが問題。
あるとき私はその通りにしたつもりだったのに、検査場の警官に「違うっ!」と怒られてしまいました。
どうやら私の両腕は、頭上ではなく斜め前上方に上がっていたようです。私にはそれが精一杯だったのです。
「手は前に出すんじゃないっ、上に上げろっ」みたいなことをその警官が言うので、
「そりゃそうしたいけど難しいのよ。運動不足がたたって肩周りが固まってしまってね。これで勘弁してちょ」
と英語で警官を納得させる自信もなく、渾身の力を込めて腕を数秒間だけ頭上に掲げることとなりました。