大回りしてでも空路で行く

熊本と沖縄の間を飛んでいる定期便は、ANA Wingsが運航しているBoeing737-800の、1日1往復だけです。

ただし「往復」といっても、同じ機材(飛行機)が単純に往復しているわけではありません。

たとえば、先日乗った那覇–熊本ANA1868便で使われたのは、その前に岩国から飛んできた機材でした。

さらに言うならその飛行機は、その日の朝から、富山–羽田、羽田–岩国と飛び回って来たものです。

熊本に到着した後は伊丹に行き、さらに新潟まで飛んで新潟泊まりとなったようです。

富山から新潟に行くとき、普通なら車か、新幹線と在来線を乗り継いで行くでしょう。所要時間は約3時間。

でも、航空旅行がよほど好きであれば、できるだけ陸路を使わない旅程を楽しみたいですよね。

すべて空路で、富山–羽田–岩国–那覇–熊本–伊丹–新潟、という超大回りのルートもあり得るわけです。

この6区間の運航では、クルーは3区間に連続乗務して、那覇で交代するそうです(CAさんに聞きました)。

私はこのうち羽田–岩国–那覇–熊本の区間に搭乗したので、1便目と2便目は同じクルーでした。

このような場合、2便目に搭乗する際にCAさんから、「お帰りなさい」という出迎えを受けることになります。

そんな恥ずかしい仕打ちにも最近は慣れたので、私は「お疲れさんで〜す」と挨拶しながら乗り込みました。

パラダイス山元氏は「ご無沙汰してます」などとジョークをかますそうです。次はそう言ってみよう。