「マイナ保険証」の利用促進に貢献した医療機関への国からの一時金が、倍増されることになりました。
「利用が進んできた施設に対して、更に利用率を押し上げるためのインセンティブが必要」だからだとか。
実際には、医療機関を金で釣ろうという作戦がケチすぎて効力がないため、餌を増量したということでしょう。
一時金の上限が、診療所で10万円から20万円に、病院では20万円から40万円に増えます。
その一時金は、以下の2つの要素によって決定されます。
(1)昨年10月の利用率は何%か
(2)昨年10月の利用件数と比べて、今年5〜7月の利用件数が何件増えたか
これを当院に当てはめると、
(1)昨年10月の利用率は28%
(2)昨年10月の利用件数と比べて、今年5月時点の利用件数は、59件の減少
当院では、(1)はきわめて優秀な数字ですが(2)が現時点でマイナスなので、このままでは一時金はゼロ。
早々と頑張りすぎたことが、裏目に出た格好です。当院のような医療機関は、もはや支援されないのです。
考えてみれば国も、「釣った魚には餌(インセンティブ)はやらん」という、至極まっとうな態度なのですね。