「老齢年金」受給の準備へ

日本年金機構から「年金請求書」が届きました。もうそんな書類が届く歳ですか。まだ63ですけど。

正式には「特別支給の老齢厚生年金」の請求書のようですが、その「老齢」という字面がちょっとショック。

「特別支給」の年金というのは、65歳からの年金とは別に、64歳の1年間だけ受け取れる年金のようです。

通常の、65歳からの年金には、受給開始時期を「繰り下げる」と月々の受給額が増額する仕組みがあります。

70歳からの受給であれば42%増額、75歳からにすると84%も増えると、年金機構がしきりに勧めています。

繰り下げれば月々の受給額は増えますが、そのかわり当然ですが、受給開始以前には1円も受け取れません。

誰もが気になるのは、その「損益分岐点」ということになりますね。

すでに多くの方がご存じのことでしょうけど、その損益分岐点について、あらためて考えてみました。

仮に、受給額が年に150万円だとすると、75歳までに1,500万円、85歳までに3,000万円ほど受給できます。

これを10年繰り下げると、75歳までは0円、85歳までに2,760万円、となりますね(計算合ってますかね)。

簡易計算サイトによると、75歳からの受給開始なら、87歳以上生きれば「元が取れる」そうです。微妙です。

私はまもなく64歳ですが、男性の平均余命は20.25年なので、平均的には84歳が寿命ということになります。

繰り下げ受給の損得分岐点が84歳になるのは、年金を72歳から受給した場合のようです。

平均的な寿命(余命)であるなら、72歳以上にまで繰り下げると損をすると、そういう計算になりますか。

いくら考えても「正解」はありませんが、やたら繰り下げてもしょうがない、という認識でよさそうですね。