「マイナ保険証優先」ぐらいで騒ぐことなかれ

5月〜7月が<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4583.html" target="_blank" title="「マイナ保険証利用促進集中取組月間」">「マイナ保険証利用促進集中取組月間」</a>であることは、前にも書いた通りです。

一時金を「エサ」にして、医療機関や薬局のマイナ保険証利用率を一気に上げようという国の政策です。

4月時点で6.56%の利用率が、従来保険証廃止の12月までに100%に到達するとは、とても思えませんけどね。

そのエサ欲しさ、いや国に協力しようと少々頑張りすぎた医療機関や薬局で、トラブルが起きているようです。

たとえば、マイナ保険証のみ受け付ける薬局だとか、マイナ保険証を優先診察する医療機関などです。

このような事態に対する、厚労省の見解が興味深いというか、歯切れが悪いですね。

「マイナ保険証の利用者を優先してくださいとも、区別しないでくれとも示したことはない」

この霞が関言葉は、「マイナ保険証を優先しろとは言ってないが、区別はしても良い」と解釈できます。

さらに行間からは、「マイナ保険証を優先するなとも言ってないよ」という意図も読み取ることができます。

そもそも、厚労省の目的は「マイナ保険証限定」の世に移行することです。それがあと半年後に迫っています。

なのでそろそろ準備段階として、「マイナ保険証優先」を容認してもよかろう、というところなのでしょうか。

はたして12月2日に、マイナ保険証利用率は何%になってるんでしょうね。現場の混乱が目に浮かびます。