抗生剤が足りません

この数年、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4407.html" target="_blank" title="医薬品の不足">医薬品の不足</a>が問題化していますが、最近は抗生剤が足りません。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3371.html" target="_blank" title="ジェネリックメーカーの不正">ジェネリックメーカーの不正</a>が相次いで発覚し、各社に業務停止命令が出されたことが直接的な原因です。

しかしその背景には、ジェネリック医薬品は儲からないのに多品目作らなければならない現状があります。

だからといって手抜きをしてよいことにはなりませんが、メーカーも追い込まれているのでしょう。

そして厚労省は、供給不足が予測されるのに業務停止命令を出さざるを得ない「自縄自縛」に陥っています。

今日は隣の薬局から、もうじき「セフゾン」がなくなるとの連絡を受けました。日頃よく使う抗生剤です。

この薬は、先発品は「LTLファーマ」が、ジェネリックは「沢井製薬」や「東和薬品」などが製造しています。

そのような複数のメーカーが作っている薬なのに、一斉になくなるのには、理由があります。

LTLも沢井も東和も自社ではこの薬を製造しておらず、いずれも「長生堂製薬」が受託製造しているからです。

長生堂製薬の川内工場(徳島市)は、シェア国内トップのセフェム系抗生物質製剤の専用工場だといいます。

ところがその川内工場で不正が相次ぎ、すべての製品の出荷と製造が停止されることになってしまいました。

複数のメーカーが販売している薬が、元をたどれば同じ会社で作られているとは、危機管理上お粗末な話です。

ジェネリック医薬品が儲からないことがその背景だとすれば、抜本的な解決法はあるんでしょうかね。