皆様ご存じでしょうか。いま、コロナの感染者が増えています。全国的に、7週連続で増えています。
当院の「発熱外来(←まだやってる)」のべ受診者数は、4月が343人、5月は427人、6月503人でした。
そのうち、コロナの遺伝子検査(NEAR法)実施数は、4月115人、5月133人、6月112人でした。
6月に検査数が減ったのは、診療報酬の改定に伴って、当院では6歳未満のコロナ検査をやめたからです。
ところが、NEAR法によるコロナ陽性者数は、4月23人、5月24人に対して、6月は46人と倍増していました。
陽性率は、4月20%、5月18%、6月41%。今日1日に限れば、陽性率は80%(10人中8人陽性)でした。
陽性となった方の職場や学校では、たいてい複数のコロナが出ていて、小規模なクラスターも起きています。
ところが一方で、「コロナって、まだ出てるんですか」と驚く方もたくさんいます。
メディアもコロナを最優先では報じなくなったので、そのような温度差が生じるのも致し方ないでしょう。
6歳未満のコロナ検査代を個別に算定できなくしたりと、国はコロナ医療の支援をすっかり消退させました。
いまのところ当院では6歳以上の検査は行っていますが、それも今後のコロナ行政次第でしょうね。
国の支援策に呼応して医療機関が設備投資をした頃を見計らって、はしごを外すのが国の常套手段ですから。