幻想的な錦帯橋の情景

目覚めると、川のせせらぎと鳥のさえずりが聞こえました。

飛び起きてカーテンを開けると目の前には、朝もやに覆われた幻想的な錦帯橋がありました。

その情景を共有しようと、すぐに母を起こしました。

岩国で生まれ育った母も、夜明けの錦帯橋を見るのは生まれて初めてだと喜んでいました。

私はすぐに着替えてホテルを出て、橋に向かいました。朝6時前は、まだ他に観光客が誰もいませんでした。

その無人の錦帯橋を狙ってか、大きなレンズを付けたカメラをもった男性が、熱心に撮影をしていました。

私はスマホであちこちから撮影した後に、ひとつ上流の橋まで移動して撮影しました。これがとても良かった。

やがて日が昇ると、錦帯橋が照らされ始め、朝もやは薄くなっていきました。

ホテルをチェックアウトした後は、母の実家(があった場所)などを、車で見て回りました。

母の実家の場所は駐車場になっていました。私が住んでいた家には、車では近づけませんでした。

私が3歳の頃(およそ60年前!)に通っていた幼稚園は、ちゃんとありました。

馴染みのある道路はすべて、記憶(思い出)の中の道路よりもずっとずっと、すごく狭いことに驚きました。

 

私が岩国に来たのは45年ぶりでしたが、その場所に来ると、古い記憶でも鮮明に蘇ってくるものですね。

母と妹とで岩国を訪れた今回の旅は、本当に懐かしくて嬉しくて、母は道中何度も泣くほどに、良い旅でした。