熊本県人なら日本脳炎ワクチンを打ちましょう

季節柄、風邪などで来院したお子さんの、手足の虫刺されも診てくれと言われることが多くなりました。

私も昨日、今年初めて<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2509.html" target="_blank" title="蚊に刺されました">蚊に刺されました</a>。しかも車の中で。イヤなことに、刺した蚊の行方がわかりません。

子どもの頃、私は蚊が刺して感染する日本脳炎のことを、カミナリよりもずっと恐れていました。

そして、刺されてもすぐに<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4036.html" target="_blank" title="「キンカン」">「キンカン」</a>を塗れば、日本脳炎の毒が中和されると信じていました。

今日も何人かのお子さんに日本脳炎ワクチンを接種しましたが、考えてみると不思議なものです。

毎年数人の感染者しか出ない日本脳炎に対して、ほとんどのお子さんが粛粛とワクチンを接種しています。

一時期の勧奨接種の差し控えを考慮して、定期接種対象年齢外への<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3803.html" target="_blank" title="「特例接種」">「特例接種」</a>も幅広く行われてています。

ワクチンで国内感染者を劇的に減らすことができたからこそ、その維持にも力が入るのでしょう。

いまでこそ供給は安定していますが、日本脳炎ワクチンはしばしば、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2045.html" target="_blank" title="品不足">品不足</a>に悩まされてきました。

日本脳炎の昨年の国内発生数はわずかに6例。都道府県別では、茨城2、静岡1、大阪1、熊本2例でした。

さらに一昨年(2022年)の発生数は、千葉1、広島1、熊本3例で、全国では5例でした。

ていうか熊本多いじゃん、て話です。このことを私は、予防接種の際に親御さんによく話しています。

それを聞いた方はたいてい、え、そうなんですか、それじゃあ接種は大事ですね、みたいな反応をされます。

毎年約1万人が感染し、約3千人が亡くなっているのに、子宮頸がんのワクチン接種率はまだ低いのですけどね。