Boeingの「787」機で品質検査に不備があり、米連邦航空局(FAA)が調査していると報じられました。
主翼と胴体の接合部で必要とされる検査を怠り、記録を改ざんしていたと。どこかでも聞いたような話です。
じゃあ、ヘタをしたら、飛行中に翼が「もげる」危険があるってことですか。勘弁してくださいよ。
787は、主翼を三菱重工業、胴体を川崎重工業、中央翼を富士重工業(SUBARU)が製造しているそうです。
「中央翼」というのは、翼状に張り出しているモノではなく、胴体の腹にへばりつくような形の構造物です。
その上に胴体が乗り、左右に主翼が結合するので、中央翼は飛行機の肝心要の中心的構造物といえます。
富士重工業は、1983年からずっと、Boeingの中央翼の製造を担っているのだとか。知りませんでした。
787の初号機(登録番号JA801A)は、2011年にANAが受領しました。ANAは世界最初の787ユーザーです。
これを「ローンチカスタマー」といい、開発段階からANAが関与できるのも大きなメリットでした。
その後787は、「787−8」「787−9」<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4563.html" target="_blank" title="「787−10」">「787−10」</a>の順に3機種が開発され、運航を行っています。
「8」と「9」は以前からチョイチョイ乗る機会がありますが、新しい「10」は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4576.html" target="_blank" title="先日初めて乗りました">先日初めて乗りました</a>。
「8」は386機、「9」は569機、「10」は67機、787は合計1,022機製造されたそうです。
今回の検査不備は、450機に影響する可能性があると報じられていますから、半分近く。大問題ですね。
初号機のJA801Aは3月にANAとしての運航を終え、4月からは<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4529.html" target="_blank" title="「AirJapan」">「AirJapan」</a>の機材として飛び回っています。
運航機材がまだ2機しかないAirJapanの2機目の787です。今回の検査不備の影響がなければ良いのですが。